2024年03月19日

自由からの逃走

 45年前頃に読んだエーリッヒ・フロム著の『自由からの逃走』が思い出される。

 当時の問題は、なぜドイツがヒットラーに熱狂したかの問題だったと思う。

 55年以上、再読することがなかったので、記憶が曖昧だとは言え、昨今こそこの書籍の内容が絶大なる価値を持つと思う。

 なぜなら、昨今世界ではプーチンをはじめ、各国で強権的な独裁者が国を支配して、暴力が横行しているからである。

 おまけにアメリカでさえ、独裁者の素質がありアリのトランプ氏が大人気で、次期大統領候補として抜きんでているからである。

 一般大衆は、真の自由を享受するのは、却って不安に陥る救いようのない動物たちということなのだろう。

 すなわち、独裁者の言いなりになっているほうが、どうしてよいか右顧左眄する不安が無くなり、それで皮肉にも大いなる「安心立命」が得られるという、なんとも情けない人類である。
応援したくないアンチの人が多いですね


2009年3月19日の茶トラのボクチン4歳 posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 08:43| 山口 | とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする