2020年03月13日

咽喉の違和感や疼痛を感じて不安な人達には

 このご時世、一見さんはお断りせざるを得ない状況が続いているので、常連さんやお馴染みさん達ばかりの漢方相談。

 咽喉がカサカサしたり、少し痛くなって、もしかして新型コロナウイルスでは?と不安な人達は、いまのところ、天津感冒片や金羚感冒錠の少量のトローチ使用や、涼解楽、あるいは金羚感冒散の少量を口に含んで咽喉に染ますことで治っている。

 もちろん、これに高濃度の板藍茶(板藍根エキス)の併用は欠かせないが、中には、従来から、上記の錠剤類や涼解楽のみで、咽喉腫痛から始まる風邪症状に即効を得ているので、板藍茶は不要であると公言する常連さんも、ごく少数おられる(苦笑。

 これらの方法で、あっさり治ったので、新型コロナウイルスの不安を解消できた人が続いているが、PCR検査をした訳ではないので、何とも言えない話だが・・・。

 といっても、いずれも軽症の人達ばかりだったから、過度な不安であった可能性が高い。

 新型コロナウイルスに感染した場合の初期症状は、一般のインフルエンザによく似ているといわれるので、咽喉腫痛があれば、少なくとも上記の方法を利用しても不都合はないはずで、寒気が強い場合は、葛根湯や参蘇飲や麻黄湯などを併用すればよいだろう。

 結膜炎から始まる場合こそ、天津感冒片や涼解楽こそ、大活躍しそうなものだが、実際には胃腸症状が主体で、初期症状が、吐き気や下痢の症状ばかりが目立つケースも、意外に多いといわれる。

 そのような胃腸型のケースでは、たとえばスペイン風邪の当時、森道伯先生は、香蘇散+半夏・茯苓・白朮で著効を得たケースが多かったと言われるが、今回の新型コロナウイルスでは、勝湿顆粒(藿香正気散)を主体に板藍茶とともに、少量の天津感冒片や金羚感冒片のトローチ使用が適切かもしれない。

 肺炎にまで進行した場合は、実際の具体的な症候によって、様々に考えられるが、少なくとも高齢者や心疾患のある人には、麻黄剤を考えるよりも、以前、このブログの中 新型肺炎にオルベスコという希望が、では漢方薬の可能性は? に書いた方剤が通用するかもしれない。
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2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母