実際の本業から言えば、進行癌や転移癌はもとより、あらゆる種類の西洋医学が不得意とする頑固な慢性疾患のご相談は、臓器別に言えば五臓六腑四肢百骸のあらゆる領域に及んでおり、本来の本業はこちらの頑固な疾患の方が遥かに多いのは当然である。
本題のアトピー性皮膚炎では、長年のステロイド漬け状態の人が多いが、先日も述べたように初期には必ず従来通り使用してもらいつつ、漢方薬の微調整を行って次第しだいに炎症を取り除いていくので、効果が出て来るにしたがって知らず知らずに、ステロイドやプロトピックの塗布回数が減って来る。
だから、漢方薬治療を開始したからといって肩肘張ってステロイドのランクを落としたり、塗布回数を激減させる必要はないどころか、漢方薬がしっかり効果が出ないうちから、ピントが合った漢方処方であっても、無理なステロイドの減量によりリバウンドが生じること請け合いである。
一昔前と違って、こんな馬鹿なことを敢行する人は稀であるが、自然にステロイドの塗布回数が激減して、8〜9割程度の寛解に至った時点で、ステロイドの塗布をほとんど忘れるころになると、ちょっとの痒みでは我慢する傾向が強くなる場合がある。
たとえば、もう2週間も塗ってないので記録をのばそうと変な考えはよしたほうがよい。
長年塗布し続けたステロイドであるから、ご挨拶程度にたまには塗っておいたほうが、リバウンドなしに離脱できるのである。
一週間に1〜2回、ほんの部分的に塗布する程度であれば、一生涯副作用はでないであろうと言われるほどだから、このレベルの塗布回数に減量出来ている人は、大きな山場を越えたといっても過言ではない。
だから数週間以上も塗布してない人こそ、時に生じる痒みに対して、タマにはご挨拶程度に塗っておいたほうが無難なのである。
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