2008年06月14日

インプラント失敗による顎骨骨髄炎に対する漢方薬の可能性

性別 : 女性
年齢 : 50歳〜59歳
簡単なご住所:関東地方
お問い合わせ内容 : 2年程前から歯のインプラントの失敗が原因で顎骨骨髄炎をわずらっています。
 インプラントは取り除き、その後あらゆる抗生物質、切開、高圧酸素治療法などあらゆる治療を試してきました。しかし状態は悪化する一方で、膿は止まらず初めは一部だった歯の溶けている部分も今では下顎の殆どが溶け出しています。
 それに伴い今では持病の腰やふくらはぎ等も痛くなり歩けない日もあります。

 大学病院では、なす術がなくとうとう下顎摘出手術を勧められてしまいました。下顎が殆どなくなるということでとても怖くて手術に踏み出せずにいます。

 私は昔から腰や歯が弱く、化粧品などにもアレルギーが出ることがあり、今までいろいろな薬を摂取してきました。その組み合わせなのか、もう薬は全く効きません。

 今更ながら薬が効かないのは私の体自体に問題があるのではと思いはじめました。膿や骨が溶けるのを止めるか、抗生物質が効くようになる何かいい方法がないでしょうか。助けてください。


御返事メール: インプラントの失敗の話は、折々に耳に入って来ますが、貴女の場合は失敗の内容が内容ですので、さぞ大変お辛いことと御察し申し上げます。

 漢方薬類での治療の可能性が多少ともあり得るのが托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)関連の方剤です。
 この托裏消毒飲の効能と同等のエキス剤を作るには、

托裏消毒飲 (たくりしょうどくいん)

癌の末期に利用できる托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)

 これらのページですが、もちろん絶対的なものではありません。現在の病状に合った漢方処方を見つけるには高度な専門知識が必要です。
 上記のブログは専門家向けのものですので、地元で漢方経験の長いところで、ゆっくり時間をかけて御相談に乗ってもらえるところで様々に工夫してもらえれば(漢方処方だけでなくイオン化カルシウムなどの併用など)、あるいは現状よりも好転する可能性なしとしません。
 上記の方剤類で慢性骨髄炎や肺膿瘍などにも実績があります。

 但し、あなたの場合の病勢では、また文面だけの情報では上記の方剤類が適切と断定できるわけではありませんので、より適切な漢方治療の方法がないか、通えるお近くの専門家にお尋ね下さい。
 貴女がこちら下関の近くで通える範囲であったなら、少しは可能性が高まるかもしれませんが、しかしながら、かなり難問に近い状態であると存じます。


折り返し頂いたメール:お忙しいところお返事ありがとうございます。
 早速試してみたいのです!ちなみに私は関東に住んでいるのですが、都内あるいは●●●辺りでこれらの漢方を買うことは可能でしょうか?

 もしもオススメのお店などありましたら是非教えていただきたいのですが。


御返事メール: そちら近辺の事情はさっぱり不明です。ベテランの先生に相談されることが最も重要で、先のご案内の方剤にこだわる必要はありません。 直接何度も足を運べるところで信頼のおけそうな先生に賭けるべきです。でも、賭けになります。


折り返し頂いたメール:たびたびすいません。
 「清骨散」という漢方はご存知でしょうか?インターネットで出てきたのでちょっと気になりました。先生のご意見聞かせてください。
 またどこで手に入れることができるのでしょうか。


御返事メール: それらも含めて、後は地元の先生とご相談下さい。一定レベル以上の疾患となると、遠方ではこれ以上のアドバイスは不可能です。


折り返し頂いたメール:どうもありがとうございました。
 お返事が早くて驚きました。
 希望を捨てずにがんばってみます。