2023年09月22日

癌治療時に投与される十全大補湯の問題点

 高齢者が急速にやせ細り、高熱を発して体力・気力・食欲激減、腎臓癌が見つかった時点で、手術不能とて、病院では解熱剤や抗生物質などで、当方の漢方では多種類の服用は困難ゆえ、牛黄製剤(カイキョー100)と紅豆杉のみ。

 これで微熱程度におさまり、食欲と元気もかなり回復した時点で、病院からは十全大補湯エキス剤が投与されたところ、身体が火照るようになり、却って食欲・体力・気力が一気に低下して元に戻ってしまった。

 ご家族には、十全大補湯では、往々にしてこのような問題があり得ることを、内々であらかじめ注意しておいたので、十全大補湯の服用を中止したところ、案の定、十全大補湯を投与される前の良好な体調を回復した。

 病院では癌治療時に十全大補湯が投与されることが多いが、もちろんこれがフィットする体質があることまで否定はしないものの、これが逆効果になる体質の人も多いので注意が必要である。

 上記の事例は今年、実際に遭遇した事例である。
応援したくないアンチの人が多いですね
ラベル:十全大補湯
posted by ヒゲジジイ at 08:43| 山口 ☁| 病院の漢方薬 | 更新情報をチェックする