2008年06月18日

アトピー性皮膚炎の病院漢方のご相談

性別 : 男性
年齢 : 40歳〜49歳
簡単なご住所 : 沖縄および沖縄近辺
お問い合わせ内容 : 娘(中学2年)が幼児の頃からアトピーで、軟膏(ステロイド入)、強酸水で症状を抑えてきました。
 小学校6年4月に首・顔の症状が悪化し、以降多少回復しましたが普通肌に戻らない状況が続いていました。

 今年2月5日からある病院で漢方治療を始めています。当初は、リバウンドで悪化し、皮膚がボロボロに剥ける状態があり、3ヶ月ごろには落ち着いた感がありました。
 しかし、以降、回復が見られず一進一退を繰り替えしています。特に夜のかゆみがひどく、かいて赤くなっている状態が続いています。

 現在の症状(6月5日でステロイド停止4ヶ月目)顔(赤い・少し乾燥あり)、首(赤い)、腕(乾燥)、足膝後ろ(赤い)・これまで出された漢方、消風散、白虎加人参湯、越婢加朮湯、加味逍遥散、竜胆寫肝湯、温清飲・ビタミン剤:シナール、ビタメジカプセル(B1・B6・B12)・軟膏:紫雲膏・抗ヒスタミン剤:アレロック、ネオマレルミンTR・睡眠剤:ドパリール

 今後、同じ治療を続けいていいのか、不安な状況です。アドバイスを頂けましたら幸いです。よろしくお願いします。


御返事メール: 病院の漢方治療は、それぞれの病院医師の漢方習熟度によって優劣があまりにも激しいものです。

(追記:一昔前までは、多くの医師達が漢方薬なんてっ!とケンモホロロだった同じ医師が、昨今の変わりようといったら、これを君子は豹変するとでも表現するのだろうか?←本物の苦笑ものである。)

 漢方薬を出せば患者さんが喜ぶから、あるいは漢方メーカーによる積極的な勧誘により、それじゃ〜〜〜一度使ってみようか、という程度の漢方知識が皆無に近い先生から、相当高度に習熟された先生まで、実にピンキリであることは確かです。
 
 また、保険診療範囲内では使用できる漢方処方にも大きな限界があるのも確かです。(自費の場合は自由自在な処方が出せる。)
 現実的にはまだまだ高度に習熟された先生はとても少ない現状のようです。

 医師免許があるだけで、漢方知識が皆無であっても投与する資格が与えられているのですから、漢方薬の投与を受ける患者さんのほうも賢くないとなりません。(その点では漢方薬を販売する資格のある薬局の薬剤師も同様ですが・・・。)

 2月から服用されても効果があまり見えないということでもあるし、またこれまで投与を受けている漢方薬の内容から察するところ、今後もうまく行くとは限らないかもしれません。
 他にもっと漢方に習熟した医師や薬剤師を見つけられたほうが無難のように思えてなりません。

 あまりお役に立てないお返事になってしまいましたが、医療現場の現実の様相を忌憚無く述べさせて頂きました。


折り返し頂いたメール:早速にご返信ありがとうございます。
 後1・2週間様子を見て、改善が見られないようでしたら山口まで伺わせて頂きたいと思います。

 村田先生の処方では、どのぐらいで改善が見られそうですか。
 不躾な質問で申し訳ありませんが。


ヒゲジジイのお返事: 残念ながら当方の薬局では子供さんのアトピーは御相談に乗れません。(例外は、親御さんが当方の漢方薬利用経験者であるケースのみです。)

 極めて遠方であり、しかも患者さんが子供さんであることから、尚更、意思の疎通は不可能であることは歴然としています。

 当方の漢方の流儀は、ご本人に臨機応変の配合変化の法則を学習してもらう方法をとっていますので、とうてい子供さんでは不可能です。
 それゆえ、直接来られてもまったくの無駄足となりますので、御遠慮下さいませ。
 必ず直接何度も足を運べる地元近辺の専門家を見つけて下さい。


折り返し頂いたメール:わかりました。
 地元で探してみます。
 ありがとうございます。


【追記】 滅多に通えない遠方の場合、成人男女のアトピーならまだしも、子供さんの場合、臨機応変の微調整の指導が事実上困難。
 例外的に御相談に乗っている子供さんの場合でさえも、すべて地元で通える範囲内の人達に限定している。
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posted by ヒゲジジイ at 01:30| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする