2017年06月29日

様々な疾患で、フィットした漢方薬を服用すると快便が得られるようになる

2009年6月30日のボクチン(5歳)
2009年6月30日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 大黄などの下剤効果のある成分が含まれなくとも、フィットした漢方薬を服用することで、快便が得られるようになるのは日常茶飯事。

 五臓間における気・血・津液の生化と輸泄(生成・輸布・排泄)の連係に異常が発生し、これらの基礎物質の生化と輸泄に過不足が生じたときが病態であるから、これが是正されれば、おのずから腑気の流通も改善されて、快便・快尿が得られるようになる。

 だから、しっかり申告されてなかった便秘症まで、自然に改善が得られることは珍しくない。

 本命の疾患に効果が出ているのに、それでも便秘傾向の改善を得られない場合は、そこではじめて、大黄配合方剤がまだ不足している証拠と見ても、大きな間違いはないだろう。

 最終的には、最低でも毎日快便が得られるような配合の工夫は必要である。

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2009年6月30日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月30日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 17:17| 山口 ☁| 漢方薬および生薬・中草薬・漢方の即効例 | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

ダーウィンの、というよりもウォレスの進化論は、大筋正しいと思われるが・・・

2017年6月26日のシロちゃん(雌4歳)茶トラのトラちゃん(雌3歳)
2017年6月26日のシロちゃん(雌4歳)茶トラのトラちゃん(雌3歳) posted by (C)ボクチンの母

 進化論というと、進歩のことだと誤解している人が多いが、ウィキペディアにもあるように
生物学における「進化」は純粋に「変化」を意味するものであって「進歩」を意味せず、価値判断について中立的である。
 科学技術は凄まじい勢いで進歩しているが、それに反比例するかのように、近年、人間精神の劣化が目に余る。

 無神論者というよりも不可知論者であったダーウィンは、人類の未来にやや悲観的だったように思われるが、あらゆる面で楽観的だったウォレスは、人類の未来に楽観的だった。

 世界情勢の激変期にある現在、人類の未来は???

 少なくとも、日本に関する限りは、重箱の隅を突っついて因縁を付けるのを職業とする進歩的文化人の末裔が跳梁跋扈するテレビ報道各社や政治家が国を支配するようになれば、日本の明日は風前の灯火となること請け合いである。

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2017年6月26日のシロちゃん(雌4歳)茶トラのトラちゃん(雌3歳)
2017年6月26日のシロちゃん(雌4歳)茶トラのトラちゃん(雌3歳) posted by (C)ボクチンの母

2012年6月29日の体調をひどく崩したボクチン(8歳)
2012年6月29日の体調をひどく崩したボクチン(8歳) posted by (C)ボクチンの母
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2017年06月26日

愛は死を超えて―亡き妻との魂の交流

2011年6月26日のボクチン(7歳)
2011年6月26日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 タイトルは、フィリップ・ラグノー著で、氏は第二次大戦下のパリでドゴールさんたちと共に、レジスタンス活動を行って、のちにドゴールさんからフランス解放勲章を授けられている。戦後はフランスのマスコミ界で活躍した著名人。

 本書を紹介した理由は、小林麻央さんの悲しい出来事にショックを受けている人がとても多いので、皆さんに紹介している。
 今ならまだ、アマゾンで安価に入手できるはず。

 仕事上でも、癌との長丁場の戦いで、いつの間にか漢方サポートを遠ざかりつつあったところ、俄かに補充に来られる人達が目立つ昨今。

 皆さんも悲しい出来事にショックを受けられている様子。

 本書は、亡き妻との霊界通信だが、ヒゲジジイの特に気に入っているところは、動物の中でも「神に最も近い存在は猫」であるとの、亡き妻からの確信に満ちた証言である。

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2011年6月26日のボクチン(7歳)
2011年6月26日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年06月25日

豊田議員が特別な訳じゃない、巷ではクレーマーの暴言なんて珍しくもない

2009年6月26日のボクチン(5歳)
2009年6月26日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 仕事上、クレーマーの見分け方は、実に容易である。

