ところが、日本ではこの「生脈散」でも問題が多い。
すなわち朝鮮人参・麦門冬・五味子の3種類の配合が問題で、体液を増やし発汗を抑えることが出来ても、温性の朝鮮人参の配合では体温の上昇を増長しかねないので、必ず涼性の「西洋人参」にすべきである。
ところが、中医学の後進国である日本では、面倒なことに煎じ用にバラバラで販売する以外には方法はないので、もっと簡略にエキス剤で対処する代用方法を取らざるを得ない。
次善の策としては朝鮮人参が配合されていても、石膏などで冷却する成分がしっかり配合された「竹葉石膏湯」に「八仙丸」を加える方法が無難である。
ちょうど先ほど、常連さんが職場?から帰宅後、エアコンで冷ましても、身体が火照って発汗が続くのに、ムカムカするので水分補給するにも飲む気になれないのだが、漢方は何を飲んだらよいだろうか、と電話がかかって来たばかりなので、「竹葉石膏湯」に「八仙丸」のみならずササヘルスを薄めて少しずつでも飲むようにして、手元に残っていれば「西洋人参」も加えるようにアドバイスしたばかりだが、「西洋人参」は切れているというので、それがなくとも「竹葉石膏湯」に「八仙丸」をササヘルスを加えた水で直ぐに服用するように指示しておいたばかり。
但し、もしも意識に問題が出ているようだったら、手元に常備している高用量の牛黄製剤や麝香製剤も併用するようにアドバイスしておいたが、そこまではひどくないということだった。
と、電話が終わったところで、ストレスの多いこの常連さんは、柴朴湯や柴胡加竜骨牡蠣湯とともに麝香製剤こそ、日々常用されている人だった!
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2012年7月8日の体調を崩して1ケ月になる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:熱中症