2022年04月11日

「歴史の進歩」の危機を通り越して絶体絶命

 科学技術の進歩は目覚ましく、否定しようもないことながら、それを使いこなす社会システムは実に危うい。

 卑近な例では、インターネットを悪用した様々な詐欺が横行するレベルから、狂気の独裁者たちにより、核兵器で世界を威嚇する昨今である。

 ルース・ナンダ アンシェン著『悪魔の解剖: 人間における悪の研究』という書籍があるが、これを読んでいると人間という悪魔の動物には悲観的にならざるを得ない。

 寺島実郎著『歴史を深く吸い込み、未来を想う』の孫引きではあるが、市井三郎著『歴史の進歩とはなにか』によると、

 歴史の進歩とは「不条理な苦痛━自分の責任を問われる必要のないことから負わされる苦痛━を減らすこと

 というが、プーチンによるウクライナ侵略戦争こそ、現在進行形で、明らかに歴史の進歩を逆行させる悪魔の所業である。

 せっかくここ数十年は、市井三郎の言う「歴史の進歩」を感じさせる比較的平和な世界に向かいつつあるような雰囲気もないでもなかったが、世界中を一気に暗黒の世界に導くような一独裁者が忽然と現れたのである。

 かてて加えて、アジアのならず者たちが、虎視眈々とプーチンを模倣し兼ねないのだから、これで第3次世界大戦にでもなれば、歴史の進歩どころか、世界は終わる。

 世界の独裁者たちは、プーチンという悪魔にそそのかされて、タナトス(死神)の誘惑に抗しきれなくなっているのだろうか?
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2010年04月11日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月11日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:歴史の進歩
posted by ヒゲジジイ at 14:33| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする