2009年08月23日

潰瘍性大腸炎に対する漢方薬

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トンビ posted by (C)ヒゲジジイ

ブログへの転載の可否 : ブログへ転載を許可します
年齢 : 30歳〜39歳の男性
簡単なご住所 : 日本国
具体的な御職業: 病院勤務薬剤師
お問い合わせ内容 : サイトで勉強させていただいています貴重な中医薬学理論のアップありがとうございます。

 大変恐縮なお願いですが、妻が潰瘍性大腸炎にかかっており、それについてアドバイスいただけると助かります。もしお時間がございましたらお願い致します。

 3?歳 女 昨年9月に出産(経産経膣) 現在授乳中
 昨年12月頃より、水様便、消化管出血今年4月に大腸内視鏡、組織検査によりUC確定診断横行結腸にポリープもあり切除直腸および下部結腸の一部に炎症軽症〜中等症、授乳中を考慮しペンタサ注腸 1g/dayラックビーN 3g/dayとなっています。

 これに加え自分の判断でムコスタ 2T/dayイスクラ帰脾錠 12T/dayツムラ87六味丸 2P/dayササ葉緑素の液体(松寿仙)適宜で様子を見ています。
 
 一時期だいぶよくなり便も形になっていましたが初発にみられる改善だったのかも知れません悪化しています、腹痛、粘液便、出血(黒色も見られるように舌質は淡、舌苔は薄白、やや亀裂がみられます。

 腹部の深部に冷えが感じられることがあります。会社勤務のためストレスや疲れはある状況です他体質としては喘息を起こしやすかったですが最近は出ていません。

 脾虚、腎虚と考え上記を足してみました村田先生のサイトをみると痰毒を考えるのかと思うのですが正直よくわかりません。
 ペンタサを続けつつなんとか根本的なところにもアプローチしたいのですが知識不足のため方向性がいまひとつです、抗炎症、腹部お血の改善、等が足りないのかと考えています。

 免疫異常にもアプローチするような方法もあるのでしょうか?それとサイト等で青タイ(リュウキュウアイの葉)がUC一般に有効であるとの情報もありましたがどうなのでしょうか?

 これだけの情報では判断難しいかとは思いますが、処方まではいかなくとも方向性等アドバイスいただけると助かります。

 ちなみに当方の知識の程度ですが、貴サイトで中医学の重要性を知り重視しています。ツムラ等の医療用漢方はよい面が多いですがやはり日本漢方的な使用法は限界があると考えていました。

 意味不明な漢方理論と述べられていますがまさにその通りだと思います。漢方薬の成分の薬理作用等みて勉強したこともありましたが系統だった理解は得られるものではありませんね、勉強にはなりますが。

 中医学の知識は医学一般の理解にも適応できるものが多く理論的です。
 長くなりましたが、よろしくお願いいたします。

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トンビ posted by (C)ヒゲジジイ

御返事メール:潰瘍性大腸炎はとてもデリケートな疾患ですので、適切な方剤を考える上ではかなり慎重を要します。それゆえ、メールの御報告程度では大したヒントを差し上げることは不可能です。

 実際に通って来られる人でも、かなり進行している場合には処方を固定できずに、アトピー性皮膚炎の重症者に行うように日毎の配合変化が必要なことも珍しくありませんでした。

 これまで安定した方剤で寛解に導けたケースを思い出しても、開気丸と帰脾湯と槐角丸の三者の併用で固定できたケースや、補中益気湯と六味丸の併用、あるいは真武湯にイオン化カルシウムの併用など、それぞれ適応する方剤はまったく異なっていました。

 今年の著効例では、瓢箪からコマの興味深いケースがありました。

 貴方のご指摘の「青黛(セイタイ)」とも関連する話です。

 昔から時々来られていたお馴染みさんで、かなり重度の潰瘍性大腸炎を患う方が、同時に繰り返し生じる婦人科のヘルペスの疼痛がしばしば病院治療では治まらず、なんとかこの疼痛を消して欲しいという依頼でしたので、もともと持病の潰瘍性大腸炎に少しでも連動できるような配慮から五苓散料エキス製剤に板藍根のエキス製品(板藍茶)を併用してもらったところ、ヘルペスによる激痛は2回の服用で解消です。

 これからがメインの話ですが、半月くらい継続服用したところで潰瘍性大腸炎の諸症状が消えており、定期検査に行ったところ炎症反応も完璧に消えているとのことでした。
 この調子では根治に近づくのではないかと、ご本人が体感からそのような感想を述べられています。

 諸検査の急な改善には驚かされているのは医師や患者さんだけでもなく、小生も思いがけない速効には驚いているところです。

 青黛と板藍根は同一植物が原料ですので、板藍根にも同様な可能性があるのかもしれません。

 難病指定を受けるような疾患でも、時にはシンプルな方剤で寛解するケースもあり、三種合併の膠原病でさえ、わずか一方剤の継続で即効的に寛解したまま一年以上が経過している幸運な女性もおられます。

 しかしながら、やはり多くは複数の方剤を併用しなければ不可能なようです。

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トンビ posted by (C)ヒゲジジイ

折り返し頂いたメール早速の返信ありがとうございました。貴重な症例を教えていただき恐縮です。バンラン茶は試してみます。
 また経過等報告いたします。

 バンラン茶と天津感冒片は風邪対策に常備してあります、先生のサイトで 知り、流通しているギンキョウ散との効力の差には驚きました、良く効きます。

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トンビ posted by (C)ヒゲジジイ



posted by ヒゲジジイ at 00:33| 山口 ☀| 潰瘍性大腸炎・クローン病 | 更新情報をチェックする