ステロイド投与を受ける寸前で来られた人は、一度の配合では効果が出ずにあきらめてステロイド投与を受け、漢方薬治療を断念された惜しいケースもあった。
しかしながら、最悪の状態になる前に来られる人の多くは、上記のような比較的即効が出せるのがこれまでの実績である。
デリケートさでは天下一品のアトピーでは、予告なしにやって来られた真剣勝負の人達の多くが、初期の頻繁な微調整と繰り返しの実験の成果が上がって順調にステロイド離脱が間近の雰囲気・・・でも油断がならない。
近隣の通える人は断然有利だが遠方の人でもメールの表現力一つが勝負である。表現力と積極性があれば、近隣の人達と同様の効果が見込まれるのだが・・・。
アトピーでは少なくとも3〜4製剤、多い場合は7種類を超えるので月額に換算すれば2〜3万円になることは全然珍しくない。それ以上のことも再々である。それでも真面目に頑張ってくれればキチンと寛解するから千客万来である(苦笑。
それでも薬味を数えると荊芥連翹湯(けいがいれんぎょとう)の17味を超えることは滅多にないのだからこれまた不思議であろう(地竜など単味生薬も多いから)。
経費面では先の膠原病の人達のほうが負担がはるかに少ないのも不思議かも。
奇妙な自慢はともかく、タイトルの問題について、
薬局店頭における医療関係者の漢方相談を今後はなるべく受け入れないことにしたいと思う。メールでのご相談だけなら、ブログにも利用できるのでギブ・アンド・テイクで割り切れる。
医療関係者をお断りするというのは、あくまで本業の薬局店頭における相談業務の話である。つまり直接的な飯の種である。
薬局店頭でどんなに長時間になろうとも相談料を取らない代わりに漢方薬を購入してもらうことで生計を立てている(笑。
それゆえ、初回のみならず引き続き漢方薬を購入してもらわないことには慈善事業ではあるまいに、その後は相談だけはさせてもらうが、薬は自分らで調達するというのでは話にならない。
一度薬を購入したら免罪符とばかりに、あとは相談だけで薬は地元(あるいはネット?)で調達するという不届き者の図々しさは現代社会の象徴である。
当然のことながら、こちらはいっぺんでやる気を喪失。中古の頭脳はピタリと活動を停止しても当然だろう。
一体、あのデリカシーに欠ける図々しさは何なのだろう?
医療関係者の漢方相談は初回の相談だけで永久に無音のこともあるので、安易に漢方相談を引き受けないほうが無難なのである。
長時間、へとへとになるまで親身になってあげた後の空しい徒労感ばかりが残る。こちらが真剣であるのに反比例して相手はお気楽だったことが後で判明することも多い。
もちろん多くの例外があり、県外から熱心に通われてハラハラするほど真面目で義理堅い人なども多いが、それでもやはりこれまでの半数はお断りすべきケースであったと反省している。
徒労感を味合わされるケースが最も多いのが医療関係者であるので、だからこそ医療関係者は相対的に治りにくいことになるのであろう。
また、各メーカーさんを通じて、お話が聞きたいから伺ってよいだろうか?という同業者の申し入れも後を絶たないが、東海地方の女性薬剤師のような美人の女性ならともかく、同業の青臭い男共に会って何が楽しいことがあろうかっ!?
最後に、このブログを読まれた一部の人が、もしかして自分のことが書かれているのではないかと不安に思われたら、それは誤解かもしれないし、当たっているかもしれないし、でも特定の人を指していっているつもりはないので、堪え性の無いヒゲジジイが、いつものようにブログに鬱憤晴らしをしているだけである。
要するに、軽い気持ちなら医療関係者は、来ないで欲しいということです。こちらは慈善事業ではないのだから・・・(苦笑。
まあ〜一般の人でも遠方から泊りがけでやって来るというのに、薬は無理に出してもらわなくてよいから、話だけでも聞かせて欲しいとか、聞いて欲しいとか、実に馬鹿げた申し出をする人も後を絶たないので、デリカシーの無い一部の医療関係者と大同小異ではありますが・・・いつの時代にも図々しい輩というのはいますからね〜〜〜っ。
ヒゲジジイのように実名で本音を吐ける人間も奇特であろうと自負していますが、どうやら他人さんから見ても相当な変人に見えるし、また本当に変人らしいですな〜〜〜っ。
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