2023年10月29日

世の中、こんなに物価高?!

 昨今の世界情勢をみていると、人間の愚かさと理不尽さに絶望する。

 武力に物言わせ、国際法を無視して侵略する国を止められず、侵略されつづけて監獄状態の弱者が反撃するとテロだと決めつけるダブルスタンダードの西側諸国のえげつなさ。

 いずれ呪われた地球上の人類世界は終わる。

 それはともかく本題である。

 昨年1本208円で5本買ったハサミが切れ味がよいので、荷造りや荷物の解体用にさらに各所に置こうと、再度注文しようとすると1本828円に跳ね上がっていた!

 ものにもよるだろうが、信じられないほどの高騰幅なので、なんとか安く買えないかと探すと色違いで2本880円セットがあったので、そちらを購入することにした。

 それでも1本2倍以上の経費。

 常日頃、新刊書籍の購入や、絶版書籍の古書店からの購入は日々頻繁だが、書籍には目がないので、価格の面では少々のことは惜しくもない。

 絶版書籍こそ手に入れば御の字なので、価格はあまり気にしたことがなかったものの、ハサミのような日用品がここまで暴騰しているとは、さぞや諸々の日用品や食料品も、多かれ少なかれ高騰しているのだろう。

 狂気の円安が続くので、漢方の原材料こそ、多くを輸入に頼っているだけに、のみならずエキス剤を製造するときの燃料費の高騰も相俟って、値上げするメーカーさんは、いまのところ限られているとはいえ極端に目立つ。

 上げずに踏ん張っているメーカーさんこそ、奇特である。
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2011年10月29日の茶トラのボクチン7歳 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:物価高
posted by ヒゲジジイ at 15:50| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2023年10月26日

「穿った見方」は、やっぱり「正鵠を射る」ものだった!

 昨日書いたように、ネットで安売り競争たけなわだった漢方製剤が、突然大幅な値上げの間もなく、製造中止となり、市場から完全に消えたと思ったら、案の定、確かな情報では廃業間近であるという!

 多品目の漢方エキス製剤を製造していたメーカーさんだけに、この業界の一部では混乱が生じるだろうが、幸か不幸か、わが薬局では長年このメーカーさんの製剤は、僅か1品目だけの扱いだったから、さいわいといえば幸いである。

 本日などは円安がますます進んで150円を超えてしまった。どこまで円安が進むか見ものである。これもすべては増税メガネを擁する現政権に全責任がある。

 かくほど円安が進めば、原材料を輸入に頼る日本の漢方業界では、逆ザヤが生じても当然だから、過去に原材料を大量に確保できていなかったメーカー各社は、値上げに走るか、値上げできなければ、安売り競争の成れの果てで、廃業や倒産の憂き目にあうのも不思議ではない。

 この業界も、連鎖倒産や廃業が続かないことを祈るのみ。
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2010年10月26日の茶トラのボクチン6歳 posted by (C)ボクチンの母
ラベル:廃業 倒産
posted by ヒゲジジイ at 16:28| 山口 ☁| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2023年10月25日

狂気の円安続きで、漢方業界にも徐々に影響が及んでいる

 すでに何度も書いた牛黄の暴騰は特殊なレベルだが、意外な繁用薬も、原材料不足なのか、あるいは円安によって仕入れを躊躇されたのか、かなりな値上げをされたかと思っていたら、間もなく製造中止で、再開するかどうかはまったく未定という製品もあって驚いている。

 1日1回の服用でよく効くので評判がよく、ネットでこそ安売り競争が激しかったものだが、昨日まで某サイトでは、メーカー希望小売税込み価格よりも高く販売していたところも、直ぐに売れたようで、すでにネットで見る限りは、軒並み在庫が枯渇した模様。

 それはともかく、これだけ円安が続くと、原材料の多くを輸入に頼っている各漢方製造メーカーさんは、過去、原材料をしっかり確保できていた財力豊かな製造メーカーであるか、そうではないかの違いで、製品の値上げを急ぐメーカーと、それを企業努力で値上げを先送りされるという両極端。

 このような穿った見方もあながち間違っていないかもしれない、と書きたいところだが、本来「穿った見方」の意味は「物事の本質を捉えた見方をする」という意味だから、とうぜん書いてる本人は正鵠を射ったつもりである(笑。

 すなわち、各製品の値上げに忙しいメーカーさんと、じっと耐えているメーカーさんとの違いが、昨今、判然と見えるからおもしろい。

 うっかりおもしろいと書いてしまったが、いじわるジジイの境地に達すると、余計なものが見えてしようがないのである。

 それがたとえピント外れであっても(苦笑。

 なにはともあれ、あらゆる領域での値上げラッシュは、なにもかにも、かの「増税アホメガネ」を擁する現政権が原因の大半を占めるのだから、おとなしい日本国民は、いよいよ家畜化の勢いが増すばかり。
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2011年10月25日の茶トラのボクチン7歳 posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:増税メガネ
posted by ヒゲジジイ at 16:56| 山口 ☀| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2023年10月23日

