2008年08月10日

病状が悪化するなら間違った漢方薬を中止すべきである

性別 : 女性
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 東海地方
成人型の重症アトピー性皮膚炎治療の漢方薬からのお問合せ・ご連絡内容 :
 アトピーでツムラの漢方を処方されています。
 今まで加味逍遥散、当帰飲子。今は加味逍遥散と白虎人参湯と、塗り薬(フシジンレオ軟膏とコンベック軟膏とベナパスタを調合したもの)が出されています。
 症状はいまはとても悪いです。この漢方はどうでしょうか?


お返事メール: 僅か二行足らずの文面でのご質問の中には案の定、具体的な症状が書かれてないので、こちらも憶測でしかお返事できませんが、すくなくとも「いまとても具合が悪い」と書かれている事から、ほぼ断定できることは、現在服用されているツムラの加味逍遥散や白虎人参湯が病状と体質に合っていない証拠です。
 これらの処方がむしろ悪化させている可能性無きにしも非ずです。

 抗生物質軟膏が投与されていることから類推しますと、トビヒのようになっている部分があって滲出液が漏出している部分があるのではないでしょうか?
 そのような場合には舌の一部に厚い苔が生えていたりすることが多く、そのような場合に白虎人参湯のような強く体液を増す方剤では、朝鮮人参の強い温性も加わってよけいに痒みが増してしまう場合もあります。

 以上は、あくまで憶測に過ぎませんが、せっかくツムラ漢方を服用されながらも却って悪化するようでしたら、投与されている方剤が間違っている可能性も高いので、中止するのも一つの考え方です。
 当方には保険漢方で治らない人ばかりを扱っていますが、アトピー性皮膚炎は一定レベルを越すと、保険漢方では大きな限界があるようです。
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posted by ヒゲジジイ at 12:53| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする