2018年03月29日

四逆散は、本来あらゆる領域の慢性疾患に対する繁用方剤であるべき理由

2011年03月29日の茶トラのボクチン(歳6半)
2011年03月29日の茶トラのボクチン(歳6半) posted by (C)ヒゲジジイ

 本来なら、繁用方剤であるべき四逆散の応用ヒントは、陳潮祖先生の諸著作(『中医病機治法学』や『中医治法与方剤』など)のほんの要点だけをまとめてみると、以下のようになるだろう。

 調気疏肝・柔和経脉の四逆散は傷寒論曰く「少陰病、四逆し、その人あるいは咳し、あるいは悸し、あるいは小便不利し、あるいは腹中痛み、あるいは泄利下重するとき」に適応するとされる。

 しかしながら、薬物の効能と君臣佐使だけで方意を分析すると、腹痛に対する説明はできても、その他の諸症状に対する適応を説明できそうもない。これを「以薬釈方」〔薬物の方向から方剤を解釈する〕という。

 このため、腹痛以外の適応症を説明するには、四逆散の調気疏肝・柔和経脉という治法によって方剤を解釈しなければならない。これを「依法釈方」〔治法にもとづいて方剤を解釈する〕という。

 すなわち、四逆散の適応症を「あるいは」として五つの症状を挙げているが、これらのどの症状も五臓それぞれの病理変化が反映したものであり、肝気鬱結によって筋膜の柔和を失ったために、気血津液が失調して五臓の病変を誘発したときにこそ、調気疏肝・柔和経脉の本方が適応するというわけである。

 以上のことから、ため息や深呼吸を繰り返しやすい、やや鬱っぽい人たちの極めて広い領域(西洋医学的にもあらゆる領域)の各種慢性疾患に対して、基本方剤として使用すべきケースが意外に多いことに気が付くことだろう。

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2011年03月29日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月29日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:四逆散
posted by ヒゲジジイ at 12:49| 山口 | 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2018年03月27日

ADHD(注意欠陥・多動性障害)に漢方薬の数年連用によって徹底的に根治した事例

2010年03月27日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年03月27日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 我が薬局においては、小学生低学年の子供さんの漢方相談は珍しいが、常連さんの親戚で、県外遠方の子供さんということで、その常連さんの報告能力を信頼して、本人の来局のないまま、四逆散+六味丸の各錠剤で様子をみてもらうことになった。

 通常なら、抑肝散系列の方剤(抑肝散加陳皮半夏や抑肝散加芍薬黄連あるいは抑肝散加厚朴芍薬など)を主体にしたいところかもしれないが、家系的に四逆散がフィットする人が多いことから、敢えて四逆散を主体に様子を見てもらうことになった。

 根気よく続けること数年、元気な姿を見せに訪れたときには、ほんとうに立派な子供さんに成長されて、すっかり根治していた。

 本人が来られないで漢方薬を出すことは、まったく例外的なことではあったが、ゴッドマザー的なしっかりした常連さんの依頼だけに、しかも詳細な観察力と情報提供能力抜群の女性であったから、可能なことだった。

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2012年03月27日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月27日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 19:03| 山口 ☀| 中医漢方薬学 | 更新情報をチェックする

2018年03月26日

隠れ花粉症とも言われる花粉症皮膚炎には

2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月26日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 アトピー体質の人や、アトピー性皮膚炎にも合併しやすいように思われる隠れ花粉症。

 たとえそうではなくても、花粉症皮膚炎の多くは茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)やササヘルスが有効な場合が多い。

 一般的な花粉症には、体質と症状によって、衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)、藿香正気散(かっこうしょうきさん)、参蘇飲(じんそいん)、辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、天津感冒片、茵蔯蒿湯、苓甘姜味辛夏仁湯や葛根湯あるいはササヘルスなど、極めて多岐に渡るが、村田漢方堂薬局では世間でもっぱら使用される小青竜湯や麻黄附子細辛湯など、麻黄と細辛が同時に配合された方剤は、高齢者に誤用されては困るので、滅多なことで人に奨めることはしない。

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2012年03月26日の茶トラのボクチン(7歳半)
2012年03月26日の茶トラのボクチン(7歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 07:43| 山口 | アトピー性皮膚炎や慢性湿疹など痒みを伴う皮膚病 | 更新情報をチェックする

2018年03月25日

まったく無症状なのに、検診で高血圧を指摘されて降圧剤を投与されると

2011年03月25日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月25日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母

 以前、下腹部の持続的な不快症状が通院しても改善できないという中年男性に、猪苓湯+大黄牡丹皮湯などで快癒したのだが、薬局内に設置している血圧計で、毎回190前後が続いていた。

 心配して、病院で投薬を受けているかを問いただすと、まったく無症状なのでまったく服用してないが、家系的に皆同様に190前後ながら、90歳以上長生きする長寿の家系であるので、放置しているということだった。

 血圧が高くて、そのために不快症状を伴っている場合は、即刻治療を受けるべきだが、まったくの無症状である場合はどうなのだろう?

 上記の男性の場合は例外的なこととはいえ、高齢者が無症状であるのに、150〜160だからといって、降圧剤が投与されて、そのために次第にボケ症状が顕著にあらわれはじめたとしか思えないような事例を多数思わざるを得ない昨今。

 というのも介護に追われている中年女性達が体調を崩されて、当方の漢方薬で次第に元気になるにつれ、ご両親の様子を相談される折々、もしかして不必要な降圧剤によって長い年月、血圧を下げ過ぎたために、脳の代謝が低下して、ボケ症状を誘発したのではないかと疑われる事例が、かなり多いように思えてならないのである。

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2011年03月25日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月25日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 09:43| 山口 🌁| 高血圧 | 更新情報をチェックする

2018年03月24日

花粉症に対する漢方薬は体質と症状によってさまざまだが

2010年03月24日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年03月24日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 たとえばご夫婦でも、奥様は衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)でクシャミ・鼻水などに即効を得るが、薬嫌いのご主人はそうも行かなかったというケース。

 たまたま風邪かインフルエンザか、薬嫌いのご主人が、風邪症状とともに高熱を発し、奥様が予防で常用される天津感冒片は錠剤が大きく飲みにくいというので、同じ成分で錠剤が小さいコタロー製の金羚感冒錠+板藍茶を併用したとこころ、翌日には平熱となり、おまけに花粉症も快癒した。

 その後、金羚感冒錠をほとんど継続しなくとも、ここ10日以上、花粉症の症状はほとんど生じないという。

 蛇足ながら、上記のことからも、金羚感冒錠はエキス散剤もあるので、天津感冒片や涼解楽が、一時ストップすることがあっても、十分に代用できる製剤が準備可能となった。上記以外にも様々な人でテストしてもらって実感しているところである。

 ただ、エキス散に関しては、同類成分の製品が市場には多数存在するが、中には煮沸時間が長いのか、揮発成分がほとんど飛んでしまったように気が抜けた製剤もあって、実際に使用してみて使い物にならないものもあった。

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2011年03月24日の茶トラのボクチン(6歳半)
2011年03月24日の茶トラのボクチン(6歳半) posted by (C)ヒゲジジイ

 

2018年03月23日

早期発見、早期治療の危険性

2009年03月23日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年03月23日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ボクチンの母

 常連さんやお馴染みさんの知人で実際にあった事例報告を受ける中に、がん検診によって見つかった初期癌だったはずが、手術後や抗癌剤治療後、数ヶ月以内に亡くなった事例を毎年のように、報告を受ける。

 この問題は、近藤誠医師の諸著作で、繰り返し「がん検診、百害あって一利なし」という趣旨の内容を訴えていたが、こうまで身近で、そのような報告を受けていると、近藤氏の実証的な記述の多くが、いまさらながら納得できることが多い。

 たとえば、胃がんの集団検診を廃止した長野県泰阜村では、全死亡率のうち、胃がんによるものが6%だったものが、検診廃止後の五年間で、胃がんによる死亡率が2%に減ったという。

 自覚症状が皆無であるのに、検診で見つけた初期癌は、治療を行ったために、「術死」や「治療死」を招く危険性が大きいということで、検診で見つけなければ、そのまま放置しても、命取りにならなかった人が大多数であった可能性が高いという。

 文春新書発行の『健康診断は受けてはいけない』という書籍は、読解力に自信のある人の必読書と思うが、読解力のない人や医学的な基礎知識に乏しい人は、誤解を招きやすい書籍かもしれないが、この分野での近藤誠医師の調査能力は、かなり信用してもよいように思われる。

 医療を受けるのは、苦しい症状があって初めて受けるべきものであって、何の症状もないときに、あらかじめ健康診断を受けることの危険性を訴えるものであるが、この問題は胃がん検診に限らず、あらゆる分野に亘った話なのである

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2009年03月23日の茶トラのボクチン(4歳半)
2009年03月23日の茶トラのボクチン(4歳半) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 08:45| 山口 ☀| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2018年03月22日

病院や薬局で出される合成医薬品は、効果がないばかりか副作用を顕著に感じて逆効果となる人達

2011年03月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 地元近辺の常連さんの多くが、病院や薬局で出される合成医薬品は、効果がないばかりか副作用が必発となるので、折々の急性疾患や、体調の異変が生じた場合でも、必然的に漢方薬に頼らざるを得ない。

 怪しい症状が続く場合は、必ず病院で諸検査だけは受けるようにアドバイスしても、滅多なことでは検査を受けに行ってもらえないのは困った問題である。

 とはいうものの大概は、適切な漢方薬で快癒してしまうのは、常連さん達だけに、日頃からの体質をよく知っているからだろうが、最終的には自己責任の問題だからと、嘯(うそぶ)く人が多いのだから、何をかいわんや。

 合成医薬品にあれほど敏感な人達であっても、多少ともフィットした漢方薬は、面白いほど劇的な効果を示すことが多く、不快反応が生じることは滅多にないだけに、ますます漢方薬に依存されるのも尤もなことである。

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2011年03月22日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月22日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 13:20| 山口 ☁| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2018年03月21日

ダイエットをやればやるほど、寿命を縮める

2011年03月21日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月21日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 世界的な各種の統計でも、日本国内の調査でも、やや小太り気味で、ややメタボの診断がでるレベルこそ、もっとも寿命が長いという結果が出ている。

 当然、極端な肥満はその限りではなく、痩せすぎと同様に、相対的に寿命は短い。

 特に問題なのは、やや小太り気味だからといって、ダイエットに専念すればするほど、寿命を短くし、若い女性では不妊症の原因にもなるということである。

 このような問題は、近藤誠医師の各種の書籍や和田秀樹医師との対談本などで、繰り返し訴えているが、聞く耳を持つ人はどれだけいるのだろうか?

 このような事実を知ると、商売上困る人が、あまりにも多いので、黙殺しているだけなのだろう。

 ブログのつなぎとして、タイトルのような事実を書いたまで。

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2011年03月21日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月21日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 12:12| 山口 ☔| ダイエットや肥満症 | 更新情報をチェックする

2018年03月19日

盲信の心理と病理

2009年03月19日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月19日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

東北地方の40代男性の常連さんからのおたより:

 先日の是々非々のブログですが、公務員の方は逆にご自分が強い思い込みの世界におられるのではないでしょうか?

 例えば、宮崎駿のファンであっても政治的思想は信用出来ませんっていうのは往々にしてあると思われます。

 この方はファンとはイコール盲信と捉えている様に感じます。

 まさしく今の森友問題のように、安倍首相や婦人の口利きの証拠はないのに、あるであろうという思い込み(盲信)をされている方が多いのは、支持率が下がっている事が物語っていると思われます。

 ちなみに、私は安倍首相は信用していますが、憲法9条に関しては・・・後略。

お返事メール:

 貴重なご意見、ありがとうございます。

>この方はファンとはイコール盲信と捉えている様に感じます。

 まったくその通りだと思います。

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2011年03月19日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月19日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 11:01| 山口 ☔| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2018年03月18日

『早期発見、早期治療の「罠」』 とは?

2011年03月18日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 タイトルは、最近出版されたばかりの、近藤誠医師と和田秀樹医師との対談本『やってはいけない健康診断』の副題である。

 近藤誠医師については、いまさら贅言を要しないだろうが、和田秀樹医師については、子供たちの大学受験時代に、受験勉強の方法論が書かれた『数学は暗記だ!』などで、大いに参考になったと母親が言っていたが、父親の方はその頃、チヌ釣りに夢中で、子供の受験など、ほとんど無関心な時代。

 それゆえ、その当時は和田秀樹氏が医師であることは知っていても、熱心な臨床医であるとは知らなかった。

 蛇足ながら、母親自身の大学受験時代に、上記の『数学は暗記だ!』の類の本があったら、どんなによかったかと、目から鱗だったという。

 ともあれ、本題のこの書籍の内容は、主として近藤誠氏の類書などで既に知っていることばかりだが、帯に書かれている「医者が絶対に言わない不都合な真実」「人生100年時代、早く見つけるほど早死にする!」などは、確かに一面の真実と事実を突いている思われるので、紹介した次第。

 少なくとも、医療関係者であっても、一部の人達にとっては、知らない現実が書かれているし、ましてや一般の人達にとっては、目が点になるこことばかりであるかもしれない。

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2011年03月18日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月18日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

ラベル:近藤誠 和田秀樹
posted by ヒゲジジイ at 11:26| 山口 ☀| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2018年03月17日

古方派の名医は・・・

2009年03月17日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月17日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 名老中医はどうなのかは知らないが、日本の古方派の名医ともなると、年々使用する方剤の種類が減って来るといわれる。

 35年前までの10年間に及ぶ古方派の時代に、どなたかの本で読んだ記憶が鮮明に残っているのだが、当時から今に至るまで、心の片隅に、グサリと残ったままである。

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2009年03月17日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月17日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 01:16| 山口 ☁| 日本の漢方関連医学・薬学史問答 | 更新情報をチェックする

2018年03月16日

是々非々の問題でしょ

2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:50〜59歳の男性
【 職 業 】:公務員
【 具体的なご職業 】:市役所
【 お問い合せ内容 】:はじめまして

 ブログ読ませていただきましたが内容が矛盾しております。

 なぜ漢方薬を否定する近藤誠氏を信用できないといいながら何冊も近藤氏著作の書籍を購入なさっているのでしょうか。

 実は、近藤誠氏のファンなんでは?

 近藤氏に異論があるならば、自費出版されて反論すればいいのではと勘ぐってしまいます。

2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール: (返信しても不着ゆえ、匿名者による嫌がらせメールだった可能性大!)

 ご指摘の通り

>近藤誠氏のファン 

 ですよ! 大ファンといっても過言ではないでしょうよ。

 だから

>しかしながら、多作の氏の著書の中には、『あなたが知っている健康常識では早死にする!』という書籍の副題は「秘蔵データが示す健康寿命の延ばし方」とあって、帯には「医療情報はウソだらけ!」とあり、内容的には大いに説得力のあることばかりなのだが

と書いているでしょう。

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2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月16日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 21:13| 山口 ☁| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2018年03月15日

漢方薬を全否定する医師は、まったく信用ならないが・・・

2011年03月15日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月15日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 漢方薬を全否定する医師は、一昔前と違って昨今、かなり減っているとはいえ、かの有名な近藤誠医師は、どの本を読んでも、漢方薬をサプリメントと同列に扱って、歯牙にもかけない、ほとんどケンモホロロに近い扱いである。

