2010年8月2日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
最近出たばかりの「週刊新潮 8月31日号」に、大場大医師が『「がん食事療法本」が「がん患者」を殺す』というタイトルで、「食べ物だけで余命3ヵ月のがんは消えない!」という副題が付いた記事を書かれている。
その中でも、最も強烈な皮肉は
低体温はがんに良くないが、体が冷えても野菜ジュースを大量に飲むべし。という、救いようがない矛盾したがん食事療法本に対する的確な警告もなされている。
本気で、このような恐ろしい食事療法がまかり通っているのだから、中医学を少しでも学んだ人間には、到底理解に困しむ話だろう。
免疫を最も左右する腸管を生の野菜や果物のジュースによって、腸管の温度を下げに下げまくって、免疫力を却って低下させるという想像力が働かない癌の食事療法本を執筆する著者が、これほど多いのには呆れ果てるばかり。
だから、この度の週刊新潮に書かれている大場大氏の警告は尤もなことではあるが、上記のように腸管免疫の問題まで指摘されないことは、画竜点睛を欠くというものではあっても、大いなる拍手を送りたいと思う。
脇や口腔で計測する体温よりも、肛門から計測する体温こそが重要ではないかと愚考するもので、要するに腸管の温度を下げ過ぎないことこそ重要なはずだろう。
野菜を摂取することは重要だが、しっかり煮たり炒めたりしたものや、温スープなどで摂取すべきで、火を通せば生野菜の5倍は摂取できるというのだから、熱によってビタミンや酵素が半減しても、生野菜よりも栄養価は高い。
要するに、好きな食べ物と、しっかり火の通った野菜を中心に、美味しく食べることよって、気力も体力も充実して、闘病態勢が整うというものだろう。
低体温は癌に良くないと言いながら、免疫を最も左右する腸管を冷やしてまでも、野菜ジュースの大量摂取を奨励する恐ろしい「がん食事療法本」の数々。
1日1回、今日も応援のクリックをお願いします
2011年8月25日の茶トラのボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母