2022年07月08日

猛暑の夏、コロナよりも怖いのは熱中症だが

 漢方界では熱中症対策に推奨されるのが、日本漢方では「五苓散」を推奨するむきがあるがトンデモナイ話で、実際に熱中症になれば発汗過多により、体液を消耗して体温上昇し、意識が朦朧となるので、中医学では「生脈散」が推奨される。

 ところが、日本ではこの「生脈散」でも問題が多い

 すなわち朝鮮人参・麦門冬・五味子の3種類の配合が問題で、体液を増やし発汗を抑えることが出来ても、温性の朝鮮人参の配合では体温の上昇を増長しかねないので、必ず涼性の「西洋人参」にすべきである。

 ところが、中医学の後進国である日本では、面倒なことに煎じ用にバラバラで販売する以外には方法はないので、もっと簡略にエキス剤で対処する代用方法を取らざるを得ない。

 次善の策としては朝鮮人参が配合されていても、石膏などで冷却する成分がしっかり配合された「竹葉石膏湯」に「八仙丸」を加える方法が無難である。

 ちょうど先ほど、常連さんが職場?から帰宅後、エアコンで冷ましても、身体が火照って発汗が続くのに、ムカムカするので水分補給するにも飲む気になれないのだが、漢方は何を飲んだらよいだろうか、と電話がかかって来たばかりなので、「竹葉石膏湯」に「八仙丸」のみならずササヘルスを薄めて少しずつでも飲むようにして、手元に残っていれば「西洋人参」も加えるようにアドバイスしたばかりだが、「西洋人参」は切れているというので、それがなくとも「竹葉石膏湯」に「八仙丸」をササヘルスを加えた水で直ぐに服用するように指示しておいたばかり。

 但し、もしも意識に問題が出ているようだったら、手元に常備している高用量の牛黄製剤や麝香製剤も併用するようにアドバイスしておいたが、そこまではひどくないということだった。

 と、電話が終わったところで、ストレスの多いこの常連さんは、柴朴湯や柴胡加竜骨牡蠣湯とともに麝香製剤こそ、日々常用されている人だった!
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2012年7月8日の体調を崩して1ケ月になる茶トラのボクチン(8歳)
2012年7月8日の体調を崩して1ケ月になる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:熱中症
posted by ヒゲジジイ at 17:46| 山口 ☁| 熱中症や冷房病 | 更新情報をチェックする