 調書能力自慢の近藤氏であるはずだが、これほどまでに漢方薬をサプリメントと同列に扱う偏見に満ちた人の書かれることは、俄かには信用できない。

 しかしながら、多作の氏の著書の中には、『あなたが知っている健康常識では早死にする!』という書籍の副題は「秘蔵データが示す健康寿命の延ばし方」とあって、帯には「医療情報はウソだらけ!」とあり、内容的には大いに説得力のあることばかりなのだが、それにしても漢方薬に対する極端な偏見は、些か病的としか思えない。

 もしかして、医師の投与する保険漢方のみが漢方薬という、実にバカげた思い込みによるものだとしたら、実に噴飯ものとしか言いようがない(呵々。

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2012年03月15日の茶トラのボクチン(7歳)とクロちゃん(1歳未満)
2012年03月15日の茶トラのボクチン(7歳)とクロちゃん(1歳未満) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 12:04| 山口 🌁| 医者の常識は世間の非常識 | 更新情報をチェックする

2018年03月13日

受動喫煙による年間死者数と、医療被曝による発癌率など

2010年03月13日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年03月13日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 日本では受動喫煙が原因による死者数は、年間1万5千人といわれるが、近藤誠氏の計算によれば、医療被曝による発癌率は4,4%で、年間4万5千人といわれる。

 タバコの害は大きく喧伝されても、医療被曝による発癌問題は、もしかして必要悪と考えらているのか、大きくマスコミに取り上げられることはない。

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2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年03月13日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:31| 山口 | 医者の常識は世間の非常識 | 更新情報をチェックする

2018年03月12日

デリケートな不定愁訴の場合

2011年03月12日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月12日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:30〜39歳の女性
【 地 域 】:東海地方
【 具体的なご職業 】:営業
【 お問い合せ内容 】:こんばんは。ブログ読ませて頂いています。

 漢方が効くものだと思っていなかった私がブログを読ませていただいて漢方薬はちゃんと体を治す薬なんだ…と、わかりました。そこから漢方薬とは長い付き合いをしています。

 4〜5年位前だったと思いますが、急な目眩と動悸、吐き気に襲われ病院に行きました。
 耳鼻科、脳神経科、産婦人科で検査してもらい最終的に精神内科でパニック症と鬱で片付けられ薬をもらいましたが飲むと更に気分が悪くなりやめました。

 その頃こちらのブログをたまたま見つけて読ましてもらい漢方薬に頼ることにしました。
 症状的にはゆらっときたり地面が揺れてる感じ、引っ張られる様な目眩と、動悸、冷や汗やホットフラッシュ、吐き気や腹痛など色々あります。

 漢方薬局では今まで色々な種類を出してもらい飲んでいましたが、最近2年位はシンピカリュウ、ハンゲチンピ、良性の腫瘍対策にコイクシンを出して貰ってましたが、不整脈が出てきたので還元顆粒をだしてもらっています。

 全く動けなかったのが軽く働ける様になれました。ただそれでも毎日の目眩に悩まされていて、最近では調子が悪く目眩で動けなくなる日もあります。

 出向かないといけないのは重々分かっていますし、そちらまで受診される方もいるなか申し訳ない気持ちもあるんですが、仕事、子供達の世話もありなかなかそちらに行くことができません。

 ヒントや参考に少しもぅ少し効きそうなお薬があれば教えていただきたいです。今かかりつけの薬局さんとお話して、参考にさせていただきたいです。
 どうか宜しくお願い致します。

2011年03月12日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月12日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

お返事メール:

 そのようなデリケートな症状の場合は、頻繁に通って体質と症状を詳細に分析して弁証論治を行わない限りは適切な方剤を提案することは不可能です。

 一度や二度の微調整ではすぐに方剤のピントが合うとは限りませんので、現在通われている漢方薬局で、今後も折々に配合の微調整を行ってもらうのが最善だと思います。

 二年以上通って少しは改善しているところもあるのでしたら、現在通われている漢方薬局を信頼して根気よく通いつめるのが最善だと思います。

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2011年03月12日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月12日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 09:27| 山口 ☀| 更年期障害・自律神経失調症や不定愁訴症候群 | 更新情報をチェックする

2018年03月09日

医学常識はまったく通用しないことが多いのが現実で、たとえば

2010年03月09日の茶トラのボクチン(5歳)が頭部を怪我して田七末を塗りたくっている
2010年03月09日の茶トラのボクチン(5歳)が頭部を怪我して田七末を塗りたくっている posted by (C)ヒゲジジイ

 少し前にも取り上げたことがある、家系的に白血球が異常に少ない体質の人達。

 肺癌や胃癌になっても、白血球が2,200前後という、医学常識的にも異常に少ない体質ゆえ、手術は可能でも抗癌剤は不適ということで、抗癌剤が不適であることが幸いしたのかもしれないが、お二人とも根治しており、また家系的にも皆さんが長命である。

 このようなケース、もしかすると例外的なことかもしれないが、次にあげることは、決して例外ではないので、一般的な医学常識には、まったくの迷妄が混在しすぎていることを認識しておく必要がある。

 たとえば、ややメタボ気味こそ相対的に長命で、メダボを治療した人ほど相対的に短命になりやすいとか、総コレステロールを薬を使って下げると発癌率が高まるとか、同様に悪玉コレステロールを下げると相対的に短命になるとか、まだまだ挙げれば際限がないので、ここいらへんでやめておく。

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2011年03月09日の茶トラのボクチン(6歳)
2011年03月09日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ

posted by ヒゲジジイ at 01:02| 山口 ☔| 医者の常識は世間の非常識 | 更新情報をチェックする

2018年03月07日

各種腎疾患に花粉症を合併していた人は、適切な漢方薬類の長期服用によって花粉症が治ってしまう理由

2009年03月07日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月07日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 もともと花粉症だけの相談に訪れる人は皆無。

 数十年前、花粉症をテーマにした地元のテレビ放送に出演した時にも、あらゆる治療で治らなかった人達の最後の手段が漢方薬であると嘯いていただけに、そのテレビ放送が流れたあとでも、花粉症だけの相談は皆無であったし、現在に至るまで同様である。

 ところが、様々な頑固な疾患をかかえて相談に来られる人の中には、花粉症も合併している人がとても多い。

 それゆえ、たとえば腎機能低下や腎不全など、腎臓疾患関連で来られる人で花粉症を合併している場合、黄耆配合製剤、とりわけ衛益顆粒(玉屏風散エキス製剤)+六味丸が基礎となるケースが多いので、必然的に毎年繰り返していた花粉症など、いつの間にか二度と起こらなくなったという人が多いのは当然の帰結だろう。

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2009年03月07日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月07日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2018年03月06日

五苓散は超重要方剤ではあるが(付:腹水に対する利用法)

2009年03月06日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月06日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 問題は、各社それぞれで、五苓散の効果がマチマチであること。

 同じ会社のエキス製剤がすべて効果が優れていたり、劣っていたりということはないのが現実で、方剤ごとに、たとえばAという方剤は、●社が優れていて、Bという方剤は、〇社の製剤が優れていたりと、長年の経験では、方剤ごとに違いがあるように思われる。

 本題の五苓散であるが、浮腫みやすい体質の女性が、長年愛用していた分消湯+茵蔯蒿湯+五苓散(その他にも神経痛やインフルエンザ予防薬類も常用)で、たまたま長年使用している五苓散がなくなったので、他社の製剤に切り替えたところ、顔面浮腫が再発すると同時に、全身も浮腫みっぽくなって、その全身が重だるくなった。

