ここ10年以上の習慣だが、この奇妙な習慣が定着したのは理由もあって、「安心」という月刊誌だったか、某メーカーの熱心な仲介依頼に断り切れずにインタビューに応じた時にも、原則アトピー性皮膚炎は、成人に限るということを記事本文に入れてもらったほどだ。
ところが、今月は珍しく親御さんとご本人の熱心な依頼に断りきれず(といってもそれくらいの情熱がないと長続きしないし、この情報過多の時代にあれこれと迷われては仕事にならない!)2名の子供さんに漢方薬類をお出しすることになった。
昨日そのお二人目の子供さんの御相談に応じたばかりだが、今月の一人目の方には、短期間ながら既に効果がハッキリと出てきている。
この情報過多の時代に、若い両親がはじめて子供さんのために漢方相談に訪れるとしても、まだまだ多くの情報過多による右顧左眄(うこさべん)の混乱した迷いが付随していることが多いために、多くの時間と労力を強いられる忍耐強いご相談は、ここ10年以上、不可能となっている。
行き場を失って本気で来られる新しい方は、一定期間、当方の漢方薬に賭けるつもりで迷いがないし、常連さんはもちろん、互いの信頼関係があるので、新たな問題点が生じても、辛抱強く当方のアドバイスに従って下さるから、苦労のし甲斐があるが、まだまだ右顧左眄されているような段階の御相談にすべて応じていては、これらの本気の方達に配分すべき大事な時間と労力を削がれてしまうからである。
それでも、タマには子供さんのアトピーではじめて当方に訪れる場合でも、文句なしに一定期間、漢方に頼ってみようと決意が固い場合は、とてもスムーズに適切な漢方薬をお出しできるという結果にもつながるのであった。
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