2018年08月20日

もしかして、この漢方業界も、魑魅魍魎(ちみもうりょう)?

2010年8月20日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年8月20日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 今回は、漢方薬がしっかりフィットすれば、僅か茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)単方であっても、即効を得るというお話ではあるが・・・。

 もともと腎機能にやや問題があってクレアチニン1.24であったところへ、慢性化した全身に拡がった痒疹が、ステロイド内服などによっても治らず、シクロスポリン50mgの内服によって、ようやく痒疹が少し軽減したと思ったら、クレアチニンが1.42に上昇。

 このため投薬が中止となり、怖くなって病院治療を諦めて、漢方相談に来られたことの概略は、すでに 2018年07月19日 結局は痒疹という診断だったが、副作用のためシクロスポリンが継続困難なケースに、茵蔯蒿湯だけで即効 で述べた通りであるが、その後、茵蔯蒿湯のみを継続して20日後の検査では、クレアチニンが1.18まで下がった。

 僅か茵蔯蒿湯単方のみで、痒疹が急速に軽減しただけでなく、腎機能も急速に改善できたという奇跡的な効果は、滅多にあることではないので、皆がみな、このように少ない漢方でよいとは限らないのだから、決して漢方薬で安上がりで容易に治るなどと言って、安易に他の人を紹介されないようにと、繰り返し念を押したところである(苦笑。

 ところで、この男性は、実際には村田漢方堂薬局に来る前には、関東の某漢方薬局で1ヶ月2万数千円の漢方薬類を継続服用しても無効だったのだという。
 それに引き換え、村田漢方堂薬局ではあまりに安価なので驚いたといわれるが、茵蔯蒿湯自体が比較的安価な漢方薬なのだから当然である。
 だから、決してその関東の漢方薬局が高すぎた訳ではない。

 ここまで書いていて、とんでもない話を思い出した。

 以前、関東地方の某有名漢方薬局に勤務されていた登録販売者の話では、村田漢方堂薬局と同じ茵蔯蒿湯のエキス製剤を、自店の分包器でかっこよく分包して、当方の販売価格の6〜7倍で販売されていたというから、この業界、もしかして魑魅魍魎?

 このような一部の自費の漢方薬局は油断がならないが、様々な地方から来られる相談者の話では、以前通っていた自費の漢方クリニックこそ、受診費用や漢方薬代は、一部の漢方薬局以上のところも多いのが現状だというから、この業界はますます油断がならない。

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2012年8月20日の体調を崩して2ヶ月半になる茶トラのボクチン(8歳)
2012年8月20日の体調を崩して2ヶ月半になる茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ 
ラベル:痒疹
posted by ヒゲジジイ at 11:22| 山口 | とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする