2006年02月04日

珍しく新人さんが続く毎日

一日の例外を除いて、毎日新人さんが続いている。

本日などは、市内の健康食品店に紹介され来られたアトピー性皮膚炎の子供さんもおられた。

通常なら、親御さんの方に問題があってお断りして市内の適切な皮膚科をご紹介するのが常だが、理解力のある御夫婦であったので、試験的に一週間分ほどお出しした。

子供さんのアトピー性皮膚炎というものは、ご両親のどちらかが当方の漢方薬に親しんでいるかたであれば、これほどやさしいことはない。
漢方に対する理解が親御さんに体感としてあるから、スムーズに当方のアドバイスに従ってもらえるからだ。

ところが、ご両親に漢方の服用経験が無い場合は、多くは大変である。
子供さんを漢方で治して欲しいと言いながらも、氾濫する情報に気が散って、こちらが適切な漢方薬を考えている最中に、雑音ばかりをまくし立てられ、

結局は「やっぱり漢方をお出しするのは止めときましょう」ということになりやすいものだ。

あの療法、この療法を枚挙しながら、
アトピーには◎◎◎というサプリメントも良いと訊いたのですが、併用してもよいですか?
サプリメントと漢方薬を併用しても副作用はないですか?
今までお医者様にもらっていた白虎加人参湯と併用しても良いですか?
子供でも漢方薬は飲めるでしょうか?(白虎加人参湯は飲めてたくせに!)

という雑音は、代表的なものである。


ところが大人になって多くの治療法に失敗して直接やって来られるような方の場合は、アトピー性皮膚炎や子供の頃から続いている喘息であっても、行き場を失って漢方に賭けるつもりで来られる方が多いだけに、比較的スムーズなことも多い。

大人になっても治らないでかなり重症化している場合でも、子供さんと違ってご本人が何とか治したいし、これまでの多くの治療法で失敗して来られている方達だから、素直にアドバイスに従ってくれる方が多いから結果は良好なことが多い、ということである。

もちろん、及び腰の場合は、別である。
結局、優柔不断でお話だけに終わる方もおられるのだから。

本日、御相談に乗った子供さんの場合も、アトピーそのものは決して重症ではないが、多くの間違った情報を御両親が仕入れらて、その様々な療法を並行して行うから、ますます混乱と同時に治癒を遅くしている。

皮膚を乾燥させて治療するのが最善という医師の治療方針に従って失敗もされているし、ステロイドを使用しない医師の治療方法でも失敗されている。

アミノ酸が有効という薬局の奨めにしたがって却って悪化させて見たり、世の中、アトピー性皮膚炎に対する療法は百花繚乱であるが、それに踊らされる患者さん達も、どれを選択したらよいか右顧左眄するばかりで、余計に不安感を増している。

アトピービジネスと言われるくらいで、何でも奇抜なことを考案・宣伝して儲けの材料とされている。
その中には大分イカガワシイモノが混在しているのである。

漢方を用いて良好な結果を出すには、服用される方が及び腰ではどうしようもない。

お金を出せば何とかなるという問題ではないのだ。

服用者の理解と冷静さも要求され、氾濫する情報に安易に流されない節度と判断力がほどほどに備わってなければならない。

あるいはそこまでに到達するには、様々な失敗を繰り返してようやく得られる場合も多いようだから、西洋医学治療で思わしくない場合の解決方法の選択というのは、一般の方にはかなりな困難が伴っても当然かもしれない。

それゆえか、当方のHPを見て来られる方は、クリック数の割には僅少だが、その僅少の方達の多くは、氾濫する情報の中からの一選択に過ぎなかったようで、多くは長続きしない。

やはり本腰を据えて当方の漢方に専念できるのは、多くは当方の漢方で難病や慢性疾患が緩解した方による紹介に限られるようだ。

最近、毎日続く新人の方も、そのような方がほとんどである。

アトピー性皮膚炎や喘息、花粉症はもちろん、アレルギー性疾患で腰を据えて頑張られたかたの9割以上は緩解しているのが現状だが、100パーセントの完治となると、そうは人間の身体は自動車の修理ほど甘くは無いですよ、というのが現実だと思われる。

実際には100パーセント完治したように見えても、継続していた漢方薬類を中止すると、一部の方は、どうしても再発してしまうからである。
posted by ヒゲジジイ at 14:29| 山口 ☀| 繊細でデリケートなヒゲジジイ | 更新情報をチェックする