これについては、このブログでは何年も前に繰り返し訴えたこともあったが、久しぶりに、やや具体的に昨今の状況を報告するものである。
たとえばお馴染みさんの中には、自費の漢方に費やす経費に余裕が出せないといつも嘆きつつも、膀胱炎でクリニックに受診しても、投与されるT社の猪苓湯ではまったく効果がなく、やむを得ず我が薬局を訪れる。
購入されるのは、ネットで派手な安売り競争が盛んなS社の猪苓湯で、これで即効を得るのは毎度のことである。
ところが、このS社の安売り猪苓湯では、常連さんの中にはアトピーで大事な配合の一角を占めるというのに、このS社の猪苓湯では逆に悪化するが、K社の猪苓湯であれば、間違いなくよくフィットしているのだから、猪苓湯の各社使用方法には、それぞれの体質や病状に応じて、いつも熟慮が必要である。
このような格差・優劣が生じるのは、エキス製造時の阿膠の投入方法に各社の違いが大きくものをいい、それぞれの優劣、あるいはそれぞれの特徴および特長が生じるのではないかと怪しんでいる。
どこかにヒントがあるとすれば、過去、尿路結石に苦しんだ私自身も愚妻の時も、煎じ薬で「猪苓湯+連銭草・裏白樫(石流茶)」として、阿膠が邪魔して利尿作用が阻害されるので、実際には「猪苓湯去阿膠+連銭草・裏白樫(石流茶)」で対処したのだった。
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2011年03月17日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:猪苓湯