2009年12月28日

前回の続き:インフルエンザに対する弁証論治

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

北海道から折り返し頂いたメール:ご返信ありがとうございました。自分の拙い経験談でよければブログへの転載宜しくお願いします。

 ただ、拙いとはいえ、中医学の基礎で足元をかため、先生の知識を武器にしていましたのである程度の自信はありました!
 反面、経験不足から不安もありましたが(苦笑)

 尚、ご指摘の通り、一番参考にさせて頂いたのは

風邪(インフルエンザも含む)の一般的な治療方法私案」です。

 ただ、猪苓湯を加える知識を得たのは村田先生自身が風邪をひかれた体験談を述べている筆者13年ぶりの高熱体験記←もしかしてインフルエンザ? からです。

 妻も小便の出渋りがひどかったので猪苓湯も加えたのですが効果は覿面でかなり楽になったようです。

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>> 先生に言わせれば各メーカーの製品の優劣を指摘されるでしょうが
>
>とありますが、それ以前に弁証が間違っていれば、たとえ優秀な製剤を使用しても、子効果が出るわけがありません。
>
> とはいえ、煎じ薬や生薬を直接扱った経験が長ければながいほど、エキス製剤の品質の優劣も敏感に分かるものです。生薬を直接扱ったり、煎じ薬の製造経験がなければ、エキス製剤の優劣の鑑別はほとんど不可能だと思います。

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 弁証に関しては日々中医学書を繰り返し読み、習得に努めていますが、難しいと実感しています。こればっかりは経験を積んでいかないとだめですね。

 尚、エキス製剤の優劣の鑑別は漢方を専門としている薬剤師や医師以外は不可能であるとことは十分に理解していますので、先生の指摘されている白朮と蒼朮の違いなど、登録販売者でもできる範囲で良い物を使用できるようにしていきたいと思っています。

 今後ともよろしくお願いします。

以上、要件のみのご連絡で申し訳ありませんが取り急ぎ返信まで。


さらに2009年12月25日のブログ掲載後に頂いたメール:ブログへの転載と万葉板藍仙の私見を拝見しました。

先生の私見を拝見して恥ずかしくなりました・・・。よく考えれば分かりますよね、銀翹解毒散に金銀花はかなり含まれており、あえて追加する必要はないですね。

 晶三仙についてもご指摘頂いて、またひとつ知識を得ることができ、ありがとうございました。

 今後同様なことが起きた場合は、余分なものを含まない板藍根単独のものを使用するように心がけます。

 ちょっとしたことが大きな差となって現れるのが中医学の面白いところでもあり、難しいところでもありますね。

 ご迷惑でしょうがまた何かしら機会があった時はメール出させて頂きますのでよろしくお願いします。

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

ヒゲジジイの御返事メール: もっと早くブログに転載させて頂く予定が、うっかり早く寝込んで、おまけに早朝はジョウビタキの撮影に夢中になっていたら、開局後は次から次への新人さんたちが続くので閉店までにへばってしまいました(苦笑。

 さきほど漸くアップでき、また追記として御覧になった通り「万葉板藍仙の私見」も追加しましたので、ご連絡しようと思っていた矢先にメールを頂き、ご報告が遅れて申し訳ない次第でした。

 ところで、アップする前に再度ご報告を読ませて頂きましたが、温病特有の発汗をしている子供さんの新型インフルエンザに対して、自信満々で麻黄湯を処方する医師がおられるとは、本当に驚愕ものですねっ!

 このような誤治を知らずにそのまま服用されていたら、最悪の場合は脱汗して亡陰亡陽により命の危険さえ伴う懼れナシとしません。

 実に恐ろしい医師もいるもので・・・といっても、日本全国のほどんどの医師は同様な漢方知識レベルなのですから、日本全国で保険漢方を投与される医師の漢方レベルはすなわち某メーカーの学識レベルと連動しているわけですから、これまた恐怖キョウフとしか言いようがありません。

 ともあれ、このたびはヒゲジジイが長年の実践例から割り出したインフルエンザの対処法を参考して頂き、その信憑性を高めて頂ける貴重なご報告の数々、とても嬉しい限りでした。

オオタカ(幼鳥)
オオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール:お忙しい中、返信頂いて恐縮です。先生が多忙なのは十分に承知していますので自分への返信などいつでも構いません。

 また、自分の今後のメールについては承諾など必要ありませんのでブログに転載される部分があればよろしくお願いします。

 ところで、先生が言われた「温病特有の発汗をしている子供さんの新型インフルエンザに対して、自信満々で麻黄湯を処方する医師がおられるとは、本当に驚愕ものですね」ですが、実際にはかなりいると思います。

 今回、自信満々に麻黄湯を出しておくと言った医師は某市立病院小児科の医師ですし、今まで愚息・愚娘が診察をうけて漢方薬が出されたことを思い出してみると、疑問が残る処方を受けたこともかなりありますね。
 今でこそわずかながら中医学の知識が身についたのでおかしいと分かりますが。

 やはりこれは、漢方薬を現代薬と同様に、単一作用機序で異常
正常に関わらず一定に作用すると錯誤しているからではないでしょうか。
 極端に言えば、「麻黄湯の服用=ウイルスの抑制」くらいの方程式ができているのかもしれないですね。

 自分はもともと大学で応用化学を学び、卒後10年ほど研究職についていました。いわゆるエビデンスが求められる業界にいたわけですが、一度エビデンス云々が頭に入ってしまうと、どうしてもその方向から漢方薬を見てしまいます。

 だから医師を含め、漢方薬に疎い薬剤師も漢方薬は「一定に作用するのではなく、複数の成分が異なる薬理作用機序を介する」ことを認識しなければエビデンス漢方からの脱却は難しいかもしれませんし、理解するためには中医学を学ぶしかないと思います。

 自然発汗があったり、悪寒がなければ、インフルエンザであろうがなかろうが麻黄湯は使わない。この1文だけ覚えているだけで誤治が減るんですけどね。

飛んでるオオタカ(幼鳥)
飛んでるオオタカ(幼鳥) posted by (C)ヒゲジジイ

アオサギの飛翔風景
アオサギの飛翔風景 posted by (C)ヒゲジジイ




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posted by ヒゲジジイ at 19:59| 山口 ☁| 風邪やインフルエンザ・咽喉痛 | 更新情報をチェックする