2020年11月30日

補中益気湯のおさらい

 前回のブログ 2020年11月28日 75%エタノールの一斗缶(15Kg)を力任せに(補中益気湯) で書いたように、補中益気湯を自身に使って即効を得たことから、いまさらながら、中医学的なおさらいである。

 過去、2012年7月に、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)の中医学的分析  と題して、主として四川科学技術出版社発行の「中医方剤与治法」を参考にしながら、補中益気湯について記したブログ記事がある。

まだまだ血気盛んなエネルギッシュな時代に勢いに任せて書いているが意外に理解しやすいように思う(笑。
 脾虚気陥の病機にもとづいて考案された益気昇陥法の代表的な方剤がこの補中益気湯。 

 脾胃は中焦に位置し,気機が昇降する要衝なので、脾虚気陥を生じると,上部では息切れがして話すのも億劫になり、呼吸が苦しくなる。

 また下部では子宮脱や月経過多となり、あるいは悪露が尽きないとか、小便が終わってもいつまでもチビリチビリと少量の尿が漏れ出てしまうなど。

 さらには不正性器出血や帯下、小便の失禁があったり、あるいは逆に尿閉となるなど。

 気虚による機能低下から来る便秘が生じたり、その逆に慢性の軟便が頻繁に生じたり下痢があったり、あるいは内臓下垂による脱肛などの症状が現われる。

 いずれも中焦の気を補い下陥した陽気を昇挙して気機を正常に回復させる必要があり、配合方剤には補気健脾を土台として升麻・柴胡などの升陽薬を配合する必然性が生じる。すなわち補中益気湯である。

 補中益気湯の特徴的な作用は,下陥した清陽を昇挙するもの。

 清陽下陥により陽気が内鬱すると,身熱〔身体の熱感〕・自汗・口渇があり熱い飲物を好む・脉は大で虚などの仮熱の症候が現われる場合があるので,補中益気湯を用いて下陥した清陽を昇挙し,清陽を上昇させて陽気が外達すれば,熱象は解除される。これが「甘温除熱」のメカニズムでもある。

 また補中益気湯は不正出血や痔出血、潰瘍性大腸炎の出血など、人体の下部で生じる各種出血性疾患に応用されるが、そのメカニズムは・・・・

 人体の血液が経隧中を正常に運行して経脉から外溢しないのは,脾気の統血・摂血作用によるものである。「脾は統血を主り,気は摂血を主る」と言われように、脾虚気陥によって統血・摂血作用が失調したために人体下部から生じる各種出血性疾患に対する治療効果を発揮する。

 ところで、日本で使用される補中益気湯の配合内容は、人参、白朮 各4.0 黄耆、当帰 各3.0 陳皮、大棗 各2.0 柴胡、甘草 各1.0 乾生姜、升麻 各0.5というように黄耆(オウギ)の配合量が少ないものや、止汗作用のある白朮(ビャクジュツ)が発汗作用のある蒼朮(ソウジュツ)で代用された製剤もあるが、これらはいずれも問題なしとしない

 さらには本来、大棗や乾燥生姜は余計な配合で不要である。日本のエキス製剤はいずれも不要な大棗と乾燥生姜が配合されており、これらの配合は間違いと言っても過言ではない。

 蛇足ながら、唯一某社の製剤には人参のかわりに党参が配合され、大棗と生姜が省略されているので、アトピー性皮膚炎などでも比較的安心して使用できる。

 【補中益気湯の方意】 脾虚気弱による病変では,甘温の薬物によって脾胃を温養し中気を補益すべきであるが,本証では脾虚ばかりでなく清陽下陥を伴っているので,補中益気と昇陽挙陥の二法を同時に行う必要があり,脾気を補充して清陽を復位させる。
 清陽が復位すると陽気が内鬱しなくなって身熱が解除されるのであり,「甘温除熱」とはこのことを意味する。

 今回このブログを書くにあたって参考にした四川科学技術出版社発行の「中医方剤与治法」の補中益気湯の配合内容は、

【成分】 黄耆30g 人参10g 白朮10g 甘草6g 陳皮9g 当帰10g 升麻6g 柴胡6g

 となっており大棗と生姜が省略されている。

 日本における使用分量より遥かに大量であるが、このような真似はしないほうが無難であろう。
 かの国の水は硬水のため成分抽出効率が悪く、日本の軟水で抽出されるものと同一視できないといわれる。

 方中の黄耆は,肺気を補い,皮毛を実し,中気を益し,清陽を昇らせるものであるから主薬として配合量が多い。

 人参・甘草は補脾益気し,白朮は燥湿強脾し,これら三薬は黄耆に協力し,以上の四薬によって補中益気の効能を発揮する。

 升麻は脾気を昇発し,柴胡は肝気を疏達し,これら二薬も黄耆に協力して昇陽挙陥の効能を発揮する。

 利気醒脾の陳皮は,補気による気滞の弊害を防ぎ,養血調肝の当帰は,疏肝の柴胡による肝血の損傷を防御し,さらにまたそれぞれに一定の役割があるが,主体となる重要な役割があるわけではない。
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2009年11月30日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月30日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:補中益気湯

2020年11月28日

75%エタノールの一斗缶(15Kg)を力任せに(補中益気湯)

 我が薬局では、日本製の75%のエタノールを利用しており、それ以外にはジェル状の80%エタノールのベトナム製も、手の消毒以外にも、高濃度のエタノールジェルなので、多岐にわたって利用している。

 先日の連休中に、ポンプを使えばよいものを、若い頃の調子で力任せに15Kgの一斗缶を抱えて、2ℓのプラ容器に大きなロートを装着して、強引に8個の容器に振り分けた。

 15Kgのエタノールの某社の製品は、比重:0.878ということだから17ℓの容量であるが、これを強引に2リットル容器8個に分配し、僅かな時間で仕事を終えたのはよいが、気が付くと、手足に力が入らなくなっていた。

 さすがに自身の年齢を思い出し、やはりポンプを使うべきだったかと、やや後悔しかけたものの、ふっと思い出したのが、吾輩よりも年上の開業医の先生で、漢方専門書籍も何冊か書かれておられ、折々に頂くメールの中に、しばしば補中益気湯の有用性についてご報告頂いていたことだった。

 まさか、ヒゲジジイが、まさかっ、と思ったが、こんな時こそ補中益気湯を試してみるべきかと、急ぎ連用中の杞菊地黄丸などとともに、満量の補中益気湯エキスを服用したところ、なんとなく効くようなので、続けることにした。

 翌日には手足のだるさは取れ、それよりも何よりも、疲労感が日毎に取れていく。数年以上、若返った気分が今日まで持続している。僅か数年とはいえ、老人には嬉しい効果である(苦笑。

 こんなことなら、もっと早くから続けておくべきだったと思うが、まさか、冷え性とはほとんど無縁で、やや暑がりのヒゲジジイが、さすがにアイスクリームや氷菓子類の嗜好が、補中益気湯を受け入れやすい身体にしてしまったのかもしれない。

 とはいえ、お馴染みさんの中には、冷え性で、ときに極端に疲労しやすく、補中益気湯では一時効いたと思っても、続けていると、効果が激減したので、牛黄+人参のカプセル製剤に切り替えたところ、頓服でこそ覿面、劇的に効果があるという中年女性もおられる。

 なお、女性薬剤師は、通常の補中益気湯は、配合中の人参が胃熱や火照りを誘発するので、党参使用の補中丸Tでなければならないというが、同様の女性は数名おられる。

 ところが、やや暑がりのヒゲジジイであるのに、朝鮮人参が使用された一般的な補中益気湯の満量を続けても、不快な部分はまったくなく、優れた効果を感じるばかりであるが、他にも併用している漢方薬や中草薬類が、やや寒性に傾いているので、却ってバランスがよいのかもしれない。
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2009年11月28日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月28日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 09:53| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2020年11月27日

想像力の乏しい人達のマスク不要論の短絡思考

 2020年11月24日 コロナがいつ収束するか分からないにしても  で取り上げた近藤誠氏の意見。
新型コロナウイルスの直径は0.1マイクロメートル。これでは5マイクロメートル以上の粒子しか捕捉できないサージカルマスクはほぼ無力です。
 は、想像力の貧困を証明する短絡的な考えである。

 というのも、人が喋るときや、くしゃみや咳をするときに吐き出すウイルスを含んだ唾液や鼻汁、および咳き込み時の飛沫は、当然ウイルス単体よりも遥かにはるかに大きいので、通常のマスクでもかなり飛散を防ぐことができる。

 その証拠に、マスクを皆がするお陰で、一般的な風邪引きや、とりわけインフルエンザの感染者が、例年に比べ、劇的に減っており、コンピューターの富岳の実験でもマスクが飛沫の飛散防止に効果的なことが証明されている。

 想像力が貧困であると、ウイルス単体のサイズだけで単純に考えてしまい、上記の近藤誠氏のような短絡的な思考で間違った結論を導いてしまうのである。

 漢方業界の薬局や薬店こそ、三大癌治療を否定される近藤誠ファンが多いらしいので、うっかり本音を書くのが憚られるのだが、いやはや、近藤誠氏にはまったく幻滅である。
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2011年11月27日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年11月27日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2020年11月25日

マウスシールドだけを装着して、恬として恥じない国会議員たち

 立憲民主党の枝野氏は、実に力強く Go To トラベルキャンペーンが、感染拡大を招いたのではないかと菅総理を追及するが、唾液の飛沫を左右と上方にばらまき散らすマウスシールドで吠えても、まったく説得力がない。

  枝野氏のマスクなしで、マウスシールドだけで恬として恥じない所業は、氏が力強く批判するGo To トラベルキャンーペンが、トラブルの元凶であるのと同レベルの危険な問題であることを自覚できないレベルの人である。

 目糞鼻糞を笑う、ではなく、目糞鼻糞を怒る、というたぐいである。

 そもそも国会で、医師や薬剤師など、医療分野では無資格の、主として文系の連中が、喧々諤々やったところで、まったくの小田原評定に過ぎない。

 実際には国会議員の中には医師や薬剤師がいるはずだが、その連中の声が聞こえないのも情けない。

 いずれにせよ、以前も述べたように、マウスシールドは、マスクとは違って、派手に唾液の飛沫を上や左右に撒き散らすろくでもないシロモノであることを、もっともっと認識すべきである。
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2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月25日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2020年11月24日

コロナがいつ収束するか分からないにしても

 マスクや手洗いや消毒、および人との距離を取ることなどの習慣は、たとえコロナが収束しても、引き続き継続するべきだろう。

 というのも、これらのお陰で、例年よりも市販薬の風邪薬の販売量が、劇的に減っているというのである。

 つまり、風邪を引く人も、インフルエンザですら、感染する人達が激減しているという。

 ということは、明らかに新型コロナウイルスは、一般の風邪やインフルエンザに比べ、遥かに感染力が強いと断言して間違いないということである。

 ところで、我が尊敬する近藤誠医師は、近藤誠「コロナに過度な心配は不必要。免疫力アップに、医者・薬・サプリは要らぬ」 ということで
マスク、手洗い、うがいなどがあります。それらは実際、感染予防にどの程度有効なのでしょうか。正直に申し上げて、残念ながらどれもあまり効果は期待できません。
 と述べらているが、この先生にして、このレベルの認識かと、大いに落胆。

 さらには
新型コロナウイルスの直径は0.1マイクロメートル。これでは5マイクロメートル以上の粒子しか捕捉できないサージカルマスクはほぼ無力です。
 と断言されても、現実には、風邪やインフルエンザに感染する人が、例年に比べて激減していることから、当然、ウイルスの種類に違いはあっても、超微細なウイルスの仲間であることに間違いないのだから、当然、新型コロナウイルスの感染予防には、うがいの有効性はともかく、マスクや手洗いなど、明らかに有効であることに間違いないだろう。

 悪性腫瘍に対する漢方サポートを全面否定される極端な考えと、上記のコロナに対する予防問題の誤認と合わせて考えると、近藤氏は、あらゆるほとんどの医学・薬学領域で、極端すぎる医師で、うかつに信用できないのだと、いまさらながら、やっぱりねっ!と落胆するやら安心するやら、実に複雑な心境である(苦笑。
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2009年11月24日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月24日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2020年11月23日

医師や医療専門家が厚労大臣にもならないというバカげた国家

 タイトルは、某内科医の開業医の先生が、大きく嘆息されておられた、内々で述べられたお言葉である。

 これに続いて、「政治的にはお偉いかもしれませんが、なにもわからない馬鹿者が医療政策の発信をしている実態はどうしようもないわけです。」

 これに対して、ヒゲジジイのお返事は、言わずもがなの本音をお返ししてしまった。

 すなわち、実におっしゃる通りで、いつまでも、こんなちぐはぐな日本は、先の戦争でも真の分析力が皆無なために、無残な敗戦を迎えても当然だったと思います。

 このまま進めば、本格的な冬を迎えたときの日本は、新古今和歌集の時代に舞い戻るのではないかと危惧いたします。

 このままいけば医療崩壊、想像するだに恐ろしい限りです。
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2008年11月23日の茶トラのボクチン(4歳)
2008年11月23日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:医療崩壊

2020年11月21日

ほとんどナンセンスなコロナ対策は

 マスクとフェイスシールドの併用は、きわめて効果的なコロナ対策だが、それに比べ、マウスシールドは、ほとんど意味をなさない。

 マスクの上からマウスシールドを装着するなら、これはこれでかなり効果的なコロナ対策になるが、そのような奇特な人はほとんど皆無。

 マウスシールドだけの装着で良しとしている人を多く見かけるが、実に思い違いも甚だしい。ストレートな飛沫が飛ばないだけで、その分マウスシールドに当たって跳ね返った飛沫を大きく空いた左右と上部の空間を通して、飛沫を激しく空中にまき散らせている。

 日々、感染者が増加し、かなり急激な上昇方向の放物線を描いて急速に感染拡大している新型コロナウイルス。この勢いでいけば、年内には、国内で1日1万人の感染者が出る可能性も大いにあり得る。

 コロナを運ぶのは人間なのだから、感染したくなければ、人との接触をできる限り避けるべきであるが、そうもいかないのが人間社会。

 次善の策としては、人との距離を保ち、必ずマスクのみならず、できればこれにフェイスシールドの装着も併用すれば、人との接触による感染をかなり防げることだろう。

 ただ、マウスシールドだけは、ほとんどナンセンスなので、あれだけは除外した方がよいだろう。マスクと併用するなら別だが。
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2009年11月21日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月21日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2020年11月18日

いよいよ羅生門

 いよいよ日本もヨーロッパやアメリカのようなコロナ拡大先進国の仲間入りに近づいた。

 Go To トラベルやイートのキャンペーンのみならず、海外からの渡航者の受け入れ緩和策とも相俟って、冬の低温・乾燥期に向かって、想像するだに恐ろしい。

 地方の山口県でさえ感染者が増え気味であるものの、幸い、山口県で人口が最も多い下関市では、感染者ゼロが続いているが、県外の旅行者や帰省客によって、感染をもたらす可能性は常に、ある。

 賢い常連さん達は、従来のインフルエンザ予防の中成薬や中草薬を引き続き利用されているからか、これらを利用されている常連さんたちに、今のところ感染者は皆無であるが、そのままコロナ予防にサポートできることを祈るばかりである。

 今後、巷では、芥川龍之介が書いた『羅生門』の時代に近い状況を迎えるのではないかと、あらぬ想像をしながら、各時代を反映する実話に基づいた書籍や映画ばかりを選んで読書や映画鑑賞に耽る毎日。

 折々に浮世を離れて、却って充実した日々を送れるのは、なんとも皮肉としか言いようがない。
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2010年11月18日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年11月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 21:46| 山口 ☀| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2020年11月17日

話すときにマスクを外すのはテレビで映る菅総理のマネ!?

