『ゴースト/ニューヨークの幻』は、スピリチャル好きな人にはファンがとても多いが、後者の『ラビリンス』の前編・後編は、いずれも日本ではまったく人気がない。
西洋では原作の書籍は大ベストセラーになったものだが、日本では書籍も映画もサッパリ人気がなく冴えない。
西洋で人気を博したのは、同じ白人同士なのに、13世紀に十字軍を送ってまで滅ぼした異端カタリ派の歴史的事実は、ほとんど常識だからだろう。
だから異端カタリ派の歴史を知らない日本人には、ほとんど興味を持てない内容らしいが、異端カタリ派こそ、精神科医のアーサー・ガーダムさんが、ご自身を含めて、数回にわたって集団で転生を繰り返した過去の経験を、数冊の書籍に書いたことでも、そのスジでは有名である。
それはともかく、上記の『ラビリンス 前編・後編』で描かれる十字軍の攻撃は、様々な書籍で知るイメージ通りに描かれていることにこそ、大いに価値があるように思われる。
前置きが長くなり過ぎたが、仕事上では、各種悪性腫瘍のステージ4の人達の漢方サポートにおいて、(ここは謙虚に)西洋医学治療とも相俟って、経過良く病巣が完全に消えて根治が期待できそうな段階にまで到達している人も、根治にならずとも、病巣が激減したまま、長期間、健康状態を保っている人達は、たとえ死んでも終わりではないという、固い信念のもと、死に対する恐怖が、ほとんどない人達が多い。
ともあれ、コロナのお陰で、死が身近なものに思われる人が多いらしいが、死を常に意識することで、却って前向きになれるかどうかが、重要な分かれ目である。
但し、人口に膾炙した『葉隠』の「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」の真意は、多くの人が間違って理解しているらしいので、言語表現というのは、実に難しいものである。
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2011年7月28日茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母