2017年06月09日
ウォーレス86歳、晩年の主著 『The World of Life』 こそ、面目躍如なのだが・・・
2010年6月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
昨日紹介した書籍のうちの一つの話。
ウォーレス86歳、晩年の主著『The World of Life』は1910年発行で、日本で翻訳されたのは、昭和17年、赤木春之訳で東江堂から『生物の世界』という題名で出版されている。
また、同じタイトルで、大日本文明協会から、1913、1 大正2年に石川千代松訳が出版されている。
しかしながら、この書籍を紹介する日本の学者さんたちは、「生命の世界」という書名の訳として紹介されることが多い。
ともあれ、『生物の世界』であれ「生命の世界」であれ、ネットで探しても、どこにも見当たらず、2007年に日本で翻訳された『博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスの生涯』の巻末の文献など、書籍中でなければ知ることができない書物のようである。
漢方医学や中医学の世界と同様、これがネットの限界と言わざるを得ない。
また残念なことに、90歳まで長生した189cmの巨漢、ウォーレス晩年の主著、昭和17年に出版されて以来、戦後になっても今に至るまで、新訳による新版が出されることもない。
止むを得ず戦前出版された『生物の世界』をアマゾンなどで検索しても、存在の影すら見当たらない。
かろうじて『日本の古本屋』サイトで検索して、1冊だけ関東の古書店で2,500円で登録されていたので、送料と代引き手数料込3,100円で購入することができた。
これ以外では、大日本文明協会叢書07:生物の世界(全)-The World of Life : a manifestation of creative power, directive amind and ultimate purpose Alfred Russel Wallace(アルフレッド・ラッセル・ウォレス)、大日本文明協会、1913、1 大正二年刊 石川千代松訳の出品があるものの、これ以外は、どこを探しても今のところ、発見できないので、入手困難な書籍となっている。
心霊主義を組み込んだ人間進化論の主著というべき、このような優れた書籍が、日本では埋もれてしまうのだがら、惜しい話である。
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2010年6月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 00:01| 山口 ☀| 漢方相談に疲れたあとに癒される桃源郷およびスピリチュアルな話題
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