2009年06月10日
印環細胞癌によるスキルス胃癌の初期だけでなく卵巣転移の手術後
秋吉台下のスズメのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ
35年以上の漢方経験から断言できることは、漢方薬の実力は半端ではない、ということだ。
数々の奇跡的な回復を経験して来ると、そのような数多くの実績から、もはやそれらは奇跡ではなくなり、運の良い症例であるとして欣喜雀躍することがなくなる。
今月も既に驚くべき成果の報告を得たが、二度の再検査でも完全に消えていることが証明され、十年に一度あるかないかの珍しい例であると主治医に云われている。(印環細胞癌によるスキルス胃癌)
先月の検査でも「滅多にあり得ないことだ」と云われ、診断に間違いないか、今月にも再度の確認検査を行うそうである。
もともと手術を拒否してやって来られたのを絶対に外科手術を受けるよう説得して、その約束を守ることを条件に、癌サポートの役割としたお渡しした漢方薬類のはずであった。
現実的な免疫力発揮の良し悪しが直結するような重大疾患では、複雑な配合のピントが合った折には、往々にして爆発的な免疫力を発揮して超短期間に理想的な結果が得られることは驚異的である。
同じ印環細胞癌によるスキルス胃癌でも卵巣転移の手術後に抗癌剤治療が却ってアダになって腫瘍マーカーが激増する時点で、西洋医学治療をすべて諦めて来られた地元の女性。
予想外に理想的な結果が得られて既に3年以上、腫瘍マーカーも正常値を維持し続けて早くに社会復帰を果たして、一生涯漢方薬を続ける約束をしている。
(後日談:平成24年5月現在も継続服用中で腫瘍マーカーなどすべてまったく問題なし。卵巣転移摘出後、既に6年以上を経過。胃の摘出からは既に8年以上を経過している。)
ただ、そのような超速効の確率は残念ながら、イチローさんの打率よりは当然悪く、遅効ということの方が多いようである。(但し、幸いなことに今年はイチローさんの打率を上回っている。)
抽象的な表現ではあるが、本物の器質的疾患にも漢方薬はかなりな効力を発揮できるものと思うが、それも多くは中医学的な弁証論治におうところが大である。
漢方薬は機能的疾患を得意として、器質的疾患は不得意とされるが、ほとんど誤解ではないかと思うくらいである。
35年以上の経験を、あとさらに何年間上乗せできるのかは分からないが、そのような奇跡的な効果を得ていながら、直ぐに服薬を怠る人や、突然に音信が途絶える人が出て来るのは不思議でならない。
再度、病がぶり返した場合に、アトピー性皮膚炎のように取り返しがつくとは限らないのに、命の問題が直結する問題なのに、何を考えているのだろうと不思議でならない。
再発してしまった時には時すでに遅く、同様の配合を再開しても半年のブランクは如何ともしがたく、二度とあのような速効を発揮してくれずに取り返しのつかない結果に終わったこともある。
無い頭を振り絞り、配合方剤などの種類を増量して取り返しがつき、安堵の胸を撫で下ろした例もあるが、病気が病気だっただけに一部の人には一生涯中止すべきではないと厳命(苦笑)しているほどである。
器質的疾患は決して甘くないのは当然である。あまりに油断すると再発は往々にしてつきものである。
秋吉台のスズメのボクチン posted by (C)ヒゲジジイ
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posted by ヒゲジジイ at 23:26| 山口 ☁| スキルス胃癌・印環細胞癌によるスキルス胃癌・ステージ4
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