ダイハツ工業やビッグモーターなど、あまりにも目に余る違反行為が横行し過ぎる。
これは医薬品業界も同様で、ジェネリック医薬品で賦形剤の改変や製造方法の改変などで製造禁止に追い込まれたり。
漢方業界も同様で、多くは賦形剤の改変で、自主回収が頻繁である。
漢方薬エキス製剤の賦形剤の改変くらいでは効能や安全性にそれほど問題は生じないとはいえ、違反は違反に間違いないから、過去、某メーカーでは数年以上、製造を禁止されたところもあるし、昨今では廃業に追い込まれたメーカーすらある。
このような問題の煽りを受けたのかどうか、無関係とは思うが、身内の医師が風邪や気管支関連の保険漢方の処方箋を発行したところ、調剤薬局では品切ればかりで驚いていた。
漢方専門薬局で扱われる多品目の漢方薬でも、その煽りをかなり受けているようだが、その問題も含めて、突然製造廃止となる製剤が頻繁なので困惑するばかり。
地竜エキスの錠剤は早くに製造廃止され、昨今では繫用方剤の天津感冒片や杞菊地黄丸にジメイ丸・槐角丸・柏子養心丸・大黄錠などなどが製造廃止。
製造機械が老朽化とのことで(実際は牛黄の高騰問題も絡むのか?)、大人気だった人参牛黄散カプセルの製造も廃止となった。
紅豆杉は、抗癌成分が含まれているということで医薬品許可が得られない限り販売禁止。
牛黄はまったく問題なくとも、あまりにも価格が暴騰して、品質優良品は一部の人しか購入できないほど暴騰したまま。
漢方の愛用者の中には、業界の事情をおもんぱかって、愛用される(世間では)非繁用方剤だけに、もしも製造中止や品切れされると絶対に困るからと、常に多めの確保に心掛けられている人もおられる。
今回のブログの内容は、皆さんに不安を覚えさせる結果になると申し訳ないが、多くの医療関係者および薬局関係者は、先刻承知のことで、直接の関係者こそ、一時的な品切れになるくらいならまだしも、永久に廃止になるものがまた出て来ないか? あるいはどの製剤が自主回収になるのか? 皆さん多かれ少なかれ、戦々恐々であることは間違いない。
それほど薬業界においても、劣化が激しい現実がある。
おまけに天然生薬を輸入に頼っているだけに、過度な円安のお陰で、日々値上げ製品も増え続け、のみならず輸入相手の不安から、原料確保もおぼつかない問題もチラホラ。
現実には、手に入るだけマシと思わなければならない、情けない時代に突入していることだけは間違いない。
それゆえ新規のご相談を受け入れない理由の一半はここにもある。
応援したくないアンチの人が多いですね⇒
2011年01月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2024年01月20日
日本の企業の劣化が激しい!
posted by ヒゲジジイ at 08:48| 山口 ☔| 近況報告
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