ダイサギ posted by (C)ヒゲジジイ
※いよいよ来年早々には念願の補気建中湯エキス製剤が某社から発売される。末期癌の腹水などに応用できるケースが多く、終末期の苦悶の軽減以上のことが出来る場合もある。時に起死回生ということもあり得る。
世のため人のため、保険適用外の漢方薬ではあるが、日本全国の医師にも使用してもらいたいと希望している。
ヒゲジジイが各漢方メーカーに長年強く要望していた方剤であるが、実際にその目覚しい効果を某社内で体験され、目撃者も多いことから実現したものである。
この不況下にあっても機動力のあるメーカーとそうでないメーカーの差がますます広がるかもしれない。
※板藍根のエキスが昨今盛んに各社から製造されるようになったものの、いずれも濃度が薄くて使用に堪えない。
唯一、某メーカーの高濃度の製品だけは優秀であるが、後追いで作るようなメーカーでありながら、研究も工夫も足りない。
銀翹散製剤にしても、たとえ濃度は同等でも、抽出方法に問題があるのか、恐らく煎じ過ぎて気が抜けた製剤もあり、これも使用に堪えない。
もちろん無効ということはあり得ないが、ヒゲジジイの基準からは、上記の板藍根エキスも、気の抜けた銀翹散製剤も完全に失格である。
その点では最初にあげた補気建中湯エキス製剤は、ヒゲジジイみずから原料生薬を厳しく指定しているので、優れた製剤が出来るはずである。
※昨今、医療界では芍薬甘草湯の乱用が顕著であるが、その問題は別のブログ漢方薬に無知な医師達(せっかく眼圧が正常化したのに投薬された「芍薬甘草湯」)にゆずるとして、配合生薬の比率がどこの社も芍薬と甘草の比率が1:1であるのはいかにも怪訝である。
従来からこの問題は論じているのだが、穏便な書き方しかしなかったから、無視され続けたに違いない。それにしても日本の漢方界の知恵の無さには、この点でも呆れ果てるばかりである。
日本漢方では、芍薬(しゃくやく)と甘草(かんぞう)の比率を同量で使用するから、甘草が多すぎて浮腫を生じさせてしまうことが多い。おそらく中国の中医師で傷寒論時代の配合比率を墨守する人は皆無であろう。
同じ比率で使用するのは、傷寒論の記載に忠実であろうとするための、弊害である。
当時とは、時代も環境も、マッタク異なっている、ということに対する配慮が足らないのでは、ないだろうか。
煎薬で服用するときでも、甘草は3〜4グラムくらいまでとし、芍薬をしっかり多めに使うべきではないか。
つまり、上記の甘草の分量に対して、芍薬は9〜12g、場合によっては15g使用するのである。
現代中国の文献類によれば、日本のように等比率で使用されることは、まずない。
こういう点が、日本の漢方界の頑迷さと、とらえられても仕方がないような、不思議な配合規則なのである。
━芍薬甘草湯 (芍薬と甘草だけからなるシンプルな方剤)
常識的には芍薬が3に対して甘草は1くらいの配合にするのが順当であるが、科学技術では知恵ある人材が豊富で多くの分野で世界の最先端を走る日本において、不思議と漢方界の時代遅れで錯誤だらけの現状には唖然とするばかりである。
PB210753 posted by (C)ボクチンの母
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