 商売人根性丸出しのおべんちゃらを言わずに、同じ目線でものを言うこと。

 すると、はなからクレーマー予備軍の連中だったら、必ず揚げ足を取って因縁をつけてくる。

 奴等の暴言は、豊田議員とかわるところがない。

 むしろ、豊田議員には多少の同情を禁じ得ない。

 ひどいミスを犯されて、自身の顔に泥を塗られたら、些か過剰であるとはいえ、似たようなミスを何度も繰り返しやられていたとしたらの話だが、あれくらいの暴言を浴びせられてもなあ〜と思わないでもない。

 巷では、何のミスがなくとも、お客様は神様だと大きな勘違いをしている巷に溢れるクレーマー達の言動は、豊田議員レベルの暴言くらい、まったく日常茶飯事。

 ただ、 村田漢方堂薬局では、あのような暴言を浴びせられると、ケンモホロロに追い返しているだけのこと。

 あれくらいのことで、ちょっと世の中、大騒ぎし過ぎだろう。

 学歴の超エリートであっても、人間性については、巷の男女と何のかわりもないということ。

 どうせ人間なんて、猫以下の醜い動物に過ぎないのだから。

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2011年6月26日のボクチン(7歳)
2011年6月26日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母
posted by ヒゲジジイ at 05:16| 山口 ☔| とんでもない話や、信じられない困った話 | 更新情報をチェックする

2017年06月24日

人間は猫よりも遥かに醜い動物であることの証明

2017年6月23日の茶トラのトラちゃん(雌3歳)
2017年6月23日の茶トラのトラちゃん(雌3歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 日々、くだらぬ内政問題で、与党を攻撃するテレビ報道や野党の連中を見ていると、ますます下種な人間達に・・・もちろん自分も含めてだが、猫よりもはるかに根性の腐った醜い動物であることを思い知らされ、いまさらながら、しらけるばかり。

 政治家やテレビで吠えまくる進歩的文化人の末裔はもとより、元文部省の連中にしても、文系の頭であれば、世界史を知らないわけではなかろうに。

 内政問題、しかもとんでもなく下らない問題に大騒ぎして、おめでたいのを通り越して、やっぱり、あの連中は我々と何ら変わるところのない、トンデモナイ馬鹿者たち、としか言いようがない。

 どうせこちらは、先が長いわけではないので高みの見物。

 それにしても、エリートと言われる人達こそ、まったく信用ならない根性の腐りきった連中が多いのには、まったく呆れ果てる。

 なんども重ねて言う必要もないが、やっぱり要するに、馬鹿バカしい連中である。

 どう贔屓目に見ても、みっともないったら、ありゃしない。

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2017年6月23日のスコちゃん(雄4歳)
2017年6月23日のスコちゃん(雄4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2017年6月23日のシロちゃん(雌4歳)
2017年6月23日のシロちゃん(雌4歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2009年6月24日のボクチン(5歳)
2009年6月24日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 00:12| 山口 ☁| 日本人としての自覚の問題 | 更新情報をチェックする

2017年06月21日

マルサスの「人口論」とは別の意味の貧困で、今に日本は・・・

本があふれて調剤室の中にまで
本があふれて調剤室の中にまで posted by (C)ボクチンの母

 テレビの報道番組は、どの局も連日、与党の攻撃に余念がない。

 身内を少しでも庇うと犯罪行為に匹敵するという、孔子さんもビックリの非人情な日本社会。

 のみならず、密告を奨励するクメール・ルージュも顔負けの恐怖社会。

 一昔前、日本を徹底的に痛めつけた「進歩的文化人」の末裔が、いつの間にか再び跳梁跋扈している。

 いまに、この国は亡びるだろう。

 内政の低レベルの、実にくだらぬもめごとに拍車をかける、進歩的文化人の末裔が跳梁跋扈するテレビ報道各社は、実に罪深い。

 世界情勢の激変を忘れさせて、ひとり取り残される我が国のおめでたさ加減は、もはや救いようがないだろう。

 マルサスの「人口論」の貧困とは別の意味で、つまり精神の貧困により、さらにはダーウィンの進化論に照らしても、対外的な国家間の軍事的な弱肉強食により、このままでは日本は早晩、亡びるだろう。

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寝室の愛読書の棚とトラちゃん(3歳)
寝室の愛読書の棚とトラちゃん(3歳) posted by (C)ボクチンの母

2009年6月21日のボクちん(5歳)
2009年6月21日のボクちん(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 
posted by ヒゲジジイ at 17:41| 山口 ☔| 日本残酷物語 | 更新情報をチェックする

2017年06月19日

繰り返す原因不明の微熱や発熱には、潜在的な腎盂腎炎を疑って対処できることも多い

2011年6月19日のボクチン(7歳)
2011年6月19日のボクチン(7歳) posted by (C)ボクチンの母

 原因不明の持続する微熱や、突然の高熱を発し、これらを一年に何度か繰り返す人達で、病院の諸検査ではまったく異常が発見できず、したがって原因も病名も不明なまま、折々に繰り返す人達。

 病院では解熱剤を投与されるだけで、その都度、一定期間かけて、自然に治まっているものの、しばしば遷延するので、困り果てて、漢方相談に来られる。

 最近、遭遇した例でも、医療関係者ながら、他の慢性疾患で一定の効果が得られていた人が、突然、38度代の発熱に見舞われ、倦怠感と発熱以外には風症状は皆無ながら、僅かに残尿感を感じた程度。

 病院で診断を仰いだところ、対症療法として解熱剤の投与を受けただけだった。

 そこで、潜在的な腎盂腎炎を疑って、既に常用中の柴胡剤は続けながら、猪苓湯と地竜に白花蛇舌草を加えることで、即効であくる日には平常に戻った。

 本日も別の医療関係者から、同様な相談を受けた。
 すなわち、この季節になると、きまって37度の微熱を発し、熱感と軽度の寒気を伴うという。

 昨年もこの時期、同じ症状で病院を何ヶ所も受信して、何の異常も見つからず、お手上げのままで、熱があっても、ただの平熱の上昇くらいで片づけられていたといわれる。

 この女性の例も、潜在的な腎盂腎炎が潜んでいて、この季節になると再燃していることが十分に考えられるように思われる。

 蛇足ながら、古方派時代でさえ、柴胡剤+五苓散や猪苓湯の配合くらいでも、長期間の連用によって、原因不明の微熱や発熱に悩まされる女性達が、文字通り根治された人が多い。

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2009年6月20日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月20日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母
ラベル:腎盂腎炎

2017年06月17日

高血圧に不安・動悸に重度の疲労倦怠感に数日で即効

2010年6月18日のボクチン(6歳)
2010年6月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 トリプルショックにより、年々体調を崩すこと5年目にして限界に達し、人に紹介されて来られた医療関係者。

 漢方的には初心者でも考えられる定石、柴胡加竜骨牡蠣湯に、高濃度の牛黄を必要に応じて頓服。

 僅か5日も経たないうちに、血圧はまったく正常となり、気分も落ち着き、疲労倦怠感もかなりなレベルに軽減。

 高血圧は通常なら、漢方薬類ではそれほどの即効は期待できないので、病院の降圧剤の併用を推奨するところだが、既に病院から出されている降圧剤では、あまり効果がないばかりか、胃障害を生じて継続できないという。

 ところが、柴胡加竜骨牡蠣湯によって、ためしてみると降圧剤による胃障害は生じなくなったので、継続できるかもしれないといわれる。

 しかしながら、漢方薬使用前に、それほど胃障害を生じていた降圧剤は問題だから、他のフィットしそうな降圧剤に切り替えてもらうべきことを伝える。

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2010年6月18日のボクチン(6歳)
2010年6月18日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 
ラベル:高血圧

2017年06月15日

やや高齢の女性達の間質性膀胱炎は、漢方薬でよく奏効するが・・・

2010年6月15日のボクチン(6歳)
2010年6月15日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 病院で間質性膀胱炎と診断されて、西洋医学治療はもとより、ツムラ漢方でも治らなかった人達。

