美しい?カラス posted by (C)ヒゲジジイ
数年も当方の漢方薬を継続されてる人で、休日になるとマニキュアを行っていたとんでもない女性がいた。
だから折々に軽度の再発を繰り返していたのである。
まさかっ!?と思うことをやっていることがあるので、いくらお馴染みさんになっても油断もスキもあったもんじゃないっ(苦笑。
ところで、高温多湿が続いた梅雨時に、一定の効果が持続していたアトピー性皮膚炎の人達でも、季節の異変に反応してやや逆戻りして微調整が必要となった人達があった。
新人さんたちのなかでは、それまで順調に経過していたのに、発疹が再発したり熱感と痒みがぶり返したりで、黄連解毒湯や地竜の追加が必要となった人達がいたが、世間でしばしば投与される消風散ではますます逆効果だったが、村田漢方堂薬局ではアトピーに消風散が有効だった例は僅少である。
二年も続けてほとんど治癒に近づいていた人達でも、やけに浮腫みっぽくなり乾燥感が強まった人達がいたが、これは六味丸系列の地黄のねっとりとした滋潤作用が一時的に邪魔になって来た証拠で、いずれも六味丸系列の方剤を休薬するのと同時に、猪苓湯製剤に重点を置くことで解決している。(もちろん、これらの異変は一部の人達に限られる現象である。)
このように一年間を通じた四季折々の変化に対処する必要が最も生じやすいのがアトピー性皮膚炎であるから、しばしば見られるように、一定の効果があったからといって自己治療に走って無音となるのがいかに安易なことか分かろうというものである。
といってもどうせ彼や彼女らには馬の耳に念仏だから、どうぞ御勝手に・・・自己責任の問題ですからねっ。
アトピー性皮膚炎を舐めてかかるとロクなことはない。
早朝曇天のツバメたち posted by (C)ヒゲジジイ
【関連する記事】
- 梅雨時期に、得体の知れない湿疹が
- 2年前から続く上瞼の湿疹
- 数年前に永久削除したはずの『アトピー漢方専門ブログ』が、まるで幽霊ブログよろしく..
- アトピー性皮膚炎の状況変化による漢方薬微調整のご質問
- 火神派(扶陽派、温陽派)という一派を妄信することの弊害
- 他の疾患とは異なり、アトピーはデリケートで季節変化を生じやすいので、頻繁に通える..
- 頑固なアトピー性皮膚炎の漢方治療は頻繁に通えるところへ
- 舌証はまったくアテにならない時もあるとはいえ
- アトピー性皮膚炎、春の再発
- 隠れ花粉症とも言われる花粉症皮膚炎には
- アトピー性皮膚炎で、関西から10日毎に通えそうにない人なので、研究熱心な漢方薬局..
- 残念ながらお断りせざるを得ない典型的なお問合せの事例
- 重症のアトピーが一定の効果を得て、1年以上経ったところで、やや足踏み状態を励ます..
- アトピー性皮膚炎は非常に敏感なので、通っている漢方薬局をどこまで信頼できるか?
- 薏苡仁(ヨクイニン)の保湿効果はどこから来るのか
- アトピー専門のHPとブログを合計2つ、全面削除した理由
- アトピー性皮膚炎に薏苡仁(よくいにん)が有効に作用しやすいタイプは
- アトピー性皮膚炎に対する猪苓湯の利用価値
- アトピーの頑固な滲出液が高濃度の知柏地黄丸製剤でなければ止まらなかった特殊例
- アトピーはとても敏感なので、いつも書いているように、頻繁に通える専門家を見付ける..