 そこで従来の五苓散に戻すと、敵面に、顔面および全身の浮腫が消失して、身が軽くなった。

 製剤によって、同じ五苓散でも、これほど効果に違いが出るのだから、油断がならない。

 たとえば、腹膜播種によって腹水の貯留がみられるようになって相談に来られる人が多いが、分消湯や補気建中湯のいずれかで、即効を得る人ばかりでもないので、状況によっては、分消湯+補気建中湯の併用でも、効果が上がらず、さらに五苓散を追加することで、ようやく腹水が軽減できるということも、決して珍しくはない。

 通常の方剤で行われる補中益気湯+五苓散で、腹水が軽減できることは意外に少なく、ましてや五苓散単独での腹水軽減効果が得られることは滅多になく、分消湯+補気建中湯+五苓散によって、はじめて軽減効果が得られたというケースは意外に多い。

 ときにはこの方法でも、暖簾に腕押しということもあるのだが、これについて論じれば際限がないので、本題に戻れば、それほど重要な役割を果たす五苓散なので、今回のような由々しき問題が発覚したことは幸いでもあり、これまでの五苓散料エキス製剤の製造メーカーの選択は間違ってなかったことに自信を得たという結論である。

 こんな手の内を明かす必要もないのだが、遠方の常連さんたちが、ブログが途切れる日があると、とうとう仕事をやめたのではないかと不安がられるので、本日判明した五苓散の品質問題を取り上げてみたまでのこと。

 それにしても昨今、「お話が聞きたい」というだけの人が増えて、断るのに往生している。
 あんまりウルサイので、高額な「お話料」でも設定して、それを伝えれば、恐れをなして退散してくれるだろうか?

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2009年03月06日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月06日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

2018年03月05日

花粉症の漢方薬は 「一連の症候」 によって様々だが、辛夷清肺湯+藿香正気散で即効の親子

2010年03月05日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年03月05日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 花粉症は季節的なものだから、即効があればよいという考えから、親子(村田漢方堂薬局の漢方薬や中草薬類を各種多種類常備している40代の女医の母親と小学生低学年)で、2人とも辛夷清肺湯+藿香正気散の各エキス製剤の併用で即効を得るという。

 配合上は、寒熱錯雑証ということになるだろうが、対症療法であっても、花粉の季節が去るまで、症状が出た時だけの頓服で治まるのであれば、それはそれで便利な話である。

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2010年03月05日の茶トラのボクチン(5歳)
2010年03月05日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2018年03月04日

今年はじめて罹った花粉症に茵蔯蒿湯で即効を得たが・・・疎経活血湯がとても美味しく感じる女性

2009年03月04日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月04日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母

 60代の女性が脊柱管狭窄症の手術後の後遺症で、足のシビレや腿の熱感、腹部膨満感を伴う便秘など、明らかに手術の失敗かと思われる派手な後遺症で、主治医は今がピークだから我慢するように告げられていた。

 そこでまず疎経活血湯エキス製剤だけを試してもらったが、腹部膨満感と便秘がスムーズに解消し、この漢方薬はとても美味しく感じると言われる。

 ちょうど花粉症が蔓延した頃で、鼻ムズムズ、目の周囲が痒くて一日中耐えられないとのことなので、舌の奥の黄膩苔を確認して、茵蔯蒿湯を試してもらう。

 これが即効を得て、1日の服用で完全に症状は皆無となったが、せっかく治っていた腹部膨満感が再発したというので、茵蔯蒿湯は花粉症が再発したとき以外には使用を禁止(苦笑。

 ところで、疎経活血湯のエキス細粒製剤がとても美味しく、腸の調子も快調になるのだから、もう10日毎でなく、もっとまとめて出してほしいとのことで、30日分を持って帰られることになった。

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2009年03月04日の茶トラのボクチン(4歳)
2009年03月04日の茶トラのボクチン(4歳) posted by (C)ボクチンの母