2011年6月19日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
原因不明の持続する微熱や、突然の高熱を発し、これらを一年に何度か繰り返す人達で、病院の諸検査ではまったく異常が発見できず、したがって原因も病名も不明なまま、折々に繰り返す人達。
病院では解熱剤を投与されるだけで、その都度、一定期間かけて、自然に治まっているものの、しばしば遷延するので、困り果てて、漢方相談に来られる。
最近、遭遇した例でも、医療関係者ながら、他の慢性疾患で一定の効果が得られていた人が、突然、38度代の発熱に見舞われ、倦怠感と発熱以外には風症状は皆無ながら、僅かに残尿感を感じた程度。
病院で診断を仰いだところ、対症療法として解熱剤の投与を受けただけだった。
そこで、潜在的な腎盂腎炎を疑って、既に常用中の柴胡剤は続けながら、猪苓湯と地竜に白花蛇舌草を加えることで、即効であくる日には平常に戻った。
本日も別の医療関係者から、同様な相談を受けた。
すなわち、この季節になると、きまって37度の微熱を発し、熱感と軽度の寒気を伴うという。
昨年もこの時期、同じ症状で病院を何ヶ所も受信して、何の異常も見つからず、お手上げのままで、熱があっても、ただの平熱の上昇くらいで片づけられていたといわれる。
この女性の例も、潜在的な腎盂腎炎が潜んでいて、この季節になると再燃していることが十分に考えられるように思われる。
蛇足ながら、古方派時代でさえ、柴胡剤+五苓散や猪苓湯の配合くらいでも、長期間の連用によって、原因不明の微熱や発熱に悩まされる女性達が、文字通り根治された人が多い。
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2009年6月20日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:腎盂腎炎