 テレビで政治家たち、とりわけ菅総理が記者たちを前にして話すとき、必ずといっていいほど、せっかく着けていたマスクを、わざわざ外される。

 他の政治家たちも同様に、わざわざ話すときにマスクを外して話すシーンを折々に見る。

 これらを日々、テレビで見るお年寄りたちは、無意識に、話すときはマスクを外すのがマナーだと誤解するのかもしれない。

 菅総理の同じ七十代の女性で、漢方を補充購入に来局されるたび、毎回マスクを外して話そうとするので、毎回、注意してマスクを口に戻すように注意しなければならない人がいる。

 菅総理のファンであれば、なおさら無意識に同じ動作をするのかもしれない。

 これでお年寄りたちが、せっかく着けていたマスクを、話すときに外す悪癖を繰り返す無意識の心理が、ひとつ解明されたように思う(苦笑。
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2009年11月17日の茶トラのボクちん(5歳)
2009年11月17日の茶トラのボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:マスク

2020年11月15日

秋に悪化しやすい喘息

年齢: 40歳〜49歳の女性
簡単なご住所 : 中国・四国地方
具体的なご職業 : 看護師
【おたより】 :

 ◎◎日に娘の喘息へ麦門冬湯を追加処方して頂き、翌日には湿性咳嗽が減り喘鳴消失、翌々日には咳が湿性から乾性へ、そして今日は娘の☆歳の誕生日なのですが咳も喘鳴も全くありません(≧∇≦)‼

 9年前でしたか私の喘息に始まり目眩、夫の熱、娘の喘息、息子の口内炎、義父の腰痛を先生に診て頂き全て軽快。

 もし先生の漢方処方がなかったら、今頃病院やクリニックに通い詰め、気休めの薬を飲み治らず、一家で落胆する日々だったろうと想像すると、ゾッとし背筋が凍ります。

 いつも助けていただいて本当にありがとうございます。

 一先ず娘のご報告をと思いメールさせて頂きました。せっかくの休日にすみませんでした。返信不要です。

 県内でもコロナ感染者が増えてきました。先生、まつ子先生もどうかお体にご自愛下さい。

【覚え書き】:


 昨年9月に小さなお嬢さんが喘息とて、一連の症候にもとづいて柴朴湯+麦門冬の意味を持たせるために、ご家族がご利用中の辛夷清肺湯を少量加える方法で、即効を得て、一年以上、まずまずの経過だったが、今年の秋は、この方法では効果が出ず、病院のステロイドで抑えているというご相談だった。

 それゆえ、麦門冬を含む辛夷清肺湯の代用では、麦門冬の本領を発揮できなくなったものと考え、今月12日のご相談時に、主軸の柴朴湯はそのままで、比率的にはその半量の麦門冬湯を加える方法に切り替えてもらったところだった。

 柴朴湯加麦門冬の有用性については、これまでも、このブログで何度が書いたように思うので、縷々述べることはしないが、柴朴湯加麦門冬という製剤があれば本当に便利だと思うのだが、石頭の厚労省が、そのような奇特な製剤を許可することはあり得ないので、柴朴湯+少量の麦門冬湯で十分代用できるようである。

 なお、メールのご本人は、竹葉石膏湯+辛夷清肺湯+小陥胸湯加減方剤で安定している。
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2010年11月11日撮影のモズ
2010年11月11日撮影のモズ posted by (C)ヒゲジジイ

2010年11月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年11月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:気管支喘息

2020年11月14日

人生の短さについて

 たまたま、中学か高校生の頃だったか?よく耳にしていたミーナの歌『別離・わかれ』に、半世紀ぶりに再会した。

 ただ、半世紀ぶりの再会とはいえ、感覚的には昨日のことのように思えてならない。



 歌詞のテーマは、彼氏との別離(わかれ)だが、2020年にこの曲を懐かしんで聴く年代の人達にとっては、もちろん吾輩も含めて、そろそろ人生との「わかれ」の準備と覚悟が必要かもしれない。
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2011年11月14日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年11月14日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:別離

2020年11月13日

コロナの収束はいつになるのか分からないが

 いよいよ日本も感染拡大が本格的になりはじめている。

 地方では感染すると村八分になりかねないので、過剰なほどの対策が必要である。

 昨日は、電話で新規漢方相談の依頼が2件あったが、過去一度もご縁のなかった人達だったので、お断りした。

 この調子で、新規相談者を断り続けていると、コロナの収束後には、忘れ去られる薬局になるかもしれない(苦笑。

 その収束時期の問題だが、来年、本当にオリンピックが開催されるとしたら、恐らく日本では、過去にないほどの感染爆発が生じる恐れが極めて高いので、完全に終息するまでには、何年かかるかも分からない。

