2020年06月11日

手洗いを繰り返しながら

 手洗いを繰り返しながら思ったことは、強迫神経症の一種、不潔恐怖症のこと。

 新型コロナウイルのパンデミックのお陰で、世界中が日々、身の回りの消毒と、頻繁な手洗いを繰り返す毎日で、まるで全人類が、コロナ恐怖症という強迫神経症に陥ったに等しい。

 消毒用のエタノールが品切れ続きで、あってもビックリするように高騰したため、次亜塩素酸水に頼っていたら、今頃になって有効性が不明とかで、無難な次亜塩素酸ナトリウムの希釈液が推奨されたり、指導する方も落ち着かない。

 とはいえ、昨今では、価格に文句を言わなければ、消毒用エタノールの代替品は、ひと頃よりも豊富に出回るようになった模様。

 それはともかく、もしかすると、もともと不潔恐怖症だった人達は、回りの人皆が同じ仲間になったことで、却って病感が軽減されているかもしれない。

 現在、かなりの高齢の女性で、若いころの思い出話で、出産後、下痢が続くのでやせ細り、どこの病院に行っても治らず、完璧な不潔恐怖症になっていたという。
 
 下痢の原因は、きっと何らかの黴菌によるものだろうと思い込み、頻繁な手洗いは勿論のこと、消毒用エタノールで、常に身の回りと両手の消毒を怠らなかったというから、まるで昨今のコロナの感染対策そのままである。

 過去、そのような女性だったとは思えないほど、現在はハキハキとした決断力のある聡明な頭脳の持ち主であるから、人間は変わるものである。
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2010年6月11日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月11日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母