2008年07月29日

神経を消耗する中高年世代の悲哀(苦笑⇒ストレスによる高血圧

おたより:東海地方の内科医師

 蒸し暑い日が続くなかでアトピーの患者さんなど新規の受診者が増えていますが、村田さんからのアドバイスに基づいた治療がお役に立っているようです。患者さんに変わって感謝いたします。

 過日、個人的に内服について見直しのご助言を頂きまして、杞菊地黄丸のみにしました。多少不安もありましたが、多彩な症状は改善し、血圧も低下してきました。
(後略)


お返事メール:おたよりありがとうございます。
 メールを頂いて、小生も慌てて杞菊地黄丸を服用しましたっ!

 日頃常用している製剤ですが、月曜日の朝寝坊してコーヒーを半分飲んだだけで、朝から薬局がやや混雑し、新人さんも交えて午前中6人続いたくらいのところで久しぶりにフラツキを感じてしまいました。

 どうやらブログに書いた通り土日の睡眠不足が応えてしまったようで、治っていたはずの高血圧が再発したようです。風呂上りには115〜70前後、昼でも仕事が無い日は120〜130で安定していたのですが・・・仕事中は上がっても一時的に150前後で直ぐに下がって来ていた筈が、油断して漢方薬の服用をおろそかにしていたら、この通りでした。(一時的に160をはるかに超える。

 杞菊地黄丸と茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)に丹七粉(丹参と雲南田七の混合粉末)に牛黄製剤などで調子がよいものだから、最近は朝と晩で、朝寝坊した日は服用しない日は夜一回だけになったり、逆に朝一回だけで終わっていたり、服用を怠る人には自己責任だよっというのは灯台下暗し、自分自身のことでした(苦笑。

 ところで、やはりこの温暖化の時代、八味丸のような桂皮、附子が配合された方剤は、たとえ必要があっても短期間に止めておくべきで、高血圧体質の場合はなおさら補陽薬を用いるのは慎重でなければならないようです。
 世間では八味丸のみならず大建中湯の乱用が目立ち、それらによる温補過剰による弊害は、折々に書いている通りです。

 小生も仕事上では繁用する五苓散でさえ、体質によっては桂皮(本来は桂枝であるべき)にあたって痒みが生じたり、ツムラの五苓散で蕁麻疹を悪化させてしまうケースも稀ではないようです。
 といっても必要な時には五苓散などでは、常連さんの場合、痒みが生じかけたら止め時よっと、運用がとても上手な人が多く、彼女たちはいつの間にか玄人はだしです(笑。
posted by ヒゲジジイ at 00:54| 山口 ☀| 高血圧 | 更新情報をチェックする