しかしながら、最近遭遇した新規相談者で、しかも医療関係者が、村田漢方堂薬局で出された漢方薬が、ツムラ漢方ではなく、保険のきかな某社の漢方エキス製剤ばかりであるのに、激しく驚愕されることがあった。
というよりも、もっと激しく驚いたのは、こちらの方で、ややベテランの医療関係者であっても、「ツムラ漢方」だけが日本の漢方薬と信じ込まれていたとは、晴天の霹靂!
某疾患で通院する大学病院では、この病気に効く漢方薬はないということで、合成医薬品の繰り返しの投薬を受けたり、挙句の果ては何度も手術を繰り返したが、一向に治る気配はないので、意を決して村田漢方堂薬局に相談に訪れたといわれるのだった。
日本の漢方界の現実は、「ツムラ漢方」には存在しない漢方製剤は、素人さんたちには信じれれないくらい多種類豊富に存在する。
ツムラ漢方の範囲内では不可能な場合でも、それら保険適用外の豊富な漢方薬類の中から、適切な方剤を組み合わせれば、ほとんどの分野でかなりな治療効果を発揮させることが可能であることを説明したものの、どれだけ納得されたことやら(苦笑。
ところで数年前の話だが、市井の医師でさえ、治療に通っていた患者さんが、村田漢方堂薬局の漢方薬を飲んだら少し良くなってきたと報告したところ、「医師でないとツムラ漢方は投与できないはずだ!」と恐ろしいほどの剣幕だったので、それ以上の話ができなかったという。
医療関係者といっても、医師でもそのような激しい思い違いをされる人もあるのは困ったものだが、我々のような漢方専門薬局では、「ツムラ漢方」は、ある重要で特別な理由から、一切取り扱わない漢方薬局はザラである。
蛇足ながら、「ツムラ漢方にはコリゴリで、保険漢方では治らなかっ」たから、自費の漢方薬を求めて遠路はるばる相談にやって来たという人ばかりが集まっているのが、自費の漢方薬局(とりわけ村田漢方堂薬局ではそれが現実)なのである。
超重要な参考文献: 成川一郎氏の「漢方製剤の偽装」を読んで感じたこと
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2011年04月17日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:ツムラ漢方