 中でも、たまたま3種類のエキス製品(2種類の方剤と1種類の中草薬)の組み合わせで、偶然まったく同じ配合内容で、3名の女性たちが、同じようによく奏効している。

 そのうち2名は、比較的短期間で即効を得ている。

 念を入れて1年以上続ける人が多いが、まったく無症状になったので、連用に飽きが来て、一種類を減らしたり、服用回数を激減さえていると、半年くらいでやや再発気味になる。
 もとに戻すと、多くはまた短期間で無症状となる。

 中には、いつになったら根治するのですか?と問われるので、年齢を考えると、無期限に続けたってよいのではないでしょうか、と答えたいところである。

 内容的にも老化予防や、多少ともがん予防にもなるかもしれない内容でもあるのだから、年齢を考えるとな〜と思うのだが、これが漢方薬の絶大なる価値を認める常連さんたちの健康意識とは、大きく異なるところのようである。

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2010年6月15日のボクチン(6歳)
2010年6月15日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年06月14日

昨今、新規相談者で目立つのは、女性達の不定愁訴症候群や放射線治療後の後遺症の軽減など

2010年6月14日のボクチン(6歳)
2010年6月14日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 悪性腫瘍関連の漢方サポートを求めて来られる人達が多いのは、相変わらず。

 それ以外では、アトピーのサイトやブログを完全閉鎖したお陰で、苦労の多いアトピー性皮膚炎の新規相談者が激減した分、かなり目立つのが女性達の不定愁訴症候群。

 アトピーの専門サイトやブログを完全閉鎖した理由は、ハナからクレマー丸出しの不遜な男たちが続いたので、いっぺんにやる気を失ったからである。

 不定愁訴症候群や女性達のストレス疾患の新規相談者が、このところ続いているが、なかには配偶者のみならず親御さんのみならず、ペットも続いて亡くされてトリプルショック。それ以来、ボディー・ブローのように年々体調の異変が増している人達など。

 それ以外では、悪性腫瘍そのものの漢方サポートというよりも、放射線治療後の様々な後遺症の軽減を期待して新規相談に来られる人。

 いずれも、漢方薬をうまくフィットさせやすいケースが多いので、アトピーほどの苦労は要らない。

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2010年6月14日のボクチン(6歳)
2010年6月14日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 20:59| 山口 ☀| 近況報告 | 更新情報をチェックする

2017年06月11日

スキルス胃癌で術後3年で生じた腹膜播種

2010年6月11日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年6月11日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 抗癌剤治療を始める前に、漢方サポートを求めて来られ、補気建中湯+分消湯を主体に各種中草薬類を多種類。腹満感や軽度の疼痛は、次第に消滅。

 いよいよ抗癌剤投与を受けるにあたって、漢方サポートを続けたい旨を伝えると、「前例がない」からという理由で主治医に禁止されたが、幸いにも病院薬剤師の親切な協力があって、主治医に漢方の有効性を説明・説得してもらったとか。

 内服の抗癌剤とともに、点滴治療も、1クール目は全く副作用が皆無だったが、2クール目からは激しい副作用(激しい嘔吐と頭痛、血圧上昇など)で、直ぐに中断せざるを得なかった。

 漢方サポートがありながら、ここまで副作用が激しく出るのは珍しい!(もしかして・・・?)

 その後は病院の抗癌剤なしで、多種類の漢方サポートだけですぐに元気を回復して腹部症状も皆無となり1ヶ月半、昔の健康体とまったく変わりがなく、旅行を楽しむこともできた。

 そこでCT検査を受けたところ、腹腔内の各所に散らばっていた腫瘤の癌病巣部分が明らかに小さくなっているとの診断。
 漢方のお陰だろうと思わずつぶやくと、「漢方は効かないよ」と、どこまでもイヤミな主治医である(苦笑。

 そこで抗癌剤を再開ということになって、今度は副作用が出ない半量に減らしてもらってるという。

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2010年6月11日の茶トラのボクチン(6歳)のあくび
2010年6月11日の茶トラのボクチン(6歳)のあくび posted by (C)ボクチンの母

2017年06月09日

ウォーレス86歳、晩年の主著 『The World of Life』 こそ、面目躍如なのだが・・・

2010年6月9日のボクチン(6歳)
2010年6月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

 昨日紹介した書籍のうちの一つの話。

 ウォーレス86歳、晩年の主著『The World of Life』は1910年発行で、日本で翻訳されたのは、昭和17年、赤木春之訳で東江堂から『生物の世界』という題名で出版されている。
 また、同じタイトルで、大日本文明協会から、1913、1 大正2年に石川千代松訳が出版されている。

