2017年04月08日

ヘレン・ケラーさんが、生涯の心の糧としたスウェーデンボルグは

2015年04月07日のシロちゃん(メス2歳弱)とクロちゃん(オス3歳)
2015年04月07日のシロちゃん(メス2歳弱)とクロちゃん(オス3歳) posted by (C)ボクチンの母

 今日のブログは、誰も読んでくれないだろうけど、自身の覚書として書いておく。

 ヘレン・ケラーさんが生涯の心の糧としたスウェーデンボルグは、禅仏教の布教者として高名な鈴木大拙さんが高く評価した科学者で霊能者。

 禅宗といえば、御釈迦さんの悟りをそのまま模倣して絶対無を求める宗教だけに、あの世のことを言わない。

 あの世を言わないというよりも、言えない理由は、御釈迦自身が求めたものと同じだからである。

 すなわち、お釈迦さんが、妻子を捨ててまで修業に向かった理由は(個人的には身勝手なエゴだと思うが・・苦笑)、当時からインド社会では、輪廻転生は当然の常識であり、日本人では、来世があることに、精神的に救われる人がほとんどだが、インド社会では、生老病死の繰り返しを(地獄などに対する恐怖など)極度に恐れる風潮が強く、これから脱出して絶対無の世界、すなわち涅槃を求めって、ようやく悟った御釈迦さんは、輪廻転生の悪循環から完全に脱却して絶対無、ナッシングの世界に入滅。

 これでめでたし、メデタシというわけ。

 ところが、この鈴木大拙さんは、禅仏教をアメリカで広め、西田幾多郎とも親友で、岩波書店から全集が繰り返し出されている人だが、霊界を行き来して膨大な著書を残したスウェーデンボルグを高く評価し、スウェーデンボルグの伝記を書かれたり、翻訳書を出版したり、鈴木大拙さんの思想に強い影響を与えている。

 鈴木大拙さんの諸著作は、ヒゲジジイの青春時代の愛読書で、生きる糧ともなっていた人でもあるが、彼こそ禅者でありながら、霊界の存在を信じていた人に違いない。

 その証拠として、スエーデンボルグに強い影響を受けて『大乗仏教概論』における如来蔵思想こそ、スエーデンボルグの霊界の考え方とほとんど同じもの。
 また『浄土系思想論』の著作など、禅者でありながら、浄土教の研究にも熱心だったのも霊界の存在を理解していたからこそに違いない。

 霊界は自身の心の内部にあるというスエーデンボルグの思想は、鈴木大拙さんのいう「法身」であり、現代社会では同様の思想は、『幸福否定の構造』の著者、笠原敏雄氏が指摘する「本心」ではないかと思われる。

 ところで、『青い鳥』で有名なメーテルリンクは『死後の存続』という著書もあり、戦前には『死後は如何』という翻訳書が出版されているほど。
 メーテルリンクは霊界の存在は当然と考えていた人。

 もっと興味深いところでは、ダーウィンに消された男として有名なウォーレスこそ進化論の立役者であるはずが、霊魂の存在を強く主張したために、社会的に顰蹙を買って、結果的にはすべての手柄をダーウィンに奪われてしまったほど。

 現代では、美人の理論物理学者のリサ・ランドールさんは、5次元の存在がなければ、宇宙の存在自体が理論的に成り立たないとされ、実証実験がずっと行われており、これが証明されるとノーベル賞ものといわれるが、科学的にも霊界の存在証明は近づいているのかもしれない(笑。

 ともあれ、30年近くの間、霊界を自由に行き来して、『天界と地獄』など、その様子を詳しく著述しただけでなく、聖書の真意を詳細に解明した人でもあるスウェーデンボルグ。

 そのスウェーデンボルグを心の糧としたヘレン・ケラーさん。

 蛇足ながら、御釈迦さんは仏教界ではとても偉い人に違いないが、絶対無を求めた小乗仏教(上座部仏教)の世界よりも、その後に発展して大乗仏教が生まれたように、どうみても大乗仏教のほうが、多少は霊界の真実に近い部分があるように、個人的には思っている。

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2010年04月08日の茶トラのボクチン(5歳半)
2010年04月08日の茶トラのボクチン(5歳半) posted by (C)ボクチンの母