2018年10月17日
肺癌で、間質性肺炎を伴っているケースでは八仙丸(味麦地黄丸)でサポート
2008年10月17日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ
肺癌の中でも、腺癌であれ、扁平上皮癌であれ、しばしば間質性肺炎を伴って、すでに転移が生じている人達の漢方相談が増えている。
こうなると、昨今注目を浴びるオプジーボなどの分子標的薬など禁忌であるから、西洋医学的にはなす術がなくなって、漢方サポートを求めて来られるケースが増えてくる。
その場合、重症でない限りは、間質性肺炎に対して、証候(一連の症候)が八仙丸(味麦地黄丸)証にマッチしているケースが多く、これによって一定の軽減を得たり、あるいは悪化を防ぐ目的でも貢献できているように思われる。
また、中医漢方薬学的には、中国の書籍で「抗癌中草薬」と分類される各種の中草薬類との併用が望ましい。
ところが、これらによって体調を回復して、一見健康的で無症状の期間が続くと、やや高齢の人達は、往々にして服用が途切れがちになる。
しばらく服用が途絶えているので、どうしたのだろうと心配していたものの忘れかけいた頃になって、落ち着いていた転移が、さらに増えてきたり、手術で取り切っていたはずが、リンパ節に転移が発見されたりして、慌てて漢方薬類の再開を希望されるケースも珍しくない。
その場合は、従来の内容では、パワー不足に陥るケースが多いので、少なくとも従来よりもしっかりした補強が必要になる。
間質性肺炎のために、幸か不幸か、分子標的薬など、各種の抗癌剤が使用できないお陰で、苦しい副作用がないだけに、各種漢方サポートも大いに役立って、無症状のまま長期間、良好な体調を維持できるケースが多いのだが、上述のように往々にして、体調がよいことに安心されたのか、服用が途切れがちになったり、半年間以上ご無沙汰となるケースなど。
こちらが忘れかけた頃になって、上述のような状況が勃発して、再開を希望されて来られるケースが、昨今やや目立っている。
ともあれ、八仙丸というネーミングのために、やや高齢の人達は、八味丸と誤解されることがあって、これは大問題なのである。
六味丸に麦門冬と五味子を加えたものが八仙丸(味麦地黄丸)であり、もしも間質性肺炎の人が、間違って八味丸を服用しようものなら、八味丸中の附子が肺陰を損傷して、ますます間質性肺炎を悪化させ兼ねないので、本当に注意が必要である。
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2009年10月17日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ
posted by ヒゲジジイ at 21:13| 山口 ☁| 肺癌(ステージ4および脳転移や骨転移も含む)
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