今晩のブログ(注記:昨日のブログを指す)にありました、肺熱などの区別は触診などで判明するものでしょうかという事が書かれていましたので、私が知る範囲での鍼灸治療の判断を書かせていただきます。
確かに相当熟練してきますと手触りで判断つくようです。師匠が生前、胸を触りながら、局所から肺熱の処理をしていました。
しかし触診だけで断定はしていませんでした。
症状の訴えと合わせて、直に胸を触って確認しているという感じでした。
ただ、胸でもどこでも適当というわけではなく、特に強く感じるところに刺していました。
ただこの処置は局所的で、それと肺熱を処理するツボもセットでやっておりました。
私的にはいろいろな診断法で確実に裏付けした方がよいとかんがえています。
たまたま興味のある内容だったのでメールさせていただきました。
御返事メール:貴重な情報、ありがとうございます。
早速、近い将来のブログに転載させて頂きたく、宜しくお願い申し上げます。
【編集後記】 肺熱と肺陰虚が同居する辛夷清肺湯証の体質者が、折々に葛根湯証を呈する人に時々遭遇する。
理論的には一見有り得ないような現象が、現実にはそれほど珍しくもないのである。
つまり、肺熱肺陰虚の体質者でも外来因子により一時的に風寒束表を呈することがあり、逆に日頃から葛根湯証体質者が一時的な熱化により時々辛夷清肺湯証を呈することも珍しくない。
五臓六腑のそれぞれの寒熱に流動性が顕著な人から軽度な人まで、人によって様々であるのと同様である。
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