DSC_9215 posted by (C)ボクチンの母
37年も漢方相談の仕事をしていると、以前来られていたお馴染みさんが久しぶりに新たな病気や、あるいは以前と同様の疾患の再発で、あるいは再発の不安で予防を兼ねて来られる人達がある。
長い間には様々な人が来られては、一部の人は完全に漢方薬に嵌ってしまって常連さんになる人もあれば、何かある毎に訪れるお馴染みさんなど、いつの間にか数十年のお付き合いとなっている人が多い。
そのような中で、最近もいつの間にか80歳を超えられて、久しぶりに健康不安などで訪れる人が後を絶たない。
80歳を超える御高齢者で新人さんであれば、常連さんの御家族でもない限りは、鄭重にお断りせざるを得ないのが現実である。
ところが、かなり久しぶりとはいえ、以前から折々に利用されていたお馴染みさんともなれば、10年以上の久しぶりとあっても中医漢方薬学の綿密で時間のかかる弁証論治の流儀を既に体験されているので、たとえ80歳を超える御高齢であっても、そこいらの若者たちよりもはるかに理解力が優れている(笑。
たとえば、当時は持病の腰痛が激しく、病院治療で治らない激しい腰痛発作を漢方薬を10年近く続けられ、その後も年に数回くらい予防的に続けられていた人が、久しぶりに腰の不安を覚えて来局された。お歳を伺えば既に80歳を超えられている。
背筋がピンと伸びて、腰が曲がる気配は微塵も無い。以前、あれだけの腰痛に悩まれていた人が、見事な姿勢ですねっと感慨深く思わず口から漏れると、あれ以来まったく腰痛は皆無となったものの、昨今何となく不安になったので、また予防的に服用しておきたいとの希望である。
このように以前から折々に利用されていた人では、たとえ10年あるいは20年も遠ざかっておられた人でも、かなり御高齢になられても、そこいらの若者よりも遥かに当方の中医漢方薬学の流儀に何の抵抗もなくスムーズにことが運ぶ。
少し前もヒゲジジイと同年代の人が、十数年ぶりに訪れたが、各種の病院検査で指摘されている悪性腫瘍の不安を覚えて体質に合った免疫力向上や体質強化の目的である。
最初はまったくの新人さんかと勘違いして、やや怪訝そうに本気度を確認していた受付嬢が、以前来られていた経緯や当時の病名などを申告されることで、古い相談カードを取り出すなり思い出したっ!
重々当方の流儀は御存知とのことで、その後の話はスムーズ。
やはりまったくの新人さんと異なって、当方の流儀を既に体験されている人達だけに、気が楽で微妙なところに神経を使わないで済むから、変な疲労感や徒労感がなく幸いである。
ところがまったくの新人さんともなると、どの程度の本気かわからないケースも多く、とりわけ電話でのお問い合わせなどは、そのほとんどが「ちょっとお訊ねですが」レベルであるから、お断りするに限るのである(苦笑。
オオバン posted by (C)ヒゲジジイ
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