ご職業 : 会社員
簡単なご住所: 関東地方
お問い合わせ内容 : 過去の質問の中で、藿香正気散(カッコウショウキサン)や桂皮が入っている漢方薬などは、直接に皮膚を乾燥させる作用があると書いてあるのですが、半夏が沢山入っている星火温胆湯も直接に皮膚を乾燥させる作用はあるでしょうか?
お願い致します。
御返事メール:あり得ることです。
たとえば陰津虧損(陰液欠乏)の体質者が間違って温胆湯系統の方剤を服用すれば、大いにあり得る反応ですし、たとえ痰熱が存在する適応者が服用する場合でも、他方で痰熱が陰津を虧損する悪循環を繰り返すような病態では、温胆湯系列の方剤に、その人にとって適切な滋陰剤も併用しなければ、バランスの取れた配合にならず、滋陰剤のバックアップが不足するために、皮膚が乾燥してしまうこともあり得ることです。
要するに単方(一種類の方剤)だけを長期間続けることは素人さんのすることで、往々にしてバランスが悪いことが多いわけです。
折り返し頂いたメール:ありがとうございます。
杞菊地黄丸などを、星火温胆湯と併用する事は、乾燥肌の防止になるでしょうか?
御返事メール:杞菊地黄丸が適応する肝腎陰虚が並存することが間違いなければ、併用することでバランスが取れやすく、乾燥防止になり得ます。
それ以前にもまた星火温胆湯が貴方に適応することに間違いない、という条件も必要です。
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