2022年08月12日

明日から盆休みが続くが、コロナ感染の新たな相談や常備薬の相談がつづく

 明日13日(土曜日)〜16日(火曜日)まで、お盆休みとなるが、コロナに感染しても準備万端に漢方薬類を備えている人達には、休み中でも電話やメールをするようにアドバイスしている。

 もちろん見ず知らずの新規の相談は無理だが、常連さんやお馴染みさんは、こちらの流儀は心得ているはずなので、アドバイスも容易である。

 一昨日から昨日にかけて、知人の医師のご家族が、コロナに感染して自宅療養中ながら、既に4日経つのに38度6分の高熱が続き、朝方だけは37度代になるのを繰り返しているが無汗続きという相談。さいわいにも咽喉の疼痛は軽度。

 ところが、残念ながら手元に金羚感冒錠などの銀翹散系の漢方薬が手元にないといわれるので、お手元にあるなかで柴葛解肌湯に少しでも近付けるべく葛根湯+柴胡桂枝湯(小柴胡湯がないので)+桔梗石膏+板藍茶を服用するようにアドバイス。

 すると昨日の午前中にようやく軽度の発汗があり37度まで下がっているが、(もともとステロイドを使うほどのアレルギー性鼻炎があるとかで)透明な鼻水が出て横になると咳がでるというので、石膏が肺を冷やし過ぎている可能性があるので、桔梗石膏を中止するか半減するかをアドバイスしたまま、その後の経過は本日になっても相談がないので、そのまま回復していればよいのだが。

 なお、以前、欧州でコロナに感染して、電話相談があった4人の一家は、結局全員が感染し、最初に発病した奥さんの高熱に、手元にある漢方薬で使えそうなものはわずかで、それでも銀翹散系の他社製剤があったのを幸いに、これに板藍のど飴だけで、次第に熱が下がり、次々に感染した4人の中では、子供さん一人は初日に高熱があっても、漢方薬を飲まないまま、翌日はケロリと治っていたという。

 他の3人は漢方薬を使用して咽喉の疼痛および咳嗽も軽度で、結局は4日目には全員すっかり治ってしまったという報告を本日受けたばかりだが、次の感染に備えて、様々な常備薬を送ることになった。

 なお、ワクチンについてはご主人だけが接種済みだが、近隣でも知人の50代の女性がワクチン接種後に死亡されたので、ますますワクチン接種を拒絶されている。
(そういえば、お寺さんの報告では、知人の50代くらいの男性もワクチン接種したその日に亡くなったとショックを受けられていた。)

 欧州など、海外旅行中に感染して、さぞ不安だったことだろうが、こちらに電話して大助かりだったと喜ばれていたが、総じてオミクロン株になって、インフルエンザ以下のように思える人ばかり。

 我が薬局での相談例でやや印象めいたところでは、ワクチン接種者の方が、症状が比較的重く、未接種者の方がより軽症であるように思える。

 また、当方の予防漢方をしっかり継続使用している人達は、今のところ滅多なことで感染しないし、超濃厚接触者となっても感染を免れている。

 たとえ感染しても、多くは金羚感冒錠などの銀翹散系の製剤主体に板藍茶や地竜を加えるなどでよくフィットするが、少数の人ながら柴葛解肌湯系の方剤類を主体にしなければならない人があったが、これは高温が続く夏場だけの話で、寒い時期になると主体となる方剤が逆転するかもしれない。

 蛇足ながら、さきほど常用薬を購入に訪れた若い男性は、2回目のワクチン接種で40度の高熱に苦しんだというので、オミクロン株に感染した方がはるかに楽かもよ、と慰めたところだった。
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2009年8月12日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年8月12日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:オミクロン株