牛黄の思い出話しを続けるつもりだったが・・・

 引き続き牛黄の思い出を書く予定であったが、老人の自慢話に終始しそうなので、中途半端な以下の内容で終わりとしたい。

 なにせ、霊黄参や人参牛黄カプセルを組み入れた「伝家の宝刀3点セット」の驚くべき効果の自慢話しは余りに多すぎて目に余る。

 のみならず、それらに前後して採用した1カプセル中に牛黄100mg含有の「カイキョー100」のごときは、他方剤との併用で危機的な状況下でも劇的な効果を発揮したことは枚挙にいとまがなかった。

 それら耄碌ジジイの思い出話しも、結局は皆を白けさせる老いの繰り言に過ぎない(苦笑。

 それでなくとも、昨今の牛黄の暴騰により、人参牛黄散カプセルは製造を止めたほどであるし、他製品でも、安いのが販売されているとしたら、含有するビリルビン値を疑わざるを得ないだろう。

 『中薬大辞典』などでは、ビリルビンは牛黄の有効成分の本質であるとは考えがたい成分だが,その含量は市場品では10〜70%の間でばらついており,品質評価の指標として利用されているとあるように、実際のところ、2023年09月05日 漢方の品質や製造方法および濃度などによって効能に優劣があるのは想像以上 で書いたように、
牛黄などは含有するビリルビン値の多寡によって、効果は激しく異なる。

 この牛黄に含有するビリルビン値に関する多寡による優劣鑑定の実験は、数十年前に、ヒゲジジイ自身が某社の牛黄の異なるロット毎の5種類だったか、それぞれ味わって、少ない順にすべて正確に当てたものだった。

 実際に当時、チヌ釣りに凝っていた当時、疲労回復に某社の牛黄製剤を愛用していたのに、ロット変わりで突然まったく効果がなくなったので、某社にクレームを入れたことで、上記の実験を行うことになったものだった。

 すなわち、間違いなくビリルビン値の高いロットの牛黄製剤では確実な効果を感じていたのであるが、含有するビリルビン値が低い製剤では、まったく無効だったのは、驚くほどだった。

 ということから、その後は某社ではヒゲジジイが合格を出したビリルビン値含有以下の牛黄は採用しないことに決したのだった。
 いずれにせよ、過去、各種の牛黄製剤のお陰で、多くの人の重大な疾患に役立てて来た長い?歴史も、原料暴騰のお陰で、いつしか以前のような相場に落ち着くまで、特定の人でしか利用しにくくなった昨今、老いの繰り言は、これ以上続けるべきではないだろう。
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2011年10月23日の茶トラのボクチン7歳 posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 14:30| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2023年10月21日

牛黄の思い出

 漢方専門薬局を開いて数年後、ようやく軌道に乗って来たころだったか、あるいはそのまた数年後だったか、当時はまだ内田商店だったかもしれない現在のウチダ和漢薬さんのS氏から、さかんに牛黄の素晴らしさを説かれることがあった。

 ところが頑固者の吾輩は、そんなに効果のあるものに頼っていたら、高度に複雑精妙な「漢方医薬学」の専門家としての腕が鍛えられないではないかと、断固拒否する時代が長く続いた。

 彼の話では、某薬局では、牛黄製剤によって地元のみならず、全国各地で評判を呼び、「生きる死ぬ」の折には、この薬局の牛黄製剤に頼るのが定番となっているほどだと、そのようなうわさが絶えないほど、実際に牛黄製剤を使った人は、その効果にほれ込む人が続出だということだった。

 さてこそ頑固を張っていたものの、牛黄末3,75g入だったか?、極小匙の付いた小ボトル入りの製品を内田さんから取り寄せ、自身で試してみると、疲労回復効果が半端じゃない。

 そのうち、牛黄+高濃度の人参配合の「霊黄参」という高品質の勧誘員の誘いに乗って、虚弱で疲労を訴える人に、ポツポツと使ってもらうことで、特定の人だけに評判を得ていた。

 ちょうどその頃、ウチダ和漢薬さんと仲の良い?某社の当時の社長さんから電話がかかり、牛黄+人参(人参量は霊黄参の約三分の一)の「人参牛黄散カプセル」という製造許可が眠っているが、眠らせたままにしていると許可を取り消される恐れがあるので、製造を開始するにあたって村田漢方堂薬局で、本格的に扱ってもらえないだろうかという依頼である。

 ピンと来たのは、人参の配合量の多い「霊黄参」は、虚弱性の強い人向きで、「人参牛黄散カプセル」であれば、寒熱虚実に対する配合バランスからは、ほとんど体質を選ばず問題なく使用可能であるだろうと見込んで、二つ返事で応諾したのだった。

 実際の利用方法や牛黄の品質問題など、まだまだ話は続くので、続きは次回に。
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2011年10月21日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 11:23| 山口 ☀| 漢方薬および生薬・中草薬・漢方の即効例 | 更新情報をチェックする

2023年10月19日

来世は漢方をわすれてプロボクサーか?

 また惜しい人が亡くなられた。

 谷村新司さん。

 コロナ以後、老いも若きも亡くなられる人が異常に多すぎるように思われる。

 ワクチンとのかかわりを、ついつい疑ってしまう。

 それはともかく、谷村さんのヒット曲の中では、唯一大好きな「チャンピオン」。

 ただライブで歌われるものよりも、雑音のないレコーディング?で聞くのが大好きだ。

 この曲は元東洋チャンピオンで世界ミドル級1位だったカシアス内藤さんがモデル。

 沢木耕太郎著のカシアス内藤さんがカンバックして再度世界チャンピオンを目指す状況と結末を描いた作品『一瞬の夏』を読んでいたので、なおさらこの曲が懐かしい。

 自身こそ、来世は漢方を忘れてプロボクサーに邁進するべきか、と思案している(苦笑。
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2023年10月16日

安易には手が出せないかも

 大変評判のよかった「雲南紅豆杉」は、医薬品リストの指定を受けることになったために、今月23日以降は販売できなくなる。

 ところが、10月になって突然、これにかわる「白豆杉」を11月から販売するというファックスが舞い込んできた!

 これぞまさしく青天の霹靂と言いたいところだが、さにあらず。

 今後の実際的な有用性が不明なまま、「雲南紅豆杉」と同じように、医薬品リストの指定を受けることにでもなれば、早晩、元の木阿弥になりかねない。

 したがって、しばらくは「白豆杉」を仕入れることなく、静観するのが無難だと思っている。
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posted by ヒゲジジイ at 14:26| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2023年10月11日

イスラエルとパレスチナ問題を読み解くカギは

 ディアスポラのユダヤ人とはいっても・・・中東など現在のアラブ諸国やイスラエル付近およびスペインなどに離散していた有色人種系の「スファラジー」と、ハザールなど東欧諸国出身の白人系の「アシュケナジー」との違い。

 「アシュケナジー主体のイスラエル建国」前に数千年居住していた人々といわれるパレスチナ人とスファラジーとの関係。

 これ以上、詳しく書けばよいものの、世界史における、あくどく、理不尽で、ダブルスタンダードな、とてもエゲツナイ問題を摘出することになるので、やめておく。

 ただひとつだけ、こんな問題を引き起こした元凶は、アラビアロレンスの時代、過去「三枚舌外交」で悪名高いイギリスであるということ。
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2009年10月11日の茶トラのボクチン5歳
2009年10月11日の茶トラのボクチン5歳 posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 22:51| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2023年10月10日

世の中、咳止めの薬が超不足しているというが・・・

 咳止めの薬が超不足している煽りを受けて、かわりに漢方薬の咳止めを代用している病院やクリニックが多いという。

 ところが漢方薬もドミノ倒しのように煽りを受けて麻杏甘石湯も、
漢方薬を販売するツムラが、「麻杏甘石湯エキス顆粒」という医療用漢方薬を出荷停止にするという・・・。
 ━ 薬不足の深層「赤字品を作れない…」製薬の本音
漢方薬まで出荷制限のドミノ倒しが止まらない
より

 ところで、世間では咳止めに麻杏甘石湯が多用されるらしいが、村田漢方堂薬局では麻杏甘石湯をここ数十年、必要と感じたことが一切ないのは不思議である。
 なぜでしょうね。
 (他の温和な方剤で充分に間に合っているから。)

 蛇足ながら、補中丸や補中益気湯はしばしば奨めることはあっても、十全大補湯は一切奨めることはなく、在庫すら皆無。
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posted by (C)ボクチンの母
ラベル:麻杏甘石湯
posted by ヒゲジジイ at 07:09| 山口 ☁| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2023年10月04日

免疫力・抵抗力・健康維持に実績のある漢方

 コロナやインフルエンザの感染が盛んだが、秋から冬に向かう頃にはどうなっていることやら。

 以下の方法は一部の人達だけが実際に行っている予防の理想形。

@ 衛益顆粒(玉屛風散エキス製剤)
A 板藍茶
B 白花蛇舌草
C ササヘルス
D 金羚感冒錠少量のトローチ使用
E 六味丸系列の各種方剤(八仙丸=味麦地黄丸や杞菊地黄丸など)

 これだけのものを1日2〜3回服用。

 もしも感染したら、実際の具体的な症状に応じて、様々な方剤が必要となるので、各種急性用の常備薬と、気管支系の常備薬も必要とする。

 昨今、仕事を終えると、読書とサッカーやボクシング観戦が忙しく、ブログの更新をまるっきし忘れていた。

 常連さんの補充注文時に指摘されて思い出し、上記の内容でお茶を濁すのみ。
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posted by ヒゲジジイ at 21:48| 山口 ☀| 時代的な傾向や使用頻度が増加中の漢方薬方剤 | 更新情報をチェックする