2019年11月27日

大野龍一氏のブログ「祝子川通信」を夢中で読んでいたら・・・

 我が郷土の安倍首相を嫌う大野龍一氏は、その点では頂けないのだが、その他では興味深いブログの内容が多いので、昨日

 祝子川通信 Hourigawa Tsushin

の最新ブログの内容が、あまりにも的確なので、とても興味深く、夢中で読了したところで、どうしたことか? 右の背中が凝りに凝って、夜の睡眠にやや障害を覚えるほどだった。

 今朝になっても、不快な鈍痛が続いて、食欲も落ちるし、ご機嫌も非常に悪くなるしで、ロクなことはない。

 そこで思い出したのが、数年前、激しい胸痛で、夜間も一睡もできないほどの苦痛に喘いだ時(心筋梗塞ではなく、胸椎椎間関節症だった可能性)、もしもこれが心筋梗塞だったらヤバイのだがと、一か八か、誤治だった場合の死も覚悟して、思い切って葛根湯を服用したところ、一気に雲散霧消したことを思い出し、今回は背中なので、それほど恐れることはない。

 案の定、葛根湯のエキス錠を一回服用しただけで、ほぼ完璧に消滅。

 葛根湯は、安易に連用する気にはなれないものの、頓服薬としては最高!

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2011年11月27日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月27日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 23:42| 山口 ☔| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2019年11月22日

柴朴湯加麦門冬のみならず、半夏厚朴湯加麦門冬という優れた加味方剤

 半夏厚朴湯加麦門冬の存在意義は、先日のブログ

2019年11月16日 燥性の強い柴朴湯には必ず麦門冬を加えるべきこと

と同様である。

 最近も、咽喉の異物感を訴えるやや高齢の女性に、定石通り、半夏厚朴湯で8割がた改善を得ていたが、咽喉の一部に、痰が張り付いた箇所が、どうしても取り切れないという。

 そこで、これも村田漢方堂薬局では定石通り、半夏厚朴湯エキス剤の全量に対して、麦門冬湯の半量を併用してもらうことにしたばかり。

 40年前の日本漢方しか知らなかった時代でも、しばしば半夏厚朴湯合麦門冬湯によって、咽喉の異物感に悩む人たちに好評を得ていたが、しっかりした理論武装のないまま行っていた合方だっただけに、常に、些かなりとも、うしろめたさが付き纏っていたのだった(苦笑。

 その後、中医学理論を学ぶことによって、このような合方の必然性が折々に生じることに、大いに自信を得たものだった(呵々。

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2011年11月22日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月22日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 14:53| 山口 ☁| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2019年11月20日

ここ数年、薬局開設許可証の写真を撮りたい、という取引先が多いのは

 世の中にはニセ医者、ニセ歯科医のみならずニセ薬剤師というよりも、たとえ本物の薬剤師であっても、薬局開設許可証がないまま、営業しているケースがあるらしい。

 そういうところに、うっかり医薬品である漢方薬を卸したら、大問題ということなのだろう。

 なかなか世の中は難しい問題が、どこにでも転がっているもので、数ヶ月前、某社の医薬品である漢方エキス製剤が、すべて製造中止となって青天の霹靂。

 優れた有効性があるのに変わりがなくとも、原料が天然生薬であるため、常に生薬成分の不安定さが付き纏う問題が絡んでいるので、同じ製法であっても、成分的に、過去に取得した許可基準に合わなくなるなど、様々に憶測してみても詮無いことながら、製造メーカーも、お気の毒としか言いようがない。

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2011年11月19日の茶トラのボクチン(7歳)
2011年11月19日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:07| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2019年11月16日

燥性の強い柴朴湯には必ず麦門冬を加えるべきこと

柴朴湯には、必ず麦門冬を加えるべきか
柴朴湯には、必ず麦門冬を加えるべき『中草薬漫談13:麦門冬(麦門冬3gの威力)』:拙著:「求道と創造の漢方」より posted by (C)ヒゲジジイ

 最近も、病院治療では埒が明かない、お馴染みさんの3歳の子供さんの気管支喘息に、即効を得たのは柴朴湯に、微量の辛夷清肺湯(麦門冬含有)を加えて即効を得て、その後二ヶ月、無症状が続いている。

 辛夷清肺湯の微量を加えてもらったのは、母親の常備薬の一つでもあるから、それを有効利用してもらっただけのこと。

 柴朴湯適応体質であっても、柴朴湯は、もともと燥性が強い方剤であるから、却ってこれによって肺陰を損傷しかねないので麦門冬が必要であり、また既に肺陰虚を伴っている人も断然多く、必然的に肺腎陰虚に陥っている人も多いので、柴朴湯に味麦地黄丸の併用ということになる。

 ということで、柴朴湯加麦門冬のエキス製剤が認可されればよいのだが、頭でっかちの我が国の漢方行政では、絶対にあり得ないというお粗末。

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2009年11月16日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年11月16日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:柴朴湯 麦門冬

2019年11月08日

2週間経ってもまだ会えない・・・

 先々月、40代の若さで亡くなられた男性。

 抗がん剤をやっても無駄だろうと躊躇されていた主治医が、漢方薬も併用するなら、併用でやってみようということで、これがいったんは大成功。

 体力を消耗しきって来られたものの、多種類の漢方薬が劇的に効を奏して、9日後には、驚くほど体力を回復されたが、抗がん剤との併用も相俟って、僅か2ヶ月半で、無数にあった肺転移が、主治医が驚愕するほど、CT検査ではまったく消滅して、腫瘍マーカーも完全に正常化して3年。

 その間、ほとんど仕事を休まず、健康を維持できていたものの、途中、漢方薬を8ヶ月以上中断したことなども影響したのかどうか、また、途中、やるべきではなかった奇妙な民間療法が仇にもなって、とうとう数ヶ月前に亡くなられた。

 生前から霊感の強い男性で、地縛霊が見えたり、あの世の存在を感じれる人だったので、自分があの世に行っても、お前は霊格が低いので、二度と会えないなどと、奥さんをからかってばかりいた。

 亡くなられて2週間後、その若い奥さんがやって来られて、涙ながらに、もう2週間経つのに、一度も会えないし、夢にも出てこない、と嘆かれる。

 「それは貴女が鈍感だからで、その方面に鈍感なのは、大変よいことなので、悲観するには及ば」ないこと、その方面に、あまりに敏感であったら、この世での修行に差し支えるから、鈍感で上等。

 それよりも、彼を想う途端に、瞬間移動で直ぐそばに来てくれているのに、鈍感だから気が付かないだけですよ、っと大いに慰めたことだった。

 本日はちょうど、我が最愛のボクチンの7年目の命日。

 そんな最愛のボクチンを思い出していると、若くして亡くなられた、霊感の強かった彼のこと、まだ再会できないと嘆かれる若い奥さんのことを思い出して、この世で続く、辛い出来事ばかりが思い出される。

 終日、ため息が出ることの多い11月8日も、次第に暮れていく。
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2012年11月08日の茶トラのボクチン(8歳)この写真の半日後に亡くなる
2012年11月08日の茶トラのボクチン(8歳)この写真の半日後に亡くなる posted by (C)ヒゲジジイ
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2019年11月05日

開業医の死亡時平均年齢は70.8歳、という岐阜県保険医協会の調査報告

 日経PBの記事で知ったことだが、今年の春に公開された調査で、60歳代の死亡割合が34%と最も多く、勤務医時代からの過酷な労働が原因ではないかといわれている。

 いずれにせよ、岐阜県保険医協会が実施した調査では、開業医の死亡時平均年齢が70.8歳と、一般国民の平均寿命に比べて、かなり低い結果であった。

 この漢方業界でも、とりわけ中医学領域における名高い医師の先生方が昨今、次々と亡くなられている。

 数年も経たない前には、69歳で亡くなられた中医学界では学術的にも臨床的にも極めって高名だった京都の先生や、今年になっても、やはり自費の中医診療で高名だった関東地方の先生が、七十代前半で急死されている。

 ところで、かくいうヒゲジジイの薬局でも、一昨年には少人数の漢方薬局ゆえか、あまりの過重労働に、とうとう心身ともに限界に達し、このまま続けば、皆が共倒れしそうな恐怖を感じて仕事量を減らすことに専念。

 ようやく今年になって息をつけるようになった。

 大の漢方ファンである常連さんやお馴染みさん達のためにも、無理な仕事を続けて早死にしては申し訳ないので、無理難題な要求をされる新規の相談者は、お断りすることに徹している。

 新規の相談は、焦らずコツコツと、無理のない状況で、一定期間通える人達だけに絞り込んでいるのは、以前とまったく変わらないのだが、ホームページやブログを大幅に削減した効果は大きく、とりわけアトピーや酒さなど、皮膚疾患の相談が激減したことが、もっとも体力的な回復に大きく貢献している。

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2012年11月05日のいよいよ弱りはてた茶トラのボクチン(8歳)
2012年11月05日のいよいよ弱りはてた茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 14:25| 山口 ☀| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2019年11月01日

話しの通じない人たち

 先週、本来、新規相談は受けない月曜日ではあるが、地元の人達に限って、ネットとは無縁の七十代の女性2名。

 止むを得ず相談を受けると、3歳上の女性については、表現力も漢方薬に対する熱望も問題なかったものの、年下の方の女性は大きな病気はないものの、疲れやすいということで、通院中の病院で投与されている漢方薬(ツムラの補中益気湯)は飲み続けなければいけないか?という質問を延々と繰り返すので、お話にならない。

 飲んだり飲まなかったりしているのだが、効いているか、効いてないか、自分ではわからないというのである。

 体質上はフィットしていてもおかしくないはずだが、といってもツムラの補中益気湯は、白朮であるべきところに、蒼朮が採用されていることは、大いに問題なしとしない製剤。
 かといって指示通り真面目に服用してない人だから、まずはしっかり続けてみての話である。

 村田漢方堂薬局の漢方薬を欲している風ではなく、友人の付き添いで来ただけらしいので、ことを分けて説明し、それでも効果がなければ、再度主治医に相談するようにと、口を酸っぱくして説得を繰り返しても、延々と同じ質問が終わらない。

 「続けないといけませんか?」
 この繰り返しである!

 順番を待っているお馴染みさんが気の毒になってくる。

 しまいには、うっかり「あなたの頭は・・」といいかけて、「もっとしっかりしないと!」という言葉に修正して、かなりきつ目に窘めたことだった。

 これを書いていて、フッと思い出したのは、現在、関東で開業している不気味な医師のことである。

 一時は、新規開院の挨拶状やホームページにまでも、「ヒゲジジイに師事」と各印刷物にも刷り込んでいたゴマすり男だった。

 某漢方メーカーに対して、絶対に不可能な、ほんのわずかな注文品を、土曜日に直接配達を無理強いするので、紹介した手前、穏便に願いたいので、条理を尽くして、それが無理難題であることを説明したところ、医師にあるまじき、まったくもって信じられない、実に破廉恥極まりない悪態の限りを尽くす暴言で応酬のメールが送られてきたのには、唖然とするよりも、思いっ切り張り倒したくなるほど、近くにいたら絶対にやっていたことだろう!

 直接2度も下関にやって来て、開業するにあたって、漢方メーカーを紹介して欲しいという、たっての依頼に応じてしまったのを後悔するばかりだった。

 要するにヒゲジジイの名を笠に、我儘を押し通して、他の漢方メーカーについては、なんと開業の準備に、多くの社員を駆り出させて酷使したことも、あとになって知ったことだった!

 このようなアスペルガーというよりも、あまりの豹変ぶりからはサイコパスの一種と思える異様な医師。

 現在でも、甘いマスクを隠れ蓑に、本性を知らない多くの患者さんを手玉に取って、のうのうと診療を続けているのだから、ある種の人間は、ほんとうに猫以下の最低の動物であるとしかいいようがない。

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2008年11月01日の茶トラのボクちん(4歳)
2008年11月01日の茶トラのボクちん(4歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 12:08| 山口 ☀| 医者の常識は世間の非常識 | 更新情報をチェックする