2016年10月18日

漢方内科医師も呆れ果てる 「東洋医学は中医学よりもはるかに優れている」 という大それた妄言

2009年10月18日のボクチン(5歳)
2009年10月18日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

おたより:東海地方の漢方内科医師

 それにしても、日本を代表するガンの基幹病院や大学病院の先生方が持っている、漢方についての認識にはビックリしてしまいます。

 『漢方によるがん治療の奇蹟』に記されている漢方医学は、診断の精緻さ、治療の有効性、生薬の使用量や副作用の少なさなど、いずれにおいても、生薬治療学として、現代中国の中医学よりもはるかに優れていますには開いた口が閉まりません。

 確かに、私も漢方薬をいろいろな患者さんに投薬してみて、今までの自分の医学的経験に照らして驚くような経過を辿って改善する患者さんを目の当たりにして驚嘆する事はありました。

 しかし、だからと言って、その症例を「奇蹟」で片ずけてしまうことは無かったと思います。
  あくまで、科学者の端くれである医師として、「なぜそのように漢方薬が効いたのか」を追求したいと考えました。

 奇蹟で終わらしてしまっては、「奇蹟的症例の後が続きません」。

 大先生方も、若い頃には、興味深い症例を小さな学会で報告して、その症例について詳しく分析し、医学的教訓を得た筈です。
 大先生になってしまうと、脳が思考停止になり、奇蹟で終わらせてしまうのでしょうか?

 加えて、漢方医学的ロジックの上で病態を捉えて必要な生薬を投薬することによって病状は改善してゆきます。
 この辺り、私はまだまだ村田さんの分析力に遠く達してはいないと思いますが、 1mm でも近づければと思っています。

 脱線しましたが、正しい病態把握をして投薬すれば改善する訳で、奇蹟ではなく、「普通というか、当然のこと」という感じです。

 日本漢方には、口訣を始めとした実臨床の上で大変利用価値のある、投薬を決定する方法があります。
 中医学には、患者の病状を、置かれた環境の上で一個体に生じた病態を包括的に分析する特徴があるように感じています。

 1 人の患者を前にして、どちらが優れているかを議論するよりも、「いいとこどり」して治って頂ければ OK ではないかと愚考してしまいます。

 医師は治してナンボですので。

 やはり、大病院で勤務していたり、超有名大学に帰属していると、「良くなって頂く」ことより、「自分の手柄」を追求してしまうのでしょうか?

 大先生方を揶揄するつもりはありませんが、「今でしょ」で有名なある先生云く「今の ○○ 大学生はスッカスカ」とのことです。
 超有名大学に入学した頃は脳はパンパンでしたでしょうが、年齢を重ねるにつれスッカスカになってしまい思考停止状態になっているのでしょうか?

 村田さんも、新規の患者さんに向かい合う時は脳を最大限に回しておられるでしょうから、一日終わると脳疲労になり、ネコちゃんに癒してもらっているのでしょうか?
 最近、私も脳の思考スピード方遅くなっている感じは拭えません。でも、患者さんのために考えることが仕事ですから、考え続けます。

話しは大きく変わりますが、サッカー代表のハリル監督はスッカスカでないことを祈っています。ロシアに若者を連れて行ってもらわなければいけませんので。

2009年10月18日のボクチン(5歳)
2009年10月18日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

ヒゲジジイによるお返事メール:貴重なおたより、ありがとうございます。

 漢方医学のみならず、中医学を習得された先生方であれば、決して「漢方医学が中医学よりもはるかに優れている」などと、臆面もなく書けるはずもありませんので、権威?にものいわせて、却って無知蒙昧をさらけ出しているとしか思えません。

 日本全国の漢方医学と中医学に堪能な先生方も、きっと同意見であると存じます。

ところで、

>、「今でしょ」で有名なある先生云く「今の ○○ 大学生はスッカスカ」とのことです。超有名大学に入学した頃は脳はパンパンでしたでしょうが、年齢を重ねるにつれスッカスカになってしまい思考停止状態になっているのでしょうか?

 につきましては、すぐにピンときました。ネットで検索しましたら、やっぱり林修先生が言われたことで、〇〇は東京、すなわち東大生のことですねっ!


 ともあれ、お返事が遅れてしまいましたが、本日こそ久しぶりに、ようやくやや暇な時間が取れそうだと、昼下がりまではのんびりとした仕事が続いていました。

 ところが、昼下がって、遠方から通われている悪性リンパ腫の人達に続いて、大腸がんの肺・肝転移のあった人(抗がん剤と漢方薬の併用で、原発巣1cm残すのみ)の人に続いて、新規の肺癌の漢方サポートの相談者が続いて疲労困憊となり、ここ最近、連日の癌サポートの漢方相談の疲れとも重なって、閉店後は疲労困憊となって、さきほどまで寝込んでいました。

 ちなみに、これら3名の人達の前者以外は、すべて当方の漢方サポートを利用され、スキルス胃癌がようやく5年でほぼ根治と言われるまでになった人の紹介であったり、大腸がんでリンパ節転移があった人が7年間の漢方サポートでほぼ根治に近づいている人達に紹介を依頼して来られた人達でした。

 ハリル監督はスッカスカでないことを信じたいと思います(苦笑。

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2009年10月18日のボクチン(5歳)
2009年10月18日の茶トラのボクチン(5歳) posted by (C)ボクチンの母

posted by ヒゲジジイ at 22:23| 山口 ☁| 日本漢方の情けない現状と限界 | 更新情報をチェックする