 それ以前に、直近の問題として、感染拡大進行中の最中、日本政府は海外からの受け入れ緩和策を打ち出しているが、これによって、更なる感染拡大を強力に助長することは必定。

 相変わらず、安倍政権時代と同様、コロナ対策に関してだけは、ピンボケも甚だしい。

 ところで、我が薬局では、過去に一度でもご縁のあった人達の場合は、当方の流儀を多少とも心得ている人達であるだけに、能率のよい相談ができるので、その多くを受け入れているが、中には例外的に受け入れ不可能な場合も実際にあった。

 新規相談者の受け入れを止める期間が長引くと、最も長時間を要する新規相談者に費やしていた労力と時間が大幅に節約できるようになった。

 コロナ以前、いかに新規相談者に、初対面から始まる気配りなど、消耗の激しい労力と時間を費やしていたことかと、ますます実感する日々。

 それがなくなっただけでも、コロナが収束するまで、心身ともにリフレッシュできるので、少しは若返らないかと、淡い期待を抱いている。
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2010年11月6日撮影のシジュウガラ
2010年11月6日撮影のシジュウガラ posted by (C)ヒゲジジイ

2009年11月13日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月13日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:コロナ 感染拡大

2020年11月12日

どこまで記録を伸ばせるか?

 このようなタイトルの表現では、さも記録を伸ばすことがよいことのように聞こえるが、だからこそ、皮肉を言うのには、最適な表現だろう。

 コロナ疲れから、投げやりになっている人達や、八つ当たり気味の人さえ見受けられる。

 寒い本格的な冬に向かって、新型コロナウイルの感染拡大が危惧される今日、日々、感染者数の最高記録をマークした地方が続々報道されている。

 このまま推移すれば、遅ればせながらヨーロッパやアメリカのように、一桁も二けたも上の感染爆発が生じかねない。

 感染拡大を防ぐ最高・最大の対策は、残念ながら、他人との接触を避ける以外には、完璧な防御策は無いのである。
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排便中のジョウビタキ(オス)2010年11月11日
排便中のジョウビタキ(オス)2010年11月11日 posted by (C)ヒゲジジイ

2011年11月12日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月12日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2020年11月11日

気分の落ち込みを救う漢方薬の切り札

 最近の超即効例。

 引っ越した町で、役員をさせられ、心身ともに消耗するほど頑張ったのに、思いがけず、近所の老婆から、ひどい叱責を受け、激しく落ち込んだ常連さん。

 もともとフィットしている四逆散が本来なら少々の落ち込みはよく効いていたのに、今度ばかりは効果が薄いという。

 こういうときの切り札、中国の抗癌中草薬関連の各書籍には、必ず記載されている、ある生薬。これがしっかり含まれた製剤は、様々な領域に大変重宝である。

 そこで、これを飲んでもらうと急転直下、気分がスッキリ晴れたという。

 また、身近な親族の重大な疾患で、主治医からの説明を受ける前日、まったく眠れなかったという常連さんは、常々加味逍遙散など数種類の漢方薬を常用されていても、今度ばかりは事情が事情。

 そこで親族の人にも飲んでもらっている上記の生薬を含んだ製剤を試しに服用してもらったところ、胸部の不快感が消え、その日の入眠も容易だったとのこと。

 この生薬が含まれた製剤を、しばしばステージ4の転移癌の人達にも併用してもらうことが多いが、悲観的な気分が多かれ少なかれ軽減でき、人によっては驚くほど明るく、前向きになられ、一石二鳥が狙えるので、我が薬局では大変な人気
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2010年11月11日に撮影したシロハラ
2010年11月11日に撮影したシロハラ posted by (C)ヒゲジジイ

2011年11月11日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月11日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:超即効
posted by ヒゲジジイ at 17:35| 山口 ☀| 漢方薬および生薬・中草薬・漢方の即効例 | 更新情報をチェックする

2020年11月09日

日本人は豚になる

 コロナ問題を忘れたかのように、日本学術会議にこだわる野党が日本を滅ぼす。

 国会では、感染拡大を続けるコロナ問題を大きく取り上げることなく、日本学術会議問題で政府を追及する反日・売国野党が日本を滅ぼす。

 そもそも、日本学術会議というものは、反日・売国学者がかなり集まっている事実を見逃してはならない。

 日本国家にとっては、日本人でありながら日本国家に害をなす、獅子身中の虫ともいうべき日本学術会議問題ばかりにこだわる反日野党の連中は、新型コロナウイルスが感染拡大しつつある現在、本末転倒も甚だしい。

 国会で議論すべきは、冬に向かって感染拡大しつつある問題や、コロナで影響を受ける医療界や国民救済の方策など、コロナ関連で議論することが山ほどあるはず。

 コロナの感染拡大が危惧されていた今年の3月でも、国会では野党が桜、さくらと、桜問題ばかりを追求。その国会では誰一人としてマスクを着ける者はいなかった。

 三島由紀夫がいう『豚』、まるでブイブイと喚いてばかりいる豚集団の国会である。日本学術会議の面々も、三島がいう豚にしか見えない。

 新刊の書籍に適菜 収 (著) 『日本人は豚になる: 三島由紀夫の予言』を購入したばかりだが、もともとヒゲジジイは三島由紀夫全集の旧版と新版の2種類を所持しており、『豊饒の海 全4巻』以外は、ほとんどを読了しており、とりわけ評論類はほぼすべてを読んで、三島由紀夫の思想は熟知しているつもりなので、この新刊を読む前から、十分に想像できる。

 amazonでの『日本人は豚になる: 三島由紀夫の予言』の紹介文には
来る2020年11月25日は、三島由紀夫が自衛隊市ヶ谷駐屯地に乱入し割腹自殺を遂げてから50周年を迎える。これまで作家適菜収氏が三島由紀夫を研究し、三島の言葉の意味するところを「三島の予言」として世に問う一冊。三島は自決の4カ月前に語っている。「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るであろう」、そして「人間というのは豚になる傾向もっている」と。そんな国家や社会や人までもが道徳や倫理観を失い、信用さえできなくなった時代に、日本人はどこへ行こうとしているのか? われわれは今後どんな価値観を取り戻して、堂々と生きるべきなのか? 三島が予言した言葉とその意味を探った適菜収の三島由紀夫本の集大成であり、現代日本の病を克服する処方箋に満ちた書。
とある。

 野党の連中の多くはもちろん、自民党内にも売国保守という、三島のいう豚がうようよ。
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2010年11月09日の茶トラのボクちん(6歳)
2010年11月09日の茶トラのボクちん(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 14:35| 山口 ☀| 日本人としての自覚の問題 | 更新情報をチェックする

2020年11月08日

コロナ禍で、唯一よかったことは、これ以外には無い

 日本でも新型コロナウイルス感染者が、日々、千名を超えるようになった。寒い冬に向かって、気温低下に伴う空気の乾燥により、コロナがより感染しやすくなるので、日本でもヨーロッパやアメリカのような感染爆発を招来し兼ねない。

 有史以来の大きな悲劇が世界中で蔓延している今日、良いことは何もないのは当然だが、何でも例外はあるもので、唯一よかったことは、コロナを口実に、通常なら断りにくいことでも、お断りすることが容易になったことである。

 それ以外に、よかったことと言えることは皆無であり、一日も早く収束することを祈るばかりであるが、祈ってばかりいても容易に退散してくれそうもないので、過去の歴史でも学んで、罰当たりな人類の歴史を知り、それらを反面教師として将来なすべきことを考えることも必要だろう。
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2011年11月08日の茶トラのボクちん(7歳)
2011年11月08日の茶トラのボクちん(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2020年11月06日

今年からコロナを口実に

 今年より、来年も、再来年も、年賀状を書くのは全面的にやめることにした。
 
 年末の忙しい時に、12月決算も重なり、年のせいか、年賀状を書く気力が失せたという女性薬剤師。

 実際には、そのような大きな決断をするに至った最大の原因は、あらゆる郵便物に、いかにも楽しそうにエタノールの消毒液をぶっかけまわすヒゲジジイを見ていると、これを年賀状にもやられるのは必定、アルコールに溶けた字が、判読不明になることを想像すると、がっくり来たという。

 各メーカーさんも、コロナを切っ掛けに、これを口実として、年賀状など無駄な経費を削減してみてはどうだろうと思うのだが、これこそ大きなお世話と言われそうですね。

 ともあれ、知らず知らずのうちに、年賀状にコロナのおまけをつけて、ばらまかれたのでは、たまったもんじゃないので、アルコール消毒は欠かせません(苦笑。
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2011年11月06日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月06日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:コロナ 年賀状
posted by ヒゲジジイ at 15:32| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2020年11月05日

ますます侮れない新型コロナウイルスの脅威

 デンマークでは、突然変異した新型コロナウイルスがミンク農場で検出され、人間に対しても感染が確認されたため、国内のミンク1500万匹以上を、すべて殺処分にするという報道が流れている。

 もしも今後、世界各地でミンクに限らず、突然変異したコロナが他の動物に感染して、それが人間にも感染するような事態になると、どうなるか?

 今後、世界中で、想像を絶する、変異した様々なタイプの新型コロナウイルスとの戦いが各地で延々と続き、人間がコロナとの戦いに疲れてギブアップするか、コロナの方が、次第に馬鹿々々しくなって、弱毒化して共存の道を選んでくれるか?

 寒さに向かって感染者が徐々に増え続けている日本では、コロナ疲れが見え始めているだけに もしも戦いに疲れた人類がギブアップすると、どうなるかを想像するのは、なかなか容易ではない。
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2009年11月05日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月05日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2020年11月04日

懐かしいテレビの旅番組『るり色の砂時計』と、そのテーマソング

 下関は九州に近いから、日曜日にテレビをつけると、しばしば九州の旅番組が放送されていた。

 その中でも特に印象深く懐かしいものに、26年前から、しばらく続いた『るり色の砂時計』という番組があった。

 貼り付けた画像がやや???と思われるかもしれないが、中の動画自体はいたって雰囲気のよい真面目な旅番組だったので、誤解なく。

 仕事中の空き時間に、この『るり色の砂時計』のテーマソング「HONEYMOON IN PARIS」が聞きたくなることがあるので、ブログに張り付けて、パソコンで聴けるようにした。





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2010年11月04日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年11月04日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2020年11月03日

コロナ疲れの日本も、油断しているとヨーロッパやアメリカのように

 これから寒い冬に向かって、日本も油断しているとヨーロッパやアメリカのように新型コロナウイルスの感染爆発が起きるかもしれない。

 一足先に気温が低下している北海道が拡大気味で危惧されるが、本日は大阪でも150人の感染者が出ている。

 マスクをするなどのお陰で、インフルエンザの流行はほとんど見られないと思われるが、それよりも感染力の強いかもしれないコロナの方は油断がならない。

 村田漢方堂薬局の賢い常連さんやお馴染みさんは、例年通り、インフルエンザの予防漢方薬と中草薬類をしっかり準備して利用されているが、この方法がそのままコロナ予防にも通用するかもしれない。

 なお、何度も書くように、コロナの予防ワクチンは、たとえ開発されても、その効果はほとんど望み薄であることは、インフルエンザワクチンと同様である。

 韓国では、インフルワンチンが原因と思われる死者が続出して問題になっているが、ワクチン開発を急ぐコロナワクチンこそ警戒すべきである。

 たとえ開発されても、その有効性は常に疑ってかかる必要があるだけでなく、副作用の問題は無視できない。

 以前から、様々なワクチン開発と産業は、巨大ビジネスの温床となり、無知な国民が体よく手玉に取られ続けている。

 巷では「何を信じたらよいか分からない」と言う人があるのも止むを得ない話で、神でもない不完全な人間集団の行うことには、やましい問題がつきものなのである。
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2010年11月03日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年11月03日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母