2019年10月05日

メールで「鬱病」のご相談ではあるが・・・

【ブログへの転載の可否 】 ブログ転載応諾
【年齢 ・性別】40歳〜49歳の女性
【地域】九州地方
【ご意見やご質問をどうぞ】はじめまして。
 ご相談お願いしたくメールさせて頂きました。

 現在4?歳です。鬱と診断をうけ治療20年です。
 今年7月に薬をやめて認知行動療法でいこうと医師に勧められやる気になっていた矢先に抗うつ薬の断薬後ひどい離脱症状が出てアカシジアと思われる症状も出て、その為また抗うつ薬や抗不安薬、眠剤を飲んでいます。

 でも変わらず副作用が強く出ますし服用の恐怖や離脱症状の恐怖から、何としてでも薬を減薬、断薬したいと思っています。その為漢方の力を借りたいと思ってやっと見つけた内科で漢方医の先生に処方して頂いて2カ月になりますが症状改善されてるのか分からず、1日を過ごすのがやっとでむずむず脚症候群の症状や苛々や不安に悩まされる苦しい毎日です。

 現在、こちらではツムラの桂枝加竜骨苓湯、半夏厚朴湯、加味逍遙散を朝晩2包ずつと不安や苛々がとても強い為にその様な症状が酷い時にと抑肝散を日に2包。

 結局毎日抑肝散も欠かさず日中と寝る前に飲んでいます。心療内科での薬も定まらず不安は増すばかりです。体重が5キロ位2カ月で落ち体力が落ちていましたがここ1カ月はやっと食べれる様になりました。(15?cmで現在体重4?kg)ですが、むずむず脚症候群の症状もあり落ち着かなさが余計酷くなっています。

 症状は抑うつと酷い苛々に不安と微熱に落ち着かなさに困っています。
 心療内科では酷い離脱症状によって元々の不安体質が増し神経症の様な状態との診察です。

 体力が回復してきたら伺って診て頂けますでしょうか?
 それまでに服用する漢方でアドバイス頂けると幸いです。
 どうか宜しくお願いします。



【お返事メール】


 村田漢方堂薬局では、真面目な人が罹るうつ病でも、比較的スムーズに抜け出せた人もいれば、常連さん一族の中の息子さんなどは、パニックとうつ病のせいで、一流企業を2社も退職せざるを得なくなり、家に引きこもっていたところを多種類の漢方薬によって、社会復帰することができたのものの、いまだに漢方薬は手放せないながらも、実生活に自信をもたれて、めでたく結婚もされて二児の父親になっていますが・・・。

 もっとも重症だった女性は若いころから、病院の抗うつ剤だけでは効果が弱く、常に当方の漢方薬と併用することで、40年近く、最近は80歳を超えて、お孫さんの成長が楽しみで、昔のように死にたいという思いは皆無となったと後期高齢の人生を楽しまれています。

 当方では、真面目系の人達が陥る真の「うつ病」では、さいわいにも根気のある人達が多く、長期間の服用を覚悟され、また自費の漢方薬だけに、通常の漢方薬だけでは効果が弱い場合は、高貴薬でもある麝香が配合された製剤(10日分でも1万円を超える)を追加することで、ようやく効果を発揮した例など、珍しくはありません。

 ところで、こうしてメールでお問い合わせされるのは、きっと迷いがおありなのではないかと存じます。

 このようなお尋ねがあったケースで、根気よく通えたり、続けられたケースは少なく、ちょうど先日もブログで書いたような、

2019年10月01日 消費税アップ前夜までの喧騒が終わったと思ったら・・・

 というケースが、あったばかりですが、突然来訪された関西の男性以外の、迷いに迷って来られていた県内の女性2人は、おそらく長続きしないかもしれません。

 皆さん病気で苦しんでおられるのは重々承知のこととはいえ、迷われている人に、甘い言葉をかけてまで、苦労の多い弁証論治の思案を行うわけにはいかないのが実情です。すなわち、

>体力が回復してきたら伺って診て頂けますでしょうか?それまでに服用する漢方でアドバイス頂けると幸いです

とのことですが、なんともお返事に窮する次第、お許し下さいませ。

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