いずれもお電話やメールでのお問い合わせナシに「直談判?」といった雰囲気で、意を決して来られた様子であるから、自ずから当方も真剣に時間をかけて御相談に乗れるのだった。
及び腰でないから、こちらも真剣に御相談に乗れるし、それぞれ漢方の実力からして、比較的対応しやすい内容ばかりであったが、(意外というか案の定というか)神経質な小生としては、あらゆる角度から検討して、初発は必要最小限の漢方処方しかお渡ししない。
本格的には2回目からだが、それでも今回の多くの人は一回目の方剤で多くが解決できる可能性が高い方ばかりだった。
思い返せば10年近く前まで、千客万来で忙しい分、それだけ漢方薬方剤のピントがしっかり合いだすまでの速度が鈍って来ることに我ながら忸怩たる思いがあった。
忙しいとそれだけ頭脳も疲労が激しいから、精度が落ちるボロ頭であった。
また、及び腰の人にまで漢方薬を渡しているから、無駄な相談時間ばかり食って能率も非常に悪い部分があったから、超多忙な割には本当に真面目な方に応対するころには疲労困憊の極に達していることも多かった。
とうとういい意味で(と自分では思っている)プッツンしてしまった。
及び腰の人、病院に行くのが嫌さに訪れた方、御両親が漢方の服用経験のないお子様、お電話で「ちょっとおたずねですが・・・」の方たちをすべてお断りすることにして、10年近くなる。
そのお陰で、月曜日と土曜日以外には、比較的時間に余裕のある職場となった。
及び腰でない真剣な御相談の方にかなり十分な時間が取れるようになった。
だから「大分(時間が)かかりますか?」と聞かれると、「御自分のことでしょつ」っと内心思って、丁重にお断りすることになっている。
【関連する記事】
- 持つべきでない友人と、持たないよりは持った方がよいかもしれない友人は(笑
- いまさらながら、強く実感する初版本の問題
- まったく興醒めするお話し
- 令和4年、2022年を迎えて
- ときどき頭によぎる『Ranaway』の曲と歌
- 早く行こう あの娘(こ)の住んでる 東京へ
- 嗅覚過敏になってもおかしくない時代
- ブログには迂闊に書けない特殊な漢方製剤も意外に多い
- コロナのせいで
- マスクの効用
- コロナのお陰で、新規相談を受け入れなくなってよかったこと
- 地獄の黙示録
- コロナ時代の外出自粛で、長いなが〜い、おうち時間の楽しみ方
- 原則破りは危険がいっぱい!
- 無症状の新型コロナウイル感染者が異常に多い
- 賭けマージャンで逮捕者続出とならないのは、なぜ?
- 女性たちの反逆が加速する時代、それもやむを得ないだろう
- プロ野球が嫌いなもう一つの理由
- ネット社会にどっぷり浸かり続けた15年間の、取り返しのつかない空しさ
- 人類がようやくまともな科学的思考に目覚めたのは、たかだか150年くらいのものだか..