十年一日のごとく、どころか五十年一日のごとく、春の季節を迎えて桜は満開に近づくとも、今春もみるみるうちに過ぎ去っていくのは例年と変わるところがない。
日々、同じ仕事の繰り返しの毎日、これを幸せというべきか、冥土の旅への執行猶予期間が短くなるばかりと嘆くべきか。
そのような日々でも、発送準備の荷物が山と積まれた店頭に、なんと二十年ぶりに、当時とまったく同じ症状でやって来られた再来者。
ここは病院で治らない人だけが来るところだが、とやや意地悪な応対に、当時も同様、病院に通っても小便が濁り、残尿感がいつまでも治らないのに、医師からは検査で異常はないから来ないでよいと言われたとか。
当時とまったく同じ症状なので、当時とまったく同じ猪苓湯+白花蛇舌草。
当時の中年女性も、既に老人の仲間入り。
人生とは意外に短いもので、日本の歴史にしても、わずか百年まえには関東大震災があった大正12年。
千年前といえば平安時代。千年前といっても、わずか三十数世代前(世代交代を30年と計算)のこと。
ところが現代の人生百年時代という嘘を鵜吞みにして計算すれば、わずか人間の寿命の10人交代でさかのぼると平安時代という計算になる。
歴史を振り返ってみれば、自我がようやく芽生え、わずかながら歴史が記録されるようになった時代から、今日に至る人類の歴史は、なんと短いことか。
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2011年03月29日の茶トラのボクチン(歳6半) posted by (C)ヒゲジジイ
2023年03月29日
今春も、みすみすまた過ぐ
posted by ヒゲジジイ at 23:03| 山口 | 近況報告
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