2009年08月19日

アトピー性皮膚炎におけるステロイド外用剤の減量について

ウミネコの肖像
ウミネコの肖像 posted by (C)ヒゲジジイ

 いまさら書くまでもないことだが、ステロイド外用剤に嵌って泥沼になった人でも、季節に応じた正しい漢方薬の使用方法を試行錯誤を伴いながらも根気よくマスターすれば、自然に減量することができ、最終的にはリバウンドを生じることなく離脱できる。

 漢方薬を開始したからといって、直ぐにステロイド外用剤を中止されると恐ろしいリバウンドが生じる可能性が高いので、無理は禁物である。
 漢方薬を継続するうちに自然に塗布回数や塗布面積が減ってくるのである。

 これからが本題であるっ!
 漢方薬によってかなり寛解したからといって、これまでのステロイドを弱めのランクに下げるのも問題である。やや強いステロイドを使用していても、漢方薬が効果を発揮すれば、自然に塗布する量や回数が減ってくるのに、漢方薬の効果に応じてステロイドのランクを急に下げると元の木阿弥近くに戻ったケースさえある。

 現時点で使用しているステロイド外用剤のままでも順調に減量し、リバウンドすることもなく、遅かれ早かれほとんど塗布する必要がなくなる時がやって来るのだから焦る必要はない。

 漢方薬が効いて来たからといって、急に使用していたステロイドを中止するとリバウンドが生じやすいのは常識である。
 だからといって、弱めのステロイドに切り替えるのがよいとは限らないので注意が必要である。これでさえリバウンドが生じかねないからである。

 ステロイドの減量方法については、実際にアトピー性皮膚炎で直接通って来られている人達には、このへんの機微を繰り返し細かく指導している。

兄弟げんかの後に仲直り
兄弟げんかの後に仲直り posted by (C)ヒゲジジイ


【関連する記事】
posted by ヒゲジジイ at 00:49| 山口 | アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする