2020年06月27日

次亜塩素酸水を有効に使用する方法の自己矛盾

 NITEの新たな発表。

 次亜塩素酸水は、一定濃度以上であれば、あらかじめ汚れを取り、表面がヒタヒタに濡れるぐらいたっぷり浸して20秒以上経った後、きれいなタオルなどでふき取ると、かなり有効という発表がなされた。

 ところが、考えるまでもなく、あらかじめ汚れを取る必要があるという自己矛盾。その汚れの中にこそ、ウイルスが大量に付着している場合、汚れを除去した後に残るウイルスは、その段階でかなり減っていることだろう。

 汚れに新型コロナウイルスが大量に含まれていた場合、あらかじめ汚れをふき取った布などの処理は、どうしたものだろう???

 こんなひどい自己矛盾を内包した消毒方法なら、最近かなり流通して価格も比較的安価になりつつあるエタノールを使用した方が、はるかに無難である。

 50〜80%濃度のエタノールをたっぷり噴霧して(噴霧によってウイルスが飛散するのが心配なら、布や脱脂綿に適量のエタノールを浸したもので)、汚れごとふき取ったほうが、はるかに無難にウイルスを不活性化し除去できる。(50%以上で有効なことは北里大学などで証明済み)

 念には念を入れて、ふき取った後にも、エタノールの噴霧が不安なら、布や脱脂綿に浸み込ませて、さらに拭き取っておけば、完璧である。

 世の中、専門家たちでも、このような馬鹿げだ発表を堂々と行うのだから、日本の知性も地に落ちたものである。
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2009年6月27日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月27日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 07:32| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする