2009年11月17日

困難な病気を克服できるパターン

DSC_8445
DSC_8445 posted by (C)ボクチンの母

 宗教家めいたことは言いたかないが、これまで36年間の漢方相談の長い実績から言えることは、間違いなく品行方正な精神生活と生活態度に改めた人。

 それまでの人生があらゆる意味で呪いに満ちたものであったとしても、大きな病に見舞われて、人間として正しい道を歩むきっかけを掴んだ人。

 右顧左眄、逡巡することがあっても、人としてのまっとうな道に目覚めた人。

 そのような人達は、病気を治そうという情熱が違う。目を見れば真剣で真面目な態度が分かる。

 心の転回があって初めて免疫力も向上し、漢方薬も実力通りに著効を奏する。

 そのような真面目な人達が毎年新たに訪れるが、他方ではかなり好い加減な人達も目に付く。

 命に関わる疾患の漢方相談が年々増える一方だが、人間、真の意味で真面目な生き方と考え方に目覚めた人ほど治りやすいのは、過去36年間の統計的な事実が物語っている。

 卑近な例では、若い女性が見かけによらず、学生時代に浴びるほどの酒びたりの生活が続くこと数年以上。
 そのツケが回って重度のアトピー性皮膚炎でステロイドも効を奏さないまま常用し、その激しいリバウンドも重なって最悪の状態で来られた人。病院治療で却って悪化の一途を辿る悲劇を乗り越えられた事例など。
 人は案外見かけによらないもので、そのような呪われた過去があっても、それを乗り越えて脱する道は必ずある。

 タバコよりアルコールの害毒の方が遥かに大きいと考えるのがヒゲジジイの昔からの持論である。

 アルコールにどっぷり漬かった生活が長く続いてタバコは吸わないのに食道癌という例など、枚挙に暇がない。
 おまけに酒気帯び運転で大事故を起こす事例は日本全国数知れず、酒乱で回りに迷惑を及ぼす連中は膨大な数に上る。

 アルコールがきちがい水とも呼ばれる所以である。

 要するに、天に恥じない生活態度と信念および道徳観の問題である。

 

DSC_8530
DSC_8530 posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 01:06| 山口 ☁| 日本人としての自覚の問題 | 更新情報をチェックする