 しかしながら、この書籍を紹介する日本の学者さんたちは、「生命の世界」という書名の訳として紹介されることが多い。

 ともあれ、『生物の世界』であれ「生命の世界」であれ、ネットで探しても、どこにも見当たらず、2007年に日本で翻訳された『博物学者アルフレッド・ラッセル・ウォレスの生涯』の巻末の文献など、書籍中でなければ知ることができない書物のようである。

 漢方医学や中医学の世界と同様、これがネットの限界と言わざるを得ない。

 また残念なことに、90歳まで長生した189cmの巨漢、ウォーレス晩年の主著、昭和17年に出版されて以来、戦後になっても今に至るまで、新訳による新版が出されることもない。

 止むを得ず戦前出版された『生物の世界』をアマゾンなどで検索しても、存在の影すら見当たらない。

 かろうじて『日本の古本屋』サイトで検索して、1冊だけ関東の古書店で2,500円で登録されていたので、送料と代引き手数料込3,100円で購入することができた。

 これ以外では、大日本文明協会叢書07:生物の世界(全)-The World of Life : a manifestation of creative power, directive amind and ultimate purpose Alfred Russel Wallace(アルフレッド・ラッセル・ウォレス)、大日本文明協会、1913、1 大正二年刊 石川千代松訳の出品があるものの、これ以外は、どこを探しても今のところ、発見できないので、入手困難な書籍となっている。

 心霊主義を組み込んだ人間進化論の主著というべき、このような優れた書籍が、日本では埋もれてしまうのだがら、惜しい話である。

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2010年6月9日のボクチン(6歳)
2010年6月9日のボクチン(6歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年06月08日

ウォーレスこそ 「ダーウィン以上にダーウィンらしい」

2009年6月8日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月8日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 自然淘汰(自然選択)による進化理論の手柄は、本来、ウォーレスが優先権を有していた。ダーウィンは「種の分岐」に対して未解明だったところへ、人のよいウォーレスが、マレー諸島に滞在中にありながら、ダーウィンに送った論文によって、ようやく謎が解けたのである。

 ウォーレスがマレー諸島に滞在中を奇貨として、自然選択による進化論の優先権を確保した経緯は、『ダーウィンに消された男』という翻訳書に詳しい。

 面白いことに、ダーウィンの『種の起源』を読んでも、意味を把握するのに非常な困難を覚えるが、ウォーレス著の『ダーウィニズム―自然淘汰説の解説とその適用例』を読めば、容易に理解できる。ダーウィニズムという命名もウォーレスであるからして、なおさら、ウォーレスこそ、ダーウィン以上にダーウィンらしいという、なんという皮肉!

 さらに面白いことに、科学者としての厳密さを崩すことがなかった無神論者のウォーレスが、後年、心霊主義を組み込んだ人間進化論を唱え続けた。
 この点は黙殺され続けているのは何とも理解に苦しむところで、もっと追究してしかるべきだろう。

 重要な参考文献としては、ウォーレス著の上記『ダーウィニズム』と共に『心霊と進化と―奇跡と近代スピリチュアリズム』および86歳晩年の著作『生命の世界(原題「The World of Life」1910年発行、日本語訳は「生物の世界」の書名で昭和17年に赤木春之訳で出版されている』などを併せて、虚心坦懐に研究してみる価値があるはずである。

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2009年6月8日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月8日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年06月05日

鈴木大拙翁、晩年の円熟した境涯の一端 「渇愛こそは宇宙の創造主」 と

2009年6月5日のボクチン(5歳)
2009年6月5日のボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

