紅葉の名残 posted by (C)ヒゲジジイ
食い意地が張っている人が世の中には多過ぎるっ!
生きるために食うのか? それとも食うために生きるのか?
ヒゲジジイなどは明らかに前者だが、豊かな日本に住まう多くが後者であるから情けない。
食えば太るのは当たり前。
過食と運動不足をあらためないで、ダイエット・ダイエットと意味不明なサプリメントやピント外れの漢方薬(防風通聖散など)に走ったところで痩せるはずもない。
ところで食っても食っても太れない、あるいは太らない体質の人達の中にアトピー性皮膚炎患者がとても多い。
言い換えれば、アトピー性皮膚炎患者さんの多くは過食傾向が強く、食い意地が張って過食ばかりしているのに、その割には太らない体質者が断然多いという印象が強い。
アトピー性皮膚炎をはじめ、慢性疾患の多くが冷えが原因であると、いかにも幼稚な考えが席巻しているようだが、まったくもって理解に困しむところである。
アトピーに限らず多くの慢性疾患の原因は、@呑兵衛さんやA食い意地が張ってB運動不足になり、C人間関係のストレスに神経を消耗することに違いない。
アトピーではAの食い意地の影響が大きく、Cはあらゆる疾患の大きな誘引となる重大事であると思われる。
前置きがあまりにも長くなってしまったが、せっかくピントの合った漢方薬を提供しても、食い意地が張っているために、どうしても食事の不摂生が改善できず、一人前以上は食うなと厳命しても、意地でも守ろうとしない連中は、せっかくの漢方薬の改善効果も激減する。
中には、最初の三ヶ月間はどうしてもヒゲジジイのアドバイスに従えなかった女性が、その後に突然自覚して、徹底的に食生活の改善と日用品の改善を行なったところ、その後の三ヶ月間で劇的に9割以上の改善を得た人もいた。
例外的に毎日の缶ビール二本が止められず(アル中ではないかと疑われるほどだが)そんな不摂生でも重症のアトピーが一年半で8割以上の改善を得て、その後は1日2回の漢方薬の服用を持続して9割の寛解状態を維持している人もいるが、これなどは例外中の例外である。
本日のタイトル「アトピー性皮膚炎患者にはやせの大食いが多いのはなぜか?」という命題に対する解答は、いつも皆に説明しているように、分かりやすく極言すると、不必要に食い過ぎて過剰となった栄養素が毒素に変化して皮膚表面に吹き出ている、とでもイメージすればっ。
正月だからといってハメを外して食うために生きる生活を続けていると、そりゃ〜大変なことになりますよっ!
今朝のシジュウガラ(シジュウカラ) posted by (C)ヒゲジジイ
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