数十年前、くしゃみ鼻水に、小青竜湯だけがフィットする不肖の愚息だけが謀反人ではあったが、彼以外に花粉症や鼻炎に、小青竜湯を必要とした人は、村田漢方堂薬局に関する限りは皆無。
今年も、常連さんやお馴染みさんで、花粉症には衛益顆粒や勝湿顆粒(藿香正気散)、あるいは茵蔯蒿湯や辛夷清肺湯などでしっかりフィットしている。
世間ではあまりにもお馴染みの小青竜湯は、麻黄や細辛など癖のある生薬および甘草の配合が過多な方剤は、いくら効果があっても出来るだけ避けるのが我が薬局の方針である。
ということで、お馴染みさんや常連さんのご家族の相談には、当方の流儀をよくご存じの人達だから、コロナ禍であっても例外的に様々な新規の相談に応じている。
ところが、やや進行した悪性腫瘍の場合など、肝胆膵系や血液癌あるいは脳転移の漢方サポートで必須の「牛黄」が、数年前から仕入れ価格が急上昇するばかりなので、以前のような含有量の多い牛黄製剤は、滅多なことでは奨める気になれない。
最近もお馴染みさんのご家族の新たな相談では、数種類以上の抗癌中草薬とともに、やむなく牛黄の含有量がやや少なめな製剤を試してもらうことになった。
牛黄そのものの仕入れ価格は、既に数年前の3〜4倍以上?に高騰しているので、まったくお話にならない。
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2012年04月22日の茶トラのボクチン(もう直ぐ8歳) posted by (C)ヒゲジジイ
2022年04月22日
花粉症対策に相変わらず小青竜湯は不要な現実
posted by ヒゲジジイ at 16:54| 山口 ☀| 花粉症・アレルギー性鼻炎・蓄膿症(慢性副鼻腔炎)・後鼻漏
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