 鈴木大拙著『神秘主義 ーキリスト教と仏教ー』の「輪廻について」の章で語られたことは、
 ある禅の老師が「どうすれば渇愛を取り除くことができますか」と問われ、「取り除く必要があるのかな?」と答えた。そして更にこう言い添えた。「渇愛あるがゆえに仏は仏なのじゃ」。これは「仏は渇愛のことじゃ」と言ったに等しい。実際のところ釈尊の生涯全体がこの事実を明らかに示している
 「釈尊の生涯全体がこの事実を明らかに示している」と断言される大拙翁に同意できる人は、きっと少ないことだろうが、ヒゲジジイに限っては、さすがに大拙さんだな〜と嬉しくなったことである(笑。

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2009年6月6日の茶トラのボクチン(5歳)
2009年6月6日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

2017年06月03日

『ヒア アフター』(原題: Hereafter)という映画は

2012年06月03日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年06月03日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 2010年のこのアメリカ映画は、クリント・イーストウッド監督、製作総指揮スティーヴン・スピルバーグとなっているが、スピルバーグがイーストウッドに奨めて制作されたという。

 主要テーマは「死者との交信」だが、個人的に最も印象深かったのは、フランス人のテレビでも超人気のジャーナリストの女性が、津波で臨死体験をした後、あの世を信じるようになり、人が変わったようになり、次第に職を追われていったこと。

 時間に余裕ができたことから、何を書いてもよいからという約束で、以前から出版を強く依頼されていた出版社に(臨死体験以前にはミッテランのことを書く予定だったのを変更して)死を看取る専門医師の取材なども交えて臨死体験、および「あの世」の存在を証明するような書籍を出版しようと書き上げた原稿。これを出版社に叩き返されたこと!

 とすると、スピルバーグやイーストウッドさん達は、あの世の存在を認めているということかもしれない。

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2012年06月03日の茶トラのボクチン(8歳)
2012年06月03日の茶トラのボクチン(8歳) posted by (C)ヒゲジジイ

2017年06月01日

2度の手術で取り切れなかった癌細胞が、4年後の検査で

2015年5月28日のシロちゃん(2歳)
2015年5月28日のシロちゃん(2歳) posted by (C)ヒゲジジイ

 漢方薬類、というよりも、実際には少ない中草薬類だけで進行を完全にストップできている幸運なケース。

 だからもっと中草薬類を追加して補強すれば・・・というより、もしも進行する気配があれば、その時点で増強しましょうよ、という話だったが、中草薬類をはじめて3年半後の先日の報告では、今回の検査では、残っている癌細胞がやや小さくなっているとの診断だった。(手術後では4年以上は経過しているはず。)

 昨今、ますますお元気で、最近は食欲旺盛となり、体重も増えたと喜ばれていた。
2016年08月22日 抗癌剤を拒否して生き延びた人たちもいるとはいえ・・・ で書いた中の後半の記事。

 結果的には、抗癌剤を拒否して正解だった以下の幸運な人のケース。
成人には比較的珍しい腹腔内の横紋筋肉腫で、2度の手術で取り切れず、小腸にメスが入っている上、リンパ節転移なども残っている。
 抗癌剤治療を受けたところ、激しい副作用に耐えられず、このまま受けていたら抗癌剤死の不安が頭をよぎって継続を拒否したところ、抗癌剤を受けないならもう来なくてもよいという残酷な主治医。
 それゆえ、地元で十全大補湯や半枝蓮湯など3種類の漢方薬類を続けていたが、1日9回続く水様性下痢も、体力的改善もまったく得られないので、遠路はるばる村田漢方堂薬局に相談に来られた。
 激しい水様性下痢を改善するために高濃度の胃苓湯を主体に、癌サポートに実績のある製品類を併用してもらったところ、次第に下痢も改善し、体力も持ち治して、半年後には海外旅行にも行けるほどになった。
 その後、3年近く、諸検査は1年から半年に1回しか受けないのだが、直近の検査でも、左右のリンパ節転移らしきものがそれぞれ1個づつみられるものの、まったく進行の気配がないまま安定しているので、一生涯、漢方薬類を常用するつもりで、無症状でまったく元気な日々を過ごされている。
 上記では「腹腔内の横紋筋肉腫」と書いているが、正しくは「骨盤内横紋筋肉腫」なのかもしれない。

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2010年06月01日の茶トラのボクチン(6歳)
2010年06月01日の茶トラのボクチン(6歳) posted by (C)ヒゲジジイ