2018年02月09日

大青龍湯と愛猫は、なんの関係もないものの

2018年2月9日のシロちゃん(雌4歳)
2018年2月9日のシロちゃん(雌4歳) posted by (C)ボクチンの母

【 ブログへ掲載の可否 】:転載応諾(ブログへ転載させて頂く場合があります。)
【 年 代 】:20〜29歳の男性
【 地 域 】:東海地方
【 具体的なご職業 】:鍼灸師、及び整体師
【 お問い合せ内容 】:

 いつも可愛い猫の写真と非常に為になる内容をありがとうございます。
 8年前ほど前から村田先生のファンでブログを拝見させて頂いております。

 現在は中医学(的)な考えを中心として施術を行っております。
 当方は漢方薬を処方しているわけではありませんが、技術の向上の為に証に対する方剤のしくみを理解する事によって施術の効果が上がるようになりました。

 そして、最近にしてようやく先生のおっしゃる清熱の重要性や気血を無理に巡らせる事による弊害を理解しつつあります。

 ところで質問なのですが、最近傷寒論を少しずつ勉強しておりますが、
どうにも納得いかない所がありますので、少しだけご教授頂けないでしょうか。

大青龍湯のところで、
第三十八条 太陽中風、脈浮緊、発熱、悪寒、身疼痛、不汗出而煩躁者、大青竜湯主之。
第三十九条 傷寒、脈浮緩、身不疼、但重、乍有軽時、無少陰証者、大青竜湯発之。
とあります。

 受けた邪に対して体の反応が逆になっているのですが、ここの解釈で専門書にも諸説あるようですがいまいち腑に落ちません。

 自分が読んだ素直な感想では、要は邪気に対して逆証の状態になっているので、大量の麻黄と石膏により歪んだ陰陽を逆転させてまともな体に戻そうとしているのではないのかと思いました。

 施術をしていても、なんだか方向性がよくわからない患者にはとりあえず理解できる体に戻す為の技法を行うのですが、それだけで良くなることもありますので、単純にそういう事なのかなと解釈したのです。

 実際にはこのような患者を扱うことはないとは思いますが、東洋医学の理解を深めるために少しご教授お願いできませんでしょうか。
よろしくお願いいたします。

2012年02月09日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月09日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

お返事メール:

 諸説がある場合、実際の臨床経験で確認しながら、自身で納得のいく解釈で「適当」に済ませるのでよいのではないかと考えています。傷寒論のような記録を残すのに不便な時代のことですから、やむを得ないと思います。

 大青龍湯証は、もともと内熱というか、体内に鬱熱が停滞している体質者であるからこそ、中風であれ傷寒であれ、風寒襲表によって外表に風寒が停滞して、「発熱・悪寒と同時に、内熱により口渇や煩躁を伴う一連の症候を呈する」ものと解釈できると思います。

 それゆえ、私自身は、大青龍湯の傷寒論の条文は参考程度で、方剤の配合内容で解釈することに重点を置いています。

 臨床の実際を重視するとき、方剤によっては条文の解釈ばかりにあまり拘泥できないと考えていますが、上述のように、傷寒論の時代。記録を残すことに不便な時代を思ってしまうからです。

 せっかくのご質問なのに、お役にたてずに申し訳ありません。

2018年2月9日のスコちゃん(雄5歳)
2018年2月9日のスコちゃん(雄5歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 とても早い連絡ありがとうございます。

>大青龍湯証は、もともと内熱というか、体内に鬱熱が停滞している体質者であるからこそ、中風であれ傷寒であれ、風寒襲表によって外表に風寒が停滞して、「発熱・悪寒と同時に、内熱により口渇や煩躁を伴う一連の症候を呈する」ものと解釈できると思います。

 先生のおっしゃる意味を完璧には理解できませんが、少し理解への光がみえてきました。
 お礼といってはあれですが、私にとって神様のような猫の写真を添付しておきます。(直ぐ下の写真

 本当にありがとうございました。感謝いたします。

ご質問者、東海地方のAさんの愛猫

再度のヒゲジジイのお返事メール:

 猫ちゃんの写真、2009年7月5日の撮影のようですが、まさか今も健在ということは?ありえないと思うのですが、私にとっての茶トラのボクチンと同じような存在なのでしょうか?

 もしもそうだとしたら、こちらのブログにそちらの猫ちゃんの写真を貼らせて頂いてよろしいでしょうか?

2012年02月09日の茶トラのボクチン(7歳)
2012年02月09日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

折り返し頂いたメール:

 こんな遅くにまで申し訳ありません。

 この子は一時期、引きこもりだった私を助けてくれた子です。
 飼い猫だった子だそうですが、理由があって捨てられて地域猫になっていたのを、色々な縁でうちでみることなりました。

 我が家に来た時にはすでに白血病にかかっており、私が鍼灸の学校に入る日に亡くなりました。付き合いはおよそ1年ほどです。

 たった1年ですが、彼女との思い出は鮮明に覚えております。

 掲載していただけたら彼女も喜ぶとおもいます。

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2018年2月9日の茶トラのトラちゃん(雌4歳)
2018年2月9日の茶トラのトラちゃん(雌4歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:大青龍湯