なかでもアトピー性皮膚炎の女性達に顕著で、2〜3処方の併用で長年のステロイド外用剤が無理なく減量し、スムーズに離脱に向かっている人が多いのである。
一方では多種類の併用が必要だったとはいえ、かなりな速効があったのをよいことに、数ヶ月もしないうちに服薬を中断した根気のない人も目立つ。
遠路はるばるやって来られながら、この不況下だから経費面に問題があったのかもしれない。
別の例では、わさわさ遠方から二度も泊りがけで来られながら、少し効果が出かかったところで、わずかその20日間で中断した医療関係者もいる。
やはり医療関係者は適切な処方が見つかりかけると、シメシメとばかりに直ぐに中断する。
アトピーに限っては医療関係者は一部の例外を除いて根性が無い。どうせこれをヒントに自己治療を試みるのだろうが、臨機応変の配合変化が必要なのに、処方を固定できると思い込むのはチト考えが甘過ぎる。
そのような幸運な人達とは別に、再発組みと来たら高濃度の多種類の方剤にも関わらず、遅々としたスピードとなるケースが多いのは、治せるときに油断して服用を怠ったツケが回ってきたのに違いない。
それらの再発組みの人達こそ、初期に比較的スムーズに寛解して行ったことが油断を生み、半年もしないうちに服用量が激減したことと同時に、あれだけ注意しておいた食生活の乱れが起因しているように思われる。
いずれにせよ、ステロイドが離脱出来なかった病歴の長い人達が、意外にシンプルな配合で、急速に緩解している事例が続くので、むしろこちらは唖然とするばかりである。
極端な例では、●●●湯と○○湯だけの配合で面白いほど効果を上げるケースなどは最たるものである。
ここで処方を伏せるのは、またぞろシロウトさんたちが弁証論治もないまま勝手に模倣して、効くとか効かないとかの苦情を聞きたくないからである(苦笑。
追記:ブログの更新を怠っていると、お馴染みさんに窘められたので仕方なく書いた。
ただ、せっかく過剰なほどたっぷりの相談時間をかけながら、少し効果が出かかったところで、シメシメとばかり数回も続かずに音信不通となった連中への警告にはなったかもしれない。
つまり、処方は固定できるとは限らないということを・・・だから、そちらでうまく行かなくなっても、もはや受け入れるとは限りません。
こちらもそこまでお人よしではありませんからねっ(呵呵。
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