2019年03月31日

子宮頸部高度異形成は、順調にいくときは約半年の漢方サポートでクリアだが

2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 先日、約半年の漢方サポートで、子宮頸部高度異形成が、異常なしとなったと報告があったばかり。

 出産前に診断を受けていたものの、産後に消滅する場合もあるので、期待していたものの、産後も引き続き高度異形成が持続しているとて、半年前に漢方サポートを求めて来られた人だが、クリアできたもの。

 これまでも順調に経過する場合は、約半年で消滅しているが、日々の多忙に負けて服用が中途半端になると、必然的に遷延して、中等度異形成に改善したものの、それ以上なかなか正常細胞に戻らないケースも現実に存在する。

 もちろん、漢方薬類の内容によっては、しっかり服用しても、半年でクリアできるとは限らないので、その場合は、再度点検して配合の微調整を行う必要があるかもしれない。

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2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月31日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

2019年03月28日

短い余命を宣告しながら、副作用の激しい抗癌剤を投与される医療は、患者さんたちにとって、本当に正しいことなのか?

2011年03月27日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月27日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 昨日も新規相談者は、村田漢方堂薬局で最も相談の多い肺腺癌のステージ4。
 
 無症状の段階でたまたま毎年受けている検診で見つけられたという。
 骨転移が何か所もあって、様々な抗癌剤投与によって、ほぼ病巣は全滅したものの、あまりの副作用の激しさに、もう耐えられそうにもないが、まずは激しい浮腫に対する漢方薬だけを、試しに飲んでみたいという程度のご希望らしい。

 年齢的にも、抗癌剤による心毒性が心配されるが、これで有名人の多くが急死されている。それをご本人も心配されているようだが、お望みの対症療法として五苓散だけを飲んでもらうことにしたものの、その後、漢方薬類を本格的にされるかどうかは不明な雰囲気。

 それはともかくタイトルの問題であるが、同じ昨日仕入れた話。
 軽度の腎不全くらいで、病院でいずれ透析だと脅されていた人が、村田漢方堂薬局に通われるようになって1ヶ月足らずで、BUNもクレアチニンもほぼ正常化したことで信頼されたらしく、5年前のご家族の末期癌での出来事を述懐されたのだった。

 当時、おなかが少し張り、腕に湿疹が生じたので、病院で検査したところ、胃がんが肝臓に転移しており、余命半年と宣告された。
 
 本人のいないところで、ご家族が何ともやるせない思いで、「どうにかして治す方法はないものでしょうか?」という質問に対して、「アナタは、癌が原因で亡くなられるということが、どうしても理解できないのですか?」という厳しい回答。

 そこまで宣告されながら、副作用の激しい抗癌剤投与され続けて、結局、余命宣告通り、半年で亡くなられたという。
 ご本人は、最期まで、こんな病院にいてはだめだ、他の病院にかわりたいと言い続けていたとのことだが・・・

 主治医の宣告は、「抗癌剤をすれば余命半年」だという意味に取れば納得がいく。
 抗癌剤をしなければ、もっと寿命は延びていたことだろう!


 このようなケースこそ、近藤誠氏が常々公言されている通り、対症療法以外には、抗癌剤などの積極的な治療を行わないほうが、苦しみも少なく、寿命ももっと延びたはずである。

 もちろん、手前味噌で言えば、たとえ少ない種類の漢方薬類でも利用されていれば、時には劇的な体調と体力の回復を得て、寿命をかなり延ばすことができたことだろう。

 病気は異なっても、ご自身の腎機能の検査数値のみならず、体調の劇的な回復具合から、ご家族の5年前に、漢方相談に来ていれば、と残念がられるのも尤もなことである。

 それにしても、末期癌の患者さんたちに限っては、抗癌剤治療が病院経営にとって大きな財源となってるお陰で、現代医療の残忍性を思わざるを得ない昨今だが、これに類似した話は五万とある。

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2012年03月27日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月27日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ
ラベル:抗癌剤

2019年03月26日

昨今流行の逆流性食道炎による食道がんの予防には?

2009年03月26日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年03月26日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 逆流性食道炎の特許が取得できたオルスビー錠。
 実際には効果が出る確率は5割以下とはいえ、某女性薬剤師が1回2錠では効果がはっきりしなかったので、自己責任で1回5錠に増やしてみると、かなり軽減できたという。

 また、口内炎に効果のあるササヘルス。
 口内とは地続きの食道にも同様な効果を期待して、原液をそのまま服用することで、食道がんの予防を期待して常用されている。

 のみならず、人によってはササヘルス自体も逆流性食道炎に効果を発揮する人も少なくないのだから、なおさらオルスビー錠とササヘルスの併用は効果的であるはずだと、確かに一理ある話である。

 というのも長年、村田漢方堂薬局では、本物の食道がんの漢方相談では、必ずササヘルスを主体に多種類の中草薬類を併用してもらう漢方サポートが鉄則となっているからである。

 とはいえ、食道がんの原因の多くは、酒とタバコの二刀流の人達が最も危険であるといわれるが、現実には沸騰した熱々のお茶を長期間愛飲している人も危険である。

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2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 17:34| 山口 ☀| 食道癌・進行した胃癌・ステージ4 | 更新情報をチェックする

2019年03月24日

「イチロー、一浪」と盛んに一浪という言葉が聞こえてきて

2010年03月24日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年03月24日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 「電車の真向かいに座っている男性2人が、さかんにイチロー、一浪と、ときおり私を見ながら、話している。どうして私が一浪であることを知っているのだろう?」

 と聊か被害妄想気味の女の子。

 予備校から帰宅する道中の、その電車を降りる頃になって、話の内容から、ようやく気が付いた、今話題のイチロー選手のことだった。

 実際にあった二十数年前の浪人生の女の子の実話であるが、昨今、どこのテレビもイチローさん引退の話題ばかりで、いくらなんでも食傷気味のところで、当時、皆で大笑いしたことを思い出した。

 その子も今では、神経内科医の中年おばさんタケナワである。

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2011年03月24日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月24日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 11:17| 山口 ☀| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2019年03月21日

「抗癌剤をしなければ余命半年」という脅し文句

2010年03月21日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年03月21日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 「抗癌剤をしなければ余命半年」と脅したのは、抗癌剤をしてもらうための方便だったと白状された主治医。

 上半身と下半身の2種類の悪性腫瘍、手術後に転移が見つかり、それでも余命をはるかに過ぎても、抗癌剤による後遺症の強いシビレ以外は元気だが、精神的な不安感ばかりが強い。

 抗癌剤を拒否された人達の、その後の経過観察を行ったこともない医師たちが、何を根拠に余命半年と言えるのか、まったく信用ならない脅し文句である。

 上述の通り、手術後に転移が生じているステージ4。脅しに従って点滴による抗癌剤や分子標的薬を行ったが、少し高かったCEAが正常値になったものの、極度の全身倦怠感とシビレに、顔面皮膚の激しい炎症に肝機能の検査値も三桁に急上昇!

 とうとう分子標的薬(イレッサ)の副作用に耐えられず、途中で拒否したところ、血液検査で判明したところでは、今度はオプジーボが有効だからと勧められても、これも拒否。

 都合により十分な組み合わせとはいえない漢方薬類とはいえ、顔面皮膚の激しい炎症や肝機能の異常値も、かなり即効で正常化したものの、CEAの上昇に対するブレーキがやや緩いために、告げられた余命半年をはるかに過ぎて、さらに半年以上、抗癌剤による後遺症のシビレ以外は元気に過ごされているのだが、これも漢方薬類のお陰ですとは、一度も言ってもらえない。

 ちょうど主治医が交代したので、このまま引き続き西洋医学治療を受けないままだったら、余命は実際どのくらいなのでしょうか?と質問したところ、はっきりとは言ってもらえず、強いて言うなら1年かもしれないし、あるいは何かの事情でそれ以内かもしれないし、それ以上かもしれない。その気になったらオプジーボが適応だから、いつでも言ってくれるようにと念押しされたという。

 『眠っているがんを起こしてはいけない』という題名の近藤誠氏の新刊書によれば、「抗癌剤をしなければ余命云々」という脅し文句ばかりでなく、最近では「私の家族だったら絶対に抗癌剤を使います」という騙し文句によって説得するのが、医師の間で流行しているそうである。

 なお、この書籍には有名人達の、行わなくてもよい手術や抗癌剤の毒性によって急死した実例の数々を挙げて詳細に解説されている。

 とくに印象深いのは、全く元気で無症状だった有名人達が、あらずもがなの人間ドックで各種の初期癌を発見されたために、手術や抗癌剤によって短期間であの世に送り込まれる犯罪的な医師の所業が列挙されていること。

 これだけの有名人達が、症状も無いのに、人間ドックで初期癌を発見されたために、結果的には、不必要な手術や抗癌剤治療によって却って極端に寿命を縮めてしまった現実。

 世の中で大声で叫ばれている、早期発見早期治療こそ、一歩間違えば、極端に寿命を縮めることを知るべきである。

 これらの有名人達も人間ドックに行かず、癌の存在を知らないまま不必要な西洋医学治療が行われないまま放置していたら、少なくとも数年以上、あるいはもっと長期間無症状で元気に活躍されていたことだろうと、お気の毒を通り越して、他人事ながら歯がゆいこと極まりない。

 ともあれ、無症状であったのに、検診で初期癌が発見されたために手術を受けて以後、かなり短期間で転移が見つかって漢方サポートを求められる人がとても多い昨今、近藤流に言えば、結果的には手術によって眠っていた癌を暴れさせた、ということなのだろう。

 自覚症状もないうちから、早期発見、早期治療は、ほんとうに正しいことなのだろうか?

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2011年03月21日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月21日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:余命宣告
posted by ヒゲジジイ at 10:11| 山口 ☁| 悪性腫瘍・癌・ステージ4の進行癌や転移癌 | 更新情報をチェックする

2019年03月18日

夜間の頻尿に八味地黄丸がまったく無効で口内がシビレ、六味丸で超即効

2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 もともと数年前、間質性膀胱炎と診断され、終日続く極めて不快な自覚症状が、猪苓湯+六味丸+白花蛇舌草など、数ヶ月の連用で完璧に快癒していた中年女性。

 その後は、耳鼻咽喉科系の難治性の頑固な疾患で、荊芥連翹湯+当帰芍薬散などを長期間続けていたが、昨年秋頃より夜間の就寝中に4回の頻尿が続くようになったといわれる。
 但し、間質性膀胱炎と診断された時のような四六時中の不快症状や排尿時の疼痛などは皆無とのこと。

 ここ1年以上は通って来られないので、詳細な舌証などの分析は困難ながら、メールでの相談によって、猪苓湯や清心蓮子飲など、順次試してもらったが無効。

 真冬になって冷えが原因だろうとご本人の申告があり、温める作用をうたう市販の健康茶を飲んだら少しよいような気がするといわれながらも、やはり就寝中の夜間、4回の排尿が減らないので、これまで通りに従来服用されている2方剤に加えて、仕事内容を想像するに、中気下陥を想定して補中丸を試してもらっても無効。

 であるなら、ご本人の申告通り年齢的な冷え込みを想定して、世間で定番の腎の陰陽両虚に対する八味地黄丸(某社のエキス製剤)を試してもらったところ、ぜんぜん効果がないばかりか、意外にも口内のシビレを感じるとのことで、附子の過敏性があるに違いないので、即中止してもらうと、数日以内に口内のシビレは消失。

 その間、腎機能に問題があってもいけないので、病院で検査してもらったところ、まったく問題はなかった。

 通って来られないので、これ以上の工夫は困難に感じていたところ、ご職業柄か頭の冴える人で、数年前、間質性膀胱炎で使用した腎陰虚に対する六味丸(別の某社のエキス製剤)が8包残ってたので、試してみたところ、即効でその晩は、1回の排尿だったとのことで、一時的なことかどうかを試したいので10日分を送ってほしいとの依頼。

 送付した六味丸が到着するまでの約1日飲めなかった日は、直ぐに4回の頻尿に逆戻りしたが、受け取って服用後は、やっぱり1回の排尿だったとのこと。それゆえ、今後、長期間、続けることとなった。

 あと知恵ながら、本来、六味丸がフィットする体質の人は、しばしば長期間の服用により、優れた体質改善作用を発揮するのだから、間質性膀胱炎が快癒して以後も、そのまま継続服用されておくべきだったはずである。

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2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月18日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2019年03月13日

悪性腫瘍のサポート相談で、最も多い肺腺癌と乳癌の最近の事例から

2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨年後半の新たな相談者の中では、比較的初期の乳癌ながら、HER2陽性、ホルモン感受性強陽性、増殖率は中等度などで、術後の各種抗癌剤を行いながらも、次第に腫瘍マーカー(CEA)が上昇気味で、やや異常値をしめしているところで、例によって逍遥散を主体に、様々な中草薬類の数ヶ月で、体調も良好となり、CEAが3,5まで下がった。

 肺腺癌では昨年末の相談者。
 再々発の疑いとて、肺に再び疑われる影があるとのことで、感染症の痕跡かもしれないというので、従来の漢方サポートを再開されて経過観察すること数ヶ月以上、いつまでたっても消えないので、心配されてかなり本格的な中草薬を追加すること2ヶ月。

 その結果、やや影が薄らいだ程度ゆえ、念のためペット検査を受けたところ、反応はなかったという。

 数年前、再発を疑われた時も、同様に村田漢方堂薬局の中草薬類を多種類利用すること半年で、影が完全に消滅した過去がある。

 その時も再発か?感染症の痕跡か?を疑われていたが、いつまでたっても消えないので、強力な漢方サポートを求めて来られたのだった。
 もともと10年以上前に肺腺癌の診断で手術を受けていた人である。

 ところで、ペットで反応は出なかったとはいえ、さらに安心を得るべく、村田漢方堂薬局で煎じを多用していた時代に、しばしば加えて評判のよかったキノコ類3種類をエキス化した新製品(ウチダ和漢薬製)も、数日前にさらに追加したことだった。

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2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2019年03月06日

小児神経科医の友田明美教授に言わせると、「親」という漢字が示す通り、木の上に立って、温かく見守るのが親の務めである、と宣われるが・・・

2011年03月06日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月06日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 10日くらい前だったか?CSS放送の日テレNEWS24を見ていたら、児童虐待の問題で、昨今しばしばテレビ出演されている小児神経科医の友田明美教授のインタビュー番組で、教授の発言に目が点になることばかりだった。

 インタビューされる女性アナウンサーが、自身の子供さんが宿題をしないことで、叱りつけることに対して、教授によれば、大声で叱るのも虐待、子供の前で夫婦喧嘩をするのも虐待などという指導を受けて、さすがに女性アナウンサーも顔が強張っていた。

 大声で叱ってはいけない、ということになると、親としてはどう子供に接したらよいかとの質問に対して・・・

 この「児童虐待と脳の発達」を研究される友田明美教授によれば、親というものは、「親」という漢字が示す通り、木の上に立って、温かく見守るのが親の務めである、と宣うのである。

 教授の教えの通りであれば、我が子供たち2人は、ずっと虐待して育てたことになる。
 
 こんな立派な教授の教えに従えというのなら、もう人間あることを辞退させてもらいたい。

 物言(ものい)えば唇(くちびる)寒し親子でも

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2011年03月06日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月06日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 18:33| 山口 ☔| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2019年03月02日

高齢者の急な腎機能低下の問題

2011年03月02日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月02日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 先日、88歳になる男性が、2年ぶりにやって来られた。

 2年前まで、アルコールが原因で発した肝硬変で7年間、多種類の漢方薬で基本的に検査数値がしっかり改善して諸検査がまったく正常となっていた。

 クレアチニンはやや高いながらも、1.2前後で常に安定していたのだが、少し気になるところではあった。

 2年間ご無沙汰となっていたのは、肝硬変がほぼ完璧に寛解したのと、そのころ、心筋梗塞を疑われる症状から、西洋医学治療に専念されることになり、現在も数種類の医薬品が投与されている。

 突然、久しぶりにやって来られたのは、今年になって、いままで正常になっていた肝機能が急に、GOTとGPTいずれも正常値の上限の2倍近くに上昇したのだという。

 おまけに、少し前まで1.2前後で安定していたはずが、クレアチニンの方も1.57に上昇したのだという。
 症状としても夜間多尿がやや顕著である。
 
 急に肝機能も腎機能にも異常が出たのは、何が原因だろうか?と主治医に問うと、「原因はわからない」といわれたというが、投与されている循環器系の医薬品が多少とも影響している可能性が高いはずだが、心臓のためにはやめるわけにはゆかないのだろう。

(但し、急な多臓器不全を生じるようなことがあれば、多臓器不全の直接原因は急激な腎機能低下によるものなので、使用中の医薬品をすべて中止するのが、命を救うほとんど唯一の手段だということが臨床的に証明されていると、NHKのBS1で繰り返し放送されている。)

 また、主治医からは、腎臓に効く薬はないと言われ、そのことが恐ろしくなって、2年ぶりに漢方薬を再開したいと思ってやって来られたのだという。

 「あのまま漢方薬をやめないで続けておけばよかった」と後悔されているが、まだ今なら十分間に合う可能性があるので、最低限でもこれ以上の悪化を食い止めれば大丈夫だからと慰めたことだった。

 そこで、まずは当時も使用していた牛黄含有製剤と茵蔯蒿湯の2種類のみではじめて、それほど遠くでもないので、10日毎に通ってもらうこととした。

 ところが2年前まで多種類だったのに、こんなに少なくてよいのかと怪訝がられるので、久しぶりの漢方薬だから、おいおい様子を見ながら、絶対に必要と思われるものから、順次本当に必要と判明した時点で徐々に増やしていくのだから、急がば回れですよと、説得したのだった。

 2年ぶりのブランクと、心臓の持病との兼ね合い、それ以上にかなりなご高齢(といっても頭脳は極めて明晰)のことも考えて、慎重にするに越したことはないだろう。

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2011年03